(154)自宅の洗面の床にタイルをDIYで貼る①~タイル選びと下準備編

5月も後半に差し掛かる頃、緊急事態宣言でずっと蟄居を強いられていたときのこと。
少しでも生産的なことをしようと考え、世田谷の自宅で「ステイホームでDIY」することにしました。
今回から3回にわたって、洗面の床にDIYでタイル貼りをした話をします。

こちらは工事前の状態で、右に見えるのはユニットバスのドアです。
この狭いスペースが洗面と脱衣所を兼ねているため汚れやすいのですが、問題の根本はクッションフロアにあります。

エンボス加工で模様があしらわれているため、この溝に汚れが溜まりやすくすぐに汚くなってしまいます。

今までは歯ブラシでこすって汚れを落としていましたがもううんざり。
クッションフロアをはがしてモザイクタイルを貼ろうと決めました。
これまで何度もタイルを貼ってきましたが、目をつけたのはこちらのタイル。

カラフルでかわいい花形の小粒タイルです。
ネットでタイルやシンクを販売する作善堂で見つけたもの。
作善堂については、以前もご紹介しました。
サイズはおよそ10ミリ角です。

手のひらにのせると、小ささがわかりますね。

花形タイルでオーソドックスなのはもうひとまわり大きいタイルですが、それとくらべてもひとまわり小さいサイズ。
これだけ小さいと施工する場所に合わせて貼ることができてDIYも容易です。
タイルDIYというとタイルカットがひとつの難所なので、そこを避けられるのはいいですね。
こちらのタイルは1シートあたり「298ミリ×298ミリ」のサイズですが、何枚必要か計算していきます。
採寸した結果、

こうなりました。

10シートでなんとか足りそう。
問題は「どの色を選ぶか」です。
我が家の洗面はグリーンのタイルにクリーム色の目地で仕上げていますから、当初は同じ組み合わせを考えていました。

しかし、よくよく考えてみると、床が汚れやすいのですからクリーム色の目地ではすぐに汚れが目立ってしまうことでしょう。
となると、目地は汚れの目立ちにくい色、ダークグレーかダークブラウンあたりの濃い目の目地を選ぶべきで、そこからの逆算でタイルの色を選んだほうがよさそうです。
そこで、ブラウン目地との組み合わせを念頭に置きつつ、いくつか候補を挙げてみました。

左から「グリーン」「オレンジ」「イエロー」「ライトブラウン」です。
どれも目地との組み合わせは問題なさそうですが、直感的に「これだ」とは感じられません。
「グリーン」は洗面に貼ったタイルの緑色とは色合いにちがいがあるのが引っかかりますし、「イエロー」と「オレンジ」はちょっとポップすぎて目につきます。
じゃあ、「ライトブラウン」かというと、これもピンとこず……。
ふと質感が異なるカラーバリエーションに目を向けたところ、ちょうどいいものを見つけました。

既存の床の色合いに近く、ツヤのないザラっとした質感も落ち着いた雰囲気になりそうで気に入りました。
ブラウンの目地とも相性が良さそうということで、ポチっと注文。

1シート950円を10枚、そこに送料1,100円が加わって「10,600円」でした。
今回は作善堂の通販サイトで購入しましたが、yahooショッピングや楽天でも販売していますよ。
![]() | 復刻/花子/美濃焼タイル/モザイクタイル/10mmフラワータイルシート(10pflo-i-2)/シートを少量ご注文の場合は半分に折った状態で発送致します☆☆☆ 価格:1,280円 |

本店や支店によって配送方法や送料などの価格設定が異なるので、自分に合ったショップでの購入をすすめます。
さあ、タイルが届くまでに、床の下準備をしておきましょう。
まずは見切り材の準備です。
今回は洗面(脱衣所)の床のみにタイルを貼るので、既存のクッションフロアを残す部分もあります。
写真で言うと、洗面の下から赤で示したラインのところまでタイルを貼ります。

タイルとクッションフロアが切り替わる箇所に木材で見切り材を設置します。
こういうのをしっかり設けておくと、それっぽい仕上がりになるんですよね。
山小屋の床材に見切り材を設置したことは以前も書きましたね。
用意したのはこの木材。

たしか、だいぶ前に東急ハンズで買ったもの。
タイルとならべると、ちょうど同じくらいの厚みで、片側が丸く加工されています。

これを設置場所に合わせてのこぎりでカットします。

仮置きしてみるとピッタリ収まりました。

今回は時間にも余裕があるので、見切り材を床の色に合わせて塗装しようと思います。
塗装に使うのはこちら。

ターナー社(TURNER)の「ミルクペイント」です。
前から気になっていたので、ちょうどいい機会なので使ってみました。
色は「クリームバニラ」。

塗る前に、やすりがけして表面を軽く整えておきましょう。

塗料を開封すると、

同じくミルクペイントの「スノーホワイト」色とくらべるとベージュやアイボリーに近いホワイトです。
水性なので扱いもラク。

ムラができないように気をつけつつササっと塗りましょう。

あっという間に塗り終えました。
ツヤのない仕上がりが好き。

乾くのを待ってクッションフロアの上に置いてみましたが、色合いもちょうどよさそうなので、床に貼りつけましょう。
見切り材を設置する場所に定規を置いて、クッションフロアにカッターで切れ目を入れます。

カットした部分をコテではがし取ります。

はがれたら手でつまんでビリビリとはがします。

はがれました。

準備完了。
クッションフロアの端に木工用ボンドを塗り、

指先でちょちょっとボンドをならして、

先ほど塗装した見切り材を貼りつけます。


はみ出たボンドをふきとったら、

完成!

木材が反ってこないように、ボンドが乾くまでスツールを置いて固定しておきました。

これで貼り付け前の準備はすべて完了しました。

なかなか良い出来ばえ。
次回は、タイルをボンドで接着します。