(143)電源コンセントをどこに何口設置するか~成功と失敗を振り返る
新築はもちろん、リノベーションでも、どこにコンセントを設けるかは、なかなか難しい問題です。
今回は山小屋のコンセントの設置位置について、うまくいったところ、失敗したところを振り返ってみたいと思います。
世田谷にあるうちのマンションは、どの部屋も同じ間取りなので、リノベーションのたびに「ここに作ればよかったな」とか「ここにはいらなかったな」とか反省し、少しずつコンセント位置に改善を加えてきました。
その経験もあり、今回の山小屋のリノベーションにあたっては事前に使い勝手をよく考えて、ベストな位置にコンセント(や照明スイッチ)を設置したいと考えました。
工事までに書いたメモを振り返ると、いろいろ悩んだのが思い出されます。
では、一階から見ていきましょう。
メインとなるのは階段下の露出ボックス。
ブラックの色にこだわって組み合わせを選んだことは以前も書きました。
必要な家電の数を列挙し、3個のコンセントを2個ならべて設置。
計6口を設けました。
事前に設置する家電を精査し、「①冷蔵庫」「②電気ケトル」「③ガスヒーター」「④扇風機」「⑤電源タップ」「⑥掃除機」の6つが必要であるとわかっていたためです。
予想どおり、家電もきれいに収まりましたが、⑥の掃除機のみ設置位置を別の場所(本棚の横)に変更したので1口余ることになりました。
次は、洗面です。
完成直後に設置していたコンセントは、こちらでした。
洗面上の照明用のスイッチと、ドライヤーなどに使用できるコンセントがワンプレートに収まっていて使い勝手がいいのですが、アメリカンスタイルのコンセントに一部の家電のプラグがうまくささらず、後日、交換するはめに。
詳しくはこちらをどうぞ。
現在設置されているのがこちら。
パナソニックのコスモワイドに木製のプレートを合わせました。
続いては、玄関入って正面の壁に設置した「家具用コンセント」。
壁に貼ったエコカラットの「ラフソーン」と幅がぴたりと合っているのが気に入ったことは以前も書きましたね。
ここに祖父の遺した本棚を置くことは最初から決めていたので、この本棚のいちばん下の段にコンセントが収まるよう、設置位置を細かく指定して電気工事をお願いしました。
本棚設置後はこうなりましたが、
本棚を置いた後も、使いやすい位置に収まりました。
この2口は「固定電話の子機」と「掃除機」に使いました。
掃除機のコードも本棚の後ろにうまく隠すことができ、きれいに収まりました。
「やっぱり事前に家具の配置を想定することは大事!」と思ったのですが、事前の計画が裏目に出たのが二階のコンセントの場合。
「あれ?なんで横向きになってるの?」と思われるでしょう。
以前も書きましたが、リノベーションのプランを練っている間は、二階には桐箪笥を置く予定でした。
スペースの都合などから結局あきらめたのですが、桐箪笥には脚をつけるつもりでした。
そう、このコンセントは、脚をつけた桐箪笥の下に収まるように設置したものだったのです。
しかし、桐箪笥が取りやめになった後では、謎の横向きコンセントとして残ってしまいました。
「家具ありき」で考える際には、よくよくプランを練り上げることをおすすめします。
ちなみに、ノーマルに取り付けた露出ボックスはこちら。
この電源は、以前紹介したメッシュwifiの子機をはじめ、置き型照明の「PIT.」や扇風機、電気ヒーターなどに使います。
お客さんが持ち込んだPCを使用したり、携帯の充電をしたりするのにも便利です。
ちなみに、我が家の電気配線は主に露出でおこなっていることは以前書きましたが、
実は、露出配線にはコンセントの増設がしやすいという利点もあります。
壁の中に電気配線を隠した家だと、電源の増設は位置的な制約も多く簡単ではないのですが、露出ボックスならばかなり自由がききます。
これは完成後にエアコンを追加で設置するためのコンセントボックス。
ここにエアコンが設置されました。
露出配線はDIYの都合から選んだ苦肉の策でしたが、思わぬ利点を実感しました。