(131)手すりと柱のスキマを「万能補修パテ」とアイアン塗料で補修した
前回の総集編で山小屋の主な工事については書き終えたので、これからは細かい修正の工事や家具選びなどについてお話していこうと思います。
どこまで続くかわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。
今回は先日のアイアン手すりに関する話。
設置の際に手すりと柱の間に残念なスキマが残ってしまいました。
このスキマにパテを塗って埋め、塗装してみたいと思います。
パテといってもいろいろあります。
たとえば、以前ご紹介したのはセメダイン社の「かべパテ」でした。
中身はビニール袋に詰められたムース状のパテ。
こんなふうに壁に塗って使いました。
細いスキマや細かいデコボコを埋めるには便利なのですが、水分が多いため乾くと痩せてしまうのが難点で、重ね塗りが必要になることも。
この種のパテは今回のような大きなスキマを埋めるのには向きません。
というわけで探し出したのがこちら。
モノタロウ「万能用補修パテ」(公式ページ)
「かべパテ」とちがってかなり硬めなので、ゴム手袋をはめて指でぐいっとちぎり取ります。
これを練り合わせると、徐々に固まっていく仕組み。
練りが甘いとムラが残って固まりきらない可能性があるので、しっかりと練り上げましょう。
できあがったパテは、指を使ってスキマに盛っていきます。
このパテの長所は粘度のような適度な硬さがあって指で大雑把な形が作れるところ。
どんどん重ねてアイアン部分よりも多めに盛ります。
水分が少ないので、乾いても痩せません。
雑な盛りつけで申し訳ないですが、乾いた後にカッターで削り落とすのでいいかな、と。
パッケージによれば硬化までの時間は「5~7分」とのことですが、こういうのは季節によっても差が出るもの。
大事を取って数時間置きました。
カチカチに固まったのを確認したら、カッターでざっくり形を整えます。
次はサンドペーパーの出番。
乾いたパテは思ったよりも固く、やすりで削るのにも時間がかかります。
盛りつけの際にもう少し丁寧にやるべきだったかもと後悔しつつ、辛抱強くやすりをかけます。
ほぼ平らになりましたが、カッターややすりのせいで柱にすり傷がついてしまいました……。
養生は塗装するときでいいと思っていたのが甘かったです。
手遅れ感は否めませんが、養生しました。
次は塗装です。
使うのは、以前もご紹介したアイアン塗料。
toolboxで扱いのあるシュペンパンザー(Schuppenpanzer)です。
【toolbox】アイアン塗料(公式ページ)
商品説明によれば、この塗料はもともとロートアイアンの補修用の塗料なんだそうです。
ということは、今回のようなアイアン手すりにもうってつけということ。
なお、基本的な塗り方については、以前の原稿をごらんくださいね。
今回は塗装面積が狭いので、あっという間に塗り終えることができます。
乾くのを待って養生を剥がします。
さすがアイアン塗料。
パテとアイアンの継ぎ目が気にならない仕上りです。
これでスキマはきれいになりましたが、柱との設置面がかなり雑な仕上がりなのが気になります。
ところどころにパテの色も見えてしまっています。
もう少し丁寧に養生すべきだったのかもしれません。
柱についた細かい傷跡もあいまって、最終的には今ひとつの仕上がりになってしまいました。
やっぱり加工や塗装は養生などの準備が肝心だとあらためて思い知った次第です。
このパテを試す方は、僕のような失敗をしないようにするためにも、最初からしっかりと養生することをおすすめします。
失敗は脇に置くとして、この「万能用補修パテ」の実力はなかなかのものだと感じました。
公式ページでは「穴やひび割れの補修に使用できます」と紹介されていますが、スキマ埋め以外にも活躍してくれそうです。
「アイアン塗料」で仕上げれば、鉄製の製品の補修には最適と言ってもいいでしょう。
ちなみに内容量は56グラムとのことでしたが、今回のスキマを埋めてちょうど使い切るくらいでした(参考までに記すと台座の直径はおよそ10センチでした)。
「万能用補修パテ」、ぜひ使ってみてください。