(155)自宅の洗面の床にタイルをDIYで貼る②~タイルの仮置き&接着編
前回に続き、5月の緊急事態宣言下に「ステイホームでDIY」をした話。
世田谷の自宅の洗面の床にモザイクタイルを貼っていきます。
今回はボンドでタイルを接着します。
貼るのはこちらのタイル。
タイルは、オモテに紙を貼ってシートにしたもの(表紙貼り)と、裏にネットを貼ってシートにしたもの(裏ネット貼り)と2種類があります。
今回選んだのは、ネット貼り。
タイルのスキマから裏に貼られたネットが見えるのがわかりますか。
一方、紙貼りはというとこんな感じ。
オモテに紙が貼られているので、表面が見えません。
裏ネット貼りのほうが完成時をイメージしやすく、接着時にもシートをならべやすいところが個人的には気に入っていますが、表紙貼りにくらべて施工中にタイルの表面を汚しやすいというデメリットもあります。
貼る場所はこちらですが、
まずは仮置きしていきましょう。
見切り材のところからタイルをならべていきます。
シートでカバーできない残りの部分が見えてきました。
何列入るか目星をつけて、
裏のネットをカットしてシートを分割しましょう。
ネットをハサミで切ります。
今回のタイルは10ミリ四方の小粒なタイルなので、タイル本体をカットする必要がないのでラクちんです。
きれいに収まりました。
仮置きをして収まりを確かめておくと、後々の作業で困る確率が下がるので面倒でもやったほうがいいと思います。
メドがついたのでボンドで貼りつけていきましょう。
用いるのはこちらの道具。
左上から時計まわりに、接着剤、ペイント用うすめ液、コテ、クシ目ゴテです。
接着剤は、以前、別の工事で使用した際に余ったものです。
およそ3分の1くらい残っていますが、今回くらいの面積なら、なんとか足りるかもしれません。
こちらはタイルメントの「フレックスマルチ」という商品。
タイルメント タイル張り用弾力性接着剤 フレックスマルチ 出荷単位:本 価格:1,562円 |
「フレックスマルチ」はカラーバリエーションも豊富で便利です。
オフホワイト、ダークグレー、ブラック、グレー、ベージュの5色から選べるので、目地の色に合わせればボンドがはみ出してしまったときも目立ちにくくなります。
難点は手などについてしまうとベタベタして水では落ちないこと。
ペイント用うすめ液はふき取るのに使います。
ところで、今さらながら気づいたのですが、
僕はいつも「タイル貼り」と書いていますが、「タイル張り」が正しい表現なんでしょうかね。
どっちでもいいような気もしますが。
さて、コテにも接着剤がつくので、後片付けがしやすいように養生しておきます。
不要な段ボールの上に接着剤をしぼり出し、
コテで取ります。
床に塗っていきます。
ここで注意したいのが接着剤の厚み。
厚く塗り過ぎるとタイルを貼った後にタイルとタイルの間から余分な接着剤がはみ出てしまいます。
これは以前失敗したときのもの。
こうなると、硬化した後の接着剤をカッターやキリなどで削り取らなければならず、ひどく面倒な思いをするはめになります。
そうならないようにするためにも、均等に薄く塗りのばします。
塗り終わったら、クシ目をつけて、
上からシートを貼りつけます。
これをくりかえしながら進めていくのですが、隣り合うシートを置く際にはシートとシートの間の目地幅をきちんと合わせて貼るのが大事。
どこがシートの継ぎ目か、わからないでしょう?
近くで見ていると気づきにくいこともあるので、立ち上がって少し離れたところから確認しながらシート位置を調整するといいかもしれません。
ところで、今回の施工場所は奥に長い空間。
手前から貼ると、奥まで手が届きません。
そこで、板に段ボールを巻いた足場を置き、
そこにひざをつけながら作業しました。
下に写っているのがひざ。
限られた足場での作業は無理のある姿勢になってなかなか大変です。
奥の壁側から貼れば後ろに下がりながらの作業なのでラクなのですが、そうすると最後に見切り材まわりの収まりがきれいにならない怖れがあります。
見切り材の周辺はいちばん目につきやすいところですから、ここから貼り始めることで出来上がりがきれいに見えると考えたわけです。
接着作業も終盤。
奥の部分がきれいに収まらない可能性はありますが、ここは洗面の下ですから目立たないのでよしとします。
水道管の周辺は、部分的にタイルを切り離して先に接着してみました。
手にボンドがつかないように気をつけましょう。
接着作業が終了しました。
奥もきれいに収まったかな。
薄塗りをこころがけたせいか、余った接着剤だけで貼り終えることができました。
ただ、薄く塗り過ぎたためところどころ接着が甘く、シートが浮き上がったところがありました。
厚く塗ればはみ出す、薄く塗ればきちんとくっつかない……接着剤の厚みの調整はなかなか難しいです。
目地を入れればタイルはしっかり固定されるはずですから、このまま進めることに。
次回は目地入れをおこないます。