(294)「真木テキスタイルスタジオ」の生地で脱衣所のカーテンを作った
前回で洗面を中心とする水まわりの工事が完了しました。
おかげで生活はすっかり快適になりましたが、なるべく早めに解決しなければならない問題があります。脱衣所のカーテン選びです。
■脱衣所にカーテンレールを設置する
工事前、脱衣所部分は天井から吊り下げられたカーテンレールで仕切られていました。
工事後も脱衣所の場所は変わらないので、引き続きこのレールを使用するつもりで外して取っておきました。
まわりの色に合わせて以前もご紹介したアイアン塗料で塗装し、
マットなブラックに仕上げました。
もともとあった位置にネジで固定して再設置完了。
というのは洗面を設置する前のお話で、完成後の様子はこちら。
こうなってしまうと、さすがに以前かかっていたライムグリーンのカーテンを使う気にはなれませんから新しくカーテンを選ぶことにしました。
カーテンといえば、離れには「カウニステ(kauniste)」でオーダーしたものを設置したことがありました。
楽しいイラストと明るい色味が気に入っていますが、今回の水まわりには柄物は避けようと思っていました。
何度も書いてきたとおり、洗面の主役は陶芸家のいざきあつしくんが作ってくれたタイルです。これに別の柄を重ねると、タイルの印象がぼやけてしまうかなと思ったわけです。
■真木テキスタイルスタジオと竹林カフェ
なるべく周囲と調和するようなシンプルなカーテンを探していたとき、たまたま訪れたのが「真木テキスタイルスタジオ」でした。
東京では珍しい単線の電車、武蔵五日市線の終点・武蔵五日市駅から徒歩10分あまり。
道路わきに控えめな看板が見つかります。
細い道を抜けると、
竹林に囲まれた静かな空間が現れます。
古い民家を改装した工房。
ショップも併設されており、商品を手に取ってみることができます。
ふだんはひっそりと営業しているのですが、不定期で開催される新作発表イベントではカフェがオープンし、にぎわいを見せます。
僕のお目当ては、このカフェで供される食事やスイーツの数々です。
インド人シェフ・ラケッシュさんが作るのはおもに南インドの料理だそうで、巷によくある北インド料理とは毛色が異なります。写真の「ドーサ」や、
「チャパティ」など、インド料理に明るくない僕にとってはどれも初めて食べる味。インド料理のイメージがガラリと変わりました。
料理の担当はイベントごとに異なります。
「Samosa wala Timoke」さんの作るインド料理のプレートには辛味・酸味・甘味・苦味などいろいろな味わいが詰まっていて食べても食べても飽きません。
名前の由来となっているサモサもおすすめ。
特にドライフルーツの甘みと触感が印象的な「プラサードサモサ」は最高です。
こちらは流しのカレーユニット「きむくまカレー」さんが出店した際のカレー。このときは葉物がどっさりのったキーマでした。
食後のコーヒー&デザートも充実していて「tocoro cafe」さんのラテやスイーツも楽しみです。おみやげに焼き菓子を買うのも楽しみで。
屋外のスペースが充実しているので緑に囲まれて食事できるのも素晴らしいです。
コロナ禍で飲食店に行きづらい自分にとってはまさにオアシスのような場所で、昨年と今年はイベントのたびに足を運びました。この記事の公開日前後(11/3~9)もちょうどイベントが開催されているので気になる方はぜひ訪れてみてください。
■生地をぶら下げるだけで簡単カーテンの完成
こんな具合に食べ物の記憶ばかりがよみがえるのですが、「真木テキスタイルスタジオ」の本領は当然ながらテキスタイルとアパレルです。 オフィシャルホームページによれば、「主に手紡ぎの野蚕(タッサーシルク)や家蚕、ウール、各種の麻、木綿など天然の繊維素材を用い、インド手織り職人たちの技によって、ストール、服、インテリア製品などをつくっています」とのこと。
食後に店内を見ていたら、うちの奥さんが生地のカット販売をしているのを見つけました。
なるほどカーテンというと縫製してもらうものと思い込んでいましたが、切りっぱなしの布をただぶら下げたっていいのです。
ラッキーなことに40%オフのセール中でした。
生地幅が120cmということでカーテンレールの幅にほぼピッタリ。
値段的にもカーテンをオーダーするのにくらべれば、かなり安く収まりそう。
ということでブラウンの生地を3.6メートルほどゲット。
ただの布をカーテンとして使用する場合、いちばんラクなのはS字型のフックのクリップで挟んで吊り下げるやり方でしょう。
使ったのはこちらの黒いクリップ。
amazonで注文すれば翌日に届く便利さよ。
これをカーテンレールに引っかけて、
クリップで生地を挟むこむだけ。
まったく透けないのは生地を折りたたんで二重にしているから。3.6メートルを折って1.8メートルの丈にした計算です。これも奥さんのアイデア。
うちの奥さんが足下が見えるのはイヤだというので少し長めにして床に擦るくらいの丈になりました。
引っ張り方によって、たまにフックごと外れてしまうこともあるのですが、そうそう頻繁ではないので許せます。簡単なわりには上々の使用感と言えるでしょう。どうしても気になるならS字部分をペンチで曲げて固定してしまうこともできそうですが、面倒なのでひとまずこのままで。
これでだれかがお風呂に入っている最中も気がねなく洗面やトイレが使えるようになりました。よかったよかった。