(115)DIYでエコカラット「ラフソーン」を壁一面に貼る【後編】
引き続きエコカラット(Lixil(リクシル)製)の「ラフソーン」をDIYで施工していきます。
今回は、壁の端の半端に残った箇所や、
柱の絡みでできたスキマを埋めます。
そのためには、一粒一粒のエコカラットをスキマのサイズに合わせてカットしなければなりません。
一見するとタイルのように見えて加工の難しそうな印象ですが、実は意外に簡単。
モザイクタイルだと専用のニッパーでバキッと割る必要がありますが、エコカラットはカッターだけで細かい加工ができるのです。
使用するのはこのカッター。
ロータリーカッターと呼ばれます。
ふつうのカッターでも加工できるとは思いますが、これがあると便利です。
カットする位置に定規で狙いを定めたら、
カッターの刃を転がしてゴリゴリと筋をつけます。
こんな感じに筋(溝)がつけばOK。
あとは手で両端を持ってポキッと折るだけ。
力もほとんど要りません。
ほぼ直線に折ることができました。
断面もけっこうきれい。
断面が目に入る場所に貼るのでなければ、そのまま貼りつけてもよさそうです。
では、実際にスキマを埋めていきましょう。
まず、定規で幅をしっかり測ってサイズを確認。
先ほどの要領でスキマ用のパーツを作ります。
これをスキマにはめ込んでいけば…
完成。
スキマも目立たず、けっこうきれいにできました。
より細かい加工をすることも可能です。
たとえば、角だけをカットする場合。
カッターで斜めに筋を入れ、
大きめの頑丈なハサミで削り取るように加工すれば、
角だけをきれいにカットすることができます。
このパーツは、露出コードまわりに使用しました。
エコカラットはとにかく加工がラクなのがうれしいです。
続いて壁の窓側に残った部分も、カットしたパーツで埋めていきます。
長さを測って、ひたすらカット。
繰り返しの作業にうんざりしてきますが、がんばります。
目立つ場所なので、端をやすりで削ってしっかり長さを調整。
幅をしっかりそろえました。
こうしてできあがったパーツを貼ります。
きれいに仕上がりました。
これにて貼りつけの作業は(ほぼ)終了。
天井の柱まわりもきれいに仕上がりましたし、
素人仕事にしては上出来だと思います。
未完成だったコンセントまわりも、
後日、電気工事でプレートが付いたあと、
残ったスキマをパーツで埋めて仕上げました。
想像したとおり、きれいに収まって満足です。
最後に、まだひとつ残っている仕事があります。
それが壁の端の部分の処理です。
ごらんのとおり、エコカラットの側面と下地の壁の部分にスキマができてしまっています。
下地の凹凸や接着剤を塗った厚みなどがあるため仕方ないですし、このままでも見た目が悪いとも思わないのですが、セオリーに従うとこの部分をコーキング材で処理したほうがよいみたいです。
使うのは専用の「カラットコークチューブ」です。
説明書きのとおり、充填箇所の両サイドを養生する必要があります。
ここにコーキング材を充填したら、
優しく指で表面を整えて、
余分なコーキング材を取り除きます。
コーキング材が乾ききる前にテープを外して、
完成です。
けっこうきれいに仕上がりました。
コーキングが必要なのか疑問でしたが、出来上がってみるとやってよかったと思えてきました。
これにてエコカラット「ラフソーン」の施工が終了。
窓から日が当たると、表面の模様の陰影が浮き出て、きれいです。
この壁の前には祖父の本棚を置きました。
雰囲気のある壁ができて大満足です。
DIYをしていると、いつもはどこか失敗してモヤモヤした気持ちが残ることが多いのですが、今回のエコカラットに関してはこれといった失敗も思い浮かびません。
やはりカットが簡単だったのがポイントでしょう。
価格もリーズナブルですし、おすすめの壁材だと思います。
今回の「ラフソーン」は比較的小さいタイプですが、次の機会にはもう少し大きめのものにトライしてもいいかなと思っています。