(41)DIYで「オスモカラー」を塗装する
![](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_12.jpg)
前回まで「オスモカラー」を選んだ経緯について書きました。
今回はDIYで2階の壁と天井に「オスモカラー」を塗ってみます。
用意した道具はこちら。
![オスモカラー道具一覧](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_01.jpg)
主な道具について紹介していきましょう。
![ウッドワックス「オーク」2.5l缶](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_02.jpg)
選んだ色はウッドワックスの「オーク」色。
サイズは2.5リットルです。
1リットルで約20平米が塗れるとのことなので、1缶で約50平米ほど塗れる計算です。
ひとまず2階の壁と天井(あわせて20平米ほど)は問題ないでしょう。
![オスモカラー専用洗浄液](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_03.jpg)
「オスモカラー」を塗る場合、ハケを洗うには専用の洗浄液を使います。
ハケやバケツを使い捨てるつもりならともかく、複数回に分けて塗装を考えているなら必須です。
![オスモコテバケ](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_04.jpg)
これは「オスモコテバケ」。
ショールームでの体験の際に、広い面積の塗装に最適と薦められたので購入しました。
ちなみに、ホームセンターに行くと、もうちょっと安価なコテバケもあるようです。
![かきまぜ棒&オープナー](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_05.jpg)
先の3点は「オスモカラー」のオフィシャルストアで購入しましたが、おまけで「かきまぜ棒」と「オープナー」もいただきました。
なくても問題ない道具ではありますが、あると意外に便利。
![ハケ大小](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_06.jpg)
ハケはホームセンターで油性用を購入。
塗る場所の形状に応じて大小を使い分けます。
そのほか、塗料を入れるバットとバケツ、塗料をすくうためのお玉なども用意しました。
![養生](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_07.jpg)
塗料が付着したら困る箇所を養生し、いざ、塗装開始です。
缶を振ってからオープナー(なければマイナスドライバー)で開けます。
![缶を開けた様子](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_08.jpg)
まだ上澄みのような透明な液が浮いているように見えるので、かきまぜ棒でよく混ぜます。
![かきまぜた後](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_09.jpg)
塗料が均一になるまで混ぜたら、お玉ですくってバケツに移します。
![塗料をバケツに移す](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_10.jpg)
まずはハケで塗ってみようと思いますが、「オスモカラー」の塗装についてはショールームで体験済み(日刊Sumaiの連載をごらんください)。
- ハケに塗料をつけ過ぎない
- 木目に沿ってうすく塗りのばす
この2点に注意しましょう。
塗料をたっぷりつけて塗るのはNG。
![ハケに塗料を含ませる](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_11.jpg)
ハケの先に少しだけ塗料を含ませ、
![のばすように塗る](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_12.jpg)
木部につけたら、のびるところまでのばして塗っていきます。
余分な塗料が残るとムラになってしまうので注意しましょう。
広い部分を塗るときはオスモコテバケを使います。
塗料をバットに移し、
![バットに塗料を入れる](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_13.jpg)
コテバケをつけたら、余分な塗料をバットの溝でこすり落とします。
![コテバケに塗料をつける](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_14.jpg)
木部にちょんちょんと塗料をつけます。
![塗料を木部につける](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_15.jpg)
その塗料を広げるように塗りのばしていきます。
![のばすように塗り広げる](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_16.jpg)
しっかり塗りのばせれば、何度も重ね塗りする必要はありません。
とにかく「塗料をつけ過ぎず、うすく塗りのばす」ように心がけましょう。
ここさえ注意すれば、さほど難しい作業ではないと感じました。
![塗装した壁](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_17.jpg)
ですが、壁と天井あわせて20平米を塗るとなると、かなり疲れる作業です。
朝6時からはじめて、途中1時間ほどの休憩を挟んで、夜9時までかかりました。
14時間にもわたる作業ですから、最後は根性でやり切った感じです。
日が暮れたあとは貧弱なデスクライトで照らしながらの作業で、塗りムラを気にするような余裕もありませんでした。
ただひたすら「早く終われ」と思いながらの作業。
こうなってくると仕上がりも雑になってきてしまうのは否めません。
やっぱりDIYはのんびりやれるほうがいいとつくづく感じました。
長時間の作業で救いになったのは「オスモカラー」はイヤな臭いがしないこと。
もちろん独特の臭いはあるのですが、この種の塗料にありがちなシンナー臭はなく換気の必要も感じませんでした。
塗料選びの段階では臭いについてはまったく気にしていなかったのですが、実際の作業にあたっては大事な要素だと実感しました。
真冬や真夏に窓を開けて作業するのもツライですし、塗装後も室内にイヤな臭いが残っては宿泊にも差し支えます。
その点、「オスモカラー」は子ども用の木のおもちゃの塗装にも使われているくらいですから安心です。
![塗装完了後の天井](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_18.jpg)
こちらが塗装完了後の様子。
![塗装完了後の天井と柱](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_19.jpg)
塗料が乾くまでの時間はおよそ1日みておけば問題なさそう。
今回は夏場の塗装だったせいか、半日後にはほぼ乾いていました。
![塗装完了後の壁](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_20.jpg)
よく見ると多少の塗りムラは残っているのですが、仕上がりとしては気にならないレベルです。
というのも、壁に貼った「スライスウッド」も天井に貼った「ヴィレ」も、塗装によって木目や節などがはっきりと見えるようになったため、多少の色ムラがあっても、木目などにまぎれてほとんど目立たないからです。
![完成後の室内](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_21.jpg)
こちらは完成後の写真。
照明の効果と写真のクオリティのおかげで、色ムラはさらに目立たなくなりました。
塗っている最中は色ムラが気になることもあるかもしれませんが、あまり完成度にこだわり過ぎず「ゆるく」塗装するくらいでいいのではないでしょうか。
最後に、価格についてまとめます。
「オスモカラー」と「洗浄液」、「コテバケ」をオフィシャルストアで買ってこの値段。
![オスモカラー購入価格](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_22.jpg)
総額22,626円というとけっこうな出費に感じますが、「オスモカラー」は少量で広く塗れるので、すごく高価というわけではありません。
僕の場合でも、2階を塗装したあとに1階の壁や天井も塗装して、2.5リットル缶でちょうどでした。
メーカーは1リットルで20平米を謳っていますが誇張はないと思います。
1缶で山小屋の木部はすべて塗装することができたと考えると、個人的には思ったよりもリーズナブルな印象でした。
ただ、少量で購入する場合は割高になることには要注意。
「オスモカラー」のウッドワックスは、少量だと0.375リットルの缶からラインナップされています。
サイズごとの価格をくらべてみると…
![価格比較表](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/41_23.jpg)
1リットルあたりの価格だと、0.375リットル缶は2.5リットル缶の1.34倍。
これはけっこう割高ではないでしょうか。
5,400円以上は送料が無料(ただし会員登録必須)になることを考えると、最低でも0.75リットル缶を選ぶのが得かと思います。
DIYを検討している方は、このへんのことも考慮してチャレンジするといいかもしれませんね。