(25)DIYで「ヴィレ」を天井に貼って、心底、疲れた話

前回に続き、2階の天井に木材を貼るお話。
今回は、0.9メートル幅にカットした「ヴィレ」を実際に天井に施工していきます。

どうやって貼るのが正しいか皆目見当がつかないのですが、同じ木材ですし「スライスウッド」と同じ貼り方をしようと思います。
こちらの天井を例に取って説明していきます。

「スライスウッド」と同じように両面テープとボンドをつけます。

端から貼っていきます。面倒なので水平とかは取りません。

天井なので気合を入れてビターッと押し付けます。

貼れました。
ひとまず、落ちてきそうな気配はありません。
同じ要領で隣に貼っていくのですが、きれいにカットされていないとスキマができてしまうことも。

僕は気にしません。
っていうか、こんなの気にしてたら、とてもじゃないが終わりません。

もし反って浮いてしまったときは隠し釘を。

形状が独特なので、釘の位置にだけは気をつけましょう。
あとは、これを繰り返していき、1列目が終了。

先は長い……。
2列目も同じように作業しますが、注意したいのは、きちんとさねを噛み合わせること。



こんな感じにはめ込みます。

このさねのおかげで、隣の列から支えられるかたちになるので、よほどのことがないかぎり、剥がれて落ちてくることはないと思います(たぶん)。
さあ、どんどん進めていきます。

天井に貼るということで、壁にくらべて労力もかかり、大変。
このへんあたりで猛烈にやめたくなります。

ここまで来た頃には、自分がなんでこんなことをしてるのか、疑問に思います。
しかし!
この「ヴィレ」は終盤にこそ山場が待っていたのでした。

残り2列まできましたが、ここでふと気づきます。
「最後の1列はスキマが狭いから、さねがはめ込めないのでは?」
先にご説明したように「ヴィレ」はさねを噛み合わせて固定する仕組みです。

もし最後から2列目をふつうに貼ったとすると、

さねの部分が邪魔をして最後の列がはめ込めないのです。

ということで、さねをカットしてから貼りつけました。

いよいよあと1列です。
こちらも残りの幅に合わせてカットしなければなりません。
疲れがたまった終盤でこの作業はほんとにツライです……。
仮置きしつつ長さを確認し、

はみ出る部分を確かめてからカットします。

カットしました。
これで入るはず。

最後の一列、はめ込みます!

あれ? 引っかかってる?

そこか!
どうやら削らないと入らないようです……。
引っかかる箇所に鉛筆で印をつけ、

ヤスリでゴシゴシ削ります。

削れました!

これをはめ込むと、

今度こそ無事に収まりました。
こういうイレギュラーなところがDIYは大変ですね。
ともあれ、なんとか1面を貼り終えました。

これを3面分繰り返し、完成に至ったのでした。

ところどころ継ぎ目が目立って不格好な気もしますが、後悔はありません。
さらなる完成度を求めていれば、もっと時間がかかったわけですが、これ以上は精神的にムリ。
10平米分貼るのに、朝から晩までの作業で5日くらいかかったと記憶しています。
早い日は朝5時頃に起きて作業、遅い日は夜10時頃まで作業しました。
軽く40時間は費やしたはず。
幸い、本丸のマンションの仕事が忙しくなかったおかげで時間が取れましたが、こうして山小屋が完成した現在から振り返ると、この作業がダントツで疲れました。
六畳ほどの狭小物件でこれですから、ふつうの家のサイズならすさまじい労力が必要でしょう。
よほどの物好きの方にしかおすすめしません。
正直言って、自分はDIYに向いてないのかな、と思わされました。
とまあ、ネガティブな発言ばかりになってきましたが、次回は今回の作業を通して実感した作業環境の大切さについて考えます。