(97)台風19号で台無しになった床下の湿気対策の復旧に18万円もかかった
台風後、深夜に山小屋に行ってみたら、停電になっていてウンザリさせられたのが前回のお話でした。
翌朝、明るくなってから家のまわりを見て驚きました。
家の前の道路に流れてきた石や木の枝がゴロゴロしています。
道路わきの未舗装の部分からは土が洗い流され、段差ができた状態に。
お向かいさんから聞いたとおり、「家の前は川のようになっていた」のでしょう。
もっとビックリしたのが、山小屋の裏の小川を見たとき。
水量が倍増し川の幅が広がり、我が家に迫っていたのです。
これは裏口の写真。
以前は川まで1メートルくらいはあったのに、台風後には階段のいちばん下の段まで川が侵食しています。
階段の下段の土は削り取られて土台が浮いた状態に。
階段に立つと、
もはや、足下が川!
家の周辺もあちこちで土が削られ、配管もあらわになってしまいました。
台風、本当にすごかったんですね……。
これでは、うちの家の床下にも水が流れ込んだのはまちがいありません。
うちの基礎にはあちこちに換気口が設けられているのですが、
こんな具合に草などで詰まってしまっていました。
かなりの水が流れ込んだのがわかります。
こりゃ、漏電するわけだ……。
素人の僕が床下に潜り込んで換気扇を確認して、感電などしたら笑い話にもなりません。
母屋のメンテナンスでお世話になっている業者さんに電話し、床下を確認してもらうことにしました。
後日、連絡があり床下換気扇が一時的に水没したことがわかりました。
これは業者さんが撮ってくれた写真。
台風の前の写真とくらべると、
ずいぶん薄汚れてしまった換気扇ですが、これでも泥を払った後だというのですからひどいもんです。
地面に敷いていた調湿材も流れ込んだ土砂に埋もれてしまっています。
調湿材は湿気を吸収したり放出したりする素材を入れた袋状のシートなのですが、これでは本来の機能は発揮できません。
目に見えてはわかりませんが、以前床下に散布してもらった防カビのための薬剤も台無しになってしまいました。
防カビ剤の保証期間は5年で、うちでは2016年に防カビ剤を散布しましたから、まだ3年ちょっと。
今回の台風のせいであと2年持つはずの防カビ剤が台無しになってしまったのでした(泣)。
大枚はたいて床下に施した湿気対策(換気扇、調湿材、防カビ剤)がすべてメチャクチャになってしまったというわけ。
復旧の見積もりがこちら。
18万8千円……。
たった六畳の離れとちがい、母屋はムダな増築のおかげで床面積が広く、こういう工事代金がとにかくかさみます。
今後も山小屋を維持していく以上、直さないわけにはいきませんからお願いしました。
以前、「日刊Sumai」の連載でも書きましたが、うちの山小屋は維持費とは別に年間25万円(平均)の修繕費が出て行く計算なのですが、今年も例に漏れず、それなりの修繕費が出て行くこととなりました……。
さて、以下は復旧工事の模様。
調湿材は汚れを落として再利用できるということで、敷き詰め直してもらいました。
防カビ剤もあらためて散布してもらいました。
換気扇も土砂の汚れを取ると問題なく使用できる状態になったそうですが、また床下に水が入って漏電が起こるかもと思うと気が気でありません。
今回、漏電を経験して厄介だったのが、電気が切れたせいでダメになってしまった冷蔵庫内の食品の処理。
住んでいないとはいえ、たまに使用する調味料などは冷蔵庫に備蓄してあるので、これをすべて処分するのはかなり面倒です。
特に冷凍庫には料理するのが面倒なときのために冷凍食品が保管してあったのですが、これもぜんぶパー。
来客用に備蓄していた「ピカール」の冷凍食品(わりとお高めのやつ)が軒並みダメになったのはへこみました。
二度と漏電はごめんです。
今回の台風は「数十年に一度」クラスの台風だったのかもしれませんが、近年はなんだか気候がおかしな感じなので、また同じような事態が発生しても不思議ではありません。
床下の換気扇については使用を中止しようと思います。
でも、それじゃあ、湿気対策はどうするの?という話になりますが、それはもうアレに頼るしかないですよね。
そう、第52回に紹介した「ルームドライヤー」(と「カライエ」)です。
室内の湿気を劇的に改善するスグレモノで、この山小屋にも設置しました。
母屋では2階の洗濯用の部屋にのみ設置されており、1階には設置されていませんでした。
今回、床下換気扇をあきらめることにしたので、その代わりに1階にも設置することにしたのです。
というわけで、次回はついにあこがれ(おおげさ)の後継機種「カライエ」を購入し、業者さんに設置してもらいます。