(149)「スライスウッド」をDIYで丁寧に貼る④~ステイン塗装にワックスを重ね塗り編
![](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_22.jpg)
ゴールデンウィークを活用しての「ステイホームでDIY」も最終日(5/6)。
「スライスウッド」(toolbox)を自宅の壁に貼る作業をしてきましたが、いよいよ佳境です。
前日、ブライワックス(BRIWAX)の「ウッドダイ(WOOD DYE)」で木材に下塗りをしました。
今日は、この上から同社のオリジナルワックス(いわゆる「ブライワックス」)を重ね塗りします。
![ブライワックス(BRIWAX)](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_01.jpg)
このブログではおなじみの「ジャコビアン」カラー。
塗り方については、以前もご説明しましたね。
このときはウッドウォールパネルに塗りました。
![ブライワックスを塗ったウッドウォールパネル](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2019/03/39_07.jpg)
ごらんのとおりブライワックスの塗装だけでも十分深みがあってきれいに仕上がるのですが、今回は「ウッドダイ」の下塗りの上にワックスを重ねるので、さらに深みが出ると期待しています。
どう仕上がるか楽しみ。
ちなみに、この日の午前中の気温はすでに22度。
![ブライワックスの中身](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_03.jpg)
ワックスはかなり柔らかい状態になっていて、表面はうっすら液状になっています。
冬場だとほぼ固形なので塗りのばしにくく、細かい塗装に苦労したりもするのですが、これくらい柔らかくなっていると塗りやすいです。
ちなみに、夏場だともっとシャバシャバになります。
ウッドパネルを塗ったときは布(靴下)だけで塗りましたが、今回は道具を3点に増やします。
![ブライワックス塗装に使う道具3点](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_04.jpg)
左からスチールウール、たわし、靴下です。
どれも百円ショップで購入した安価なもの。
ブライワックスはそれなりに高価なので、道具はちょっと節約しました。
最初に使うのはスチールウールです。
![スチールウール](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_05.jpg)
これにワックスをつけ、
![スチールウールにワックスをつける](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_06.jpg)
ハケがわりにして塗っていきます。
![スチールウールでワックスを塗る](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_07.jpg)
木材にこすりつけるように塗りのばします。
![スチールウールでワックスを塗る](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_08.jpg)
特別な技術はいりません。
![ワックスを塗ったスライスウッド](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_09.jpg)
塗装前の板とくらべると、茶色が濃くなり深みが増しました。
これを17枚分、繰り返します。
いや、ほんと、こうして書くのは簡単ですね。
やるのは大変なんですけど。
![ワックス塗装後のスライスウッド](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_10.jpg)
これだけでけっこう疲れましたが、次はたわしを使います。
![たわし](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_11.jpg)
これで先ほど塗装した表面をゴシゴシこすります。
![たわしでスライスウッドを磨く](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_12.jpg)
遠慮はいりません。
![たわしでスライスウッドを磨く](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_13.jpg)
ガシガシやっちゃいましょう。
タワシからも木材からも細かいカスが出るので、まわりはしっかり養生しておくのがいいでしょう。
こうして磨きを加えると表面に美しいツヤが出るのです。
![スライスウッドの表面にツヤが](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_14.jpg)
やばい、楽しい。
疲れが吹っ飛ぶ瞬間です。
![磨く前(下)と磨いた後(上)](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_15.jpg)
磨く前(下)と磨いた後(上)では、このちがい。
目に見えて成果が出ると、やる気もでます。
![17枚磨き終えた](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_16.jpg)
がんばって17枚磨き終えました。
終わったときには手がブルブルするくらい。
![スライスウッド表面に光るツヤ](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_17.jpg)
もう十分ツヤが出ましたが、まだ終わりではありません。
次は靴下を使って仕上げです。
![靴下](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_18.jpg)
これを手にかぶせます。
![靴下を手にかぶせた](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_19.jpg)
よくブライワックスの説明を見ると「ウエスを使う」と書かれていますが、個人的には靴下が磨きやすくておすすめです。
これで表面をゴシゴシと磨くと、
![手にかぶせた靴下でスライスウッドを磨く](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_20.jpg)
表面に残っていた余分な塗料が取れます。
![塗料で汚れた靴下](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_21.jpg)
そして、ツヤもさらに増すというわけ。
![さらにツヤの増したスライスウッド表面](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_22.jpg)
今回、わかりやすいように磨く前と後をくらべたサンプルを作ってみました。
![磨く前と後をくらべたサンプル](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_23.jpg)
パッと見、わかりづらいですが、角度をつけて見ると、
![磨く前と後をくらべたサンプル](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_24.jpg)
一目瞭然。
左が塗装のみ、右が磨きを加えたもの。
日刊Sumaiの「ミキシングバー」の取材でも書きましたが、ブライワックスは磨いてツヤを出せるのがいちばんの魅力です。
自然なツヤがいいんですよ。
塗料でコートして出したようなギラギラ感がなく、優しいツヤというか。
磨きの手間がイヤじゃなければ、ぜひDIYに取り入れていただきたいですね。
これにて木材の塗装は完了。
前回も書きましたが、今回の塗装の目標は、木材の色合いを既存の建具にそろえること。
塗装した「スライスウッド」を引き戸の前に置いてみましょう。
![塗装したスライスウッドを既存の引戸とくらべる](https://ooyasakura.com/wp-content/uploads/2020/05/149_25.jpg)
どうでしょうか?
木材がちがうので木目は異なりますが、色合いはけっこう近づけたと思います。
少なくとも、ならんで違和感を抱くことはないレベルまではいけたんじゃないでしょうか。
ワックスの「ジャコビアン」だけだと赤みが足りないということから、ウッドダイの「イユー」を下塗りしたわけですが、それがバッチリはまりました。
自分をほめてあげたい。
さあ、この木材を壁に貼れば完成です。
これまで午前中のみの作業と決めてきましたが、ゴールデンウィーク中に完成させたいので、午後も作業して一気に完成させたいと思います。
貼り付け作業については、また次回。