(158)タイルをDIYで張って実際に体験した7つの失敗

タイル

これまで何度も世田谷のマンションや山小屋にDIYでタイルを張ってきました。

しかし、好きだからといってうまくいくとはかぎりません。

というか、毎回どこかで失敗しているくらいです。

今回は、僕が今までのタイルDIYで実際に体験した7つの失敗をご紹介します。

【失敗①】シートのシートの継ぎ目だけ目地幅がずれてしまう

ごぞんじかと思いますが、タイルは一粒一粒を張り付けるのではなく、約30センチ四方のシート状に加工されているタイプがオーソドックスです。

ポピュラーなのが、オモテに紙が貼られてシート状になった「表紙貼り」というタイプ。

表紙貼りのタイル

これをボンドで接着していくのですが、表面に貼られた紙でタイル本体がほとんど見えないため、シートとシートの継ぎ目の目地幅を取りにくいという難しさがあります。

表紙貼りのタイルを接着中

張りながらオモテの紙をはがしてみると「あれ?」と失敗に気づくはめになります。

表の紙をはがした後

よく見るとシートとシートの継ぎ目のラインがわかります。

わかりやすくラインで示すとこんな感じ。

継ぎ目のライン

どこがシートの継ぎ目かわかってしまうと「いかにも素人が張りました」という仕上がりになってしまうので、できれば避けたいところです。

解決案としては張り付けながら立ち上がったり離れたところから眺めたりして目地幅がおかしいところを見つけ、接着剤が乾く前にタイルを少しずつずらして整えてあげることです。

シートを貼る際には慎重に継ぎ目の目地幅を取るよう心がけましょう。

【失敗②】施工場所に対してタイル面が傾いてしまう

これも接着時の失敗です。

世田谷のマンションの事務所の玄関にタイルを張ったときのこと。

事務所の玄関

ここにシートを張り、オモテの紙をはがしたのですが……

事務所の玄関にタイルを張った後

ちょっとだけ変な感じがしませんか。

土間のフチを赤で囲ってみると……

タイルの傾きを図で説明

土間に対して、タイルの面がほんのちょっぴり反時計回りに傾いているのがわかりますか。

こればかりはリカバリーのしようがありません。

シートの継ぎ目くらいなら接着剤が乾く前にタイルを動かしてごまかすことができますが、全体がずれているとなると接着後に後悔しても後の祭り。

接着に際してはずれが生じないよう全体のバランスを見ながら慎重に張り付けることをおすすめします。

【失敗③】塗り過ぎた接着剤がはみ出てしまう

このブログでも何度も紹介してきた失敗です。

タイルDIYを始めたばかりの頃、これで何度も痛い目に遭いました。

特にひどかったのが自宅の玄関にハニカム型のタイルを張ったとき。

自宅の玄関にハニカム型のタイルを張った

オモテの紙をはがすと、

表の紙をはがした後

ぎゃっ!

ムラのように白く見えるところはすべてはみ出た部分。

ボンドがはみ出た

こうなったらもうカッターなどでひたすら削り取るしかありません。

カッターで削っている写真がなかったので、山小屋の洗面に施工したときの写真を。

はみ出たボンドをカッターで削る

床にかがみこんで、ひたすらはみ出たボンドを削り取るのは辛く地味な作業

タイルDIYが嫌いになる瞬間です。

こんな失敗をしないためにも、ボンドは「ちょっと薄いかな?」と思うくらいに塗ることをおすすめします。

ボンドを薄く塗りのばす

多少タイルがはがれてしまっても、目地入れすればしっかり固定されます。

はみ出るよりも100倍マシ」と断言できます。

また、おすすめなのが目地色にそろえて近い色の接着剤を選ぶこと。

たとえばグレーの接着剤で張りつけてグレーの目地を入れれば、たとえはみ出た接着剤が残ってしまっても目地と同化してあまり目立ちません

以前もご紹介したタイルメントの「フレックスマルチ」なら、オフホワイト、ダークグレー、ブラック、グレー、ベージュの5色から選べるので目地に近い色を選べます。

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しかし、目地に赤や青などの接着剤はないので、カラフルな目地色を選ぶときは張り付けるときに注意するしかないですね。

【失敗④】必要な目地の分量を見誤ってしまう

個人的には最多の失敗です。

山小屋のタイルDIYでも同じ失敗を何度も繰り返し、さすがに反省しました。

洗面の壁に目地を入れて途中で足りなくなり、

目地材が途中でなくなった

洗面の床に目地を入れて途中で足りなくなり、

目地材が途中でなくなった

そのたびにあわてて目地を作り足す始末。

自分のことながら「何度失敗すればわかるんだよ」と思います。

先日、自宅の床に小粒の花柄タイルを張った際にも「さすがに多いだろう」と思ったら、ちょうど良いくらいの目地量で危うく失敗するところでした。

言い訳がましいですが、タイルを同じ面積に張り付ける場合でも、選んだタイルの形とサイズによって必要となる目地は大きく異なります

大きいタイルと小さいタイル

なので「何平米に対して目地は何グラム必要」と法則化できないのが難しいところ。

これについては近いうちにまとめようと思っていますが、とにかく初心者は余らせることを覚悟で多すぎるくらい目地を練るべきだと思います。

【失敗⑤】目地に水分を多く入れすぎて割れてしまう

目地って、袋に書いてある分量どおりに水を入れると、練り上げるのがけっこう大変なんです。

そこで、練りやすくするために(勝手に)少し多めに水を入れたりしていたんです。

規定の分量よりも10%増しくらい。

目地を練っているところ

柔らかめの目地だと作業もラクになります。

目地入れ作業中

ところが、目地材に水を加え過ぎると乾いたあとに目地が割れてしまうことがあります。

乾いた目地に割れ目が

このときは玄関の土間だったので、立っている状態ではひび割れはほとんど気にならないのでよかったのですが、これがよく見えるところだとかなり残念です。

失敗するのが怖ければ、大人しく分量どおりの水で練るべきです。

【失敗⑥】目地色が想定していた色よりもだいぶ薄くなってしまう

白の目地は清潔感がありますが汚れも目立ちやすく、ともすれば地味な仕上がりになってしまうことがあります。

そんなとき、目地に着色剤(色粉)を混ぜると印象も変わって個性的な仕上がりになります。

着色剤(色粉)

しかし、このような鮮やかな色に仕上がらないのが難しいところ。

たとえば、青の着色剤を使ったときのこと。

青の着色剤を目地に混ぜる

白目地に加えて施工しました。

目地入れ直後はこんな感じ。

目地入れ直後

この時点で「ちょうどいい色合いだなあ」と思ったら実は失敗なのです。

目地は乾いて水分が抜けると色が薄くなります

翌日、こんな色に。

乾いた後の目地

だいぶ薄くなったな……。

思えば、この失敗も何度も繰り返している気がします。

山小屋のトイレの目地も、

ヘリンボーンタイルの目地

ヘリンボーンの模様を際立たせる意味でも、もうちょっと濃いグレーに仕上げたかった……。

こういう失敗をしないためにはどうすればいいかというと答えは簡単。

着色剤を使わずに「もともと色がついた目地材を購入する」のがいいのです。

名古屋モザイクの「アートパステルメジ」や平田タイルの「ハイカラージョイント」などはどちらも色つきの目地材です。

僕は最近「アートパステルメジ」を試しました。

アートパステルメジ

分量どおりの水を混ぜれば簡単に色つき目地が施工できます。

色ムラが出ないのもうれしいです。

ただ、少量からの扱いがなく(だいたい5キロ~10キロ入り)、ちょっとした工事のために買うのはためらわれるんですよね……。

【失敗⑦】目地がガタガタになってしまった

最近、初めて体験した失敗。

壁に張ったタイルに手で目地材を入れていたときのこと。

目地入れ作業中

指先を使って余った目地を取り除いていったのですが、その際に目地を深めに掘ってしまったようです。

目地にデコボコ

目地がところどころ深くなってしまっていてガタガタなのがわかりますでしょうか。

本来はもっと平らに仕上がらないといけないのです。

平らに仕上がった目地

これもそんなにうまくできたわけではありませんが、さっきとくらべれば及第点。

ちょうど目の高さに張ったタイルだから、この失敗は痛恨です。

どうしよう。

もう一度上から目地を重ね塗りするべきか……まだ迷っています。

目地材が足りなくなった箇所

こうして振り返ると、よくもまあ、いろいろと失敗したものです。

タイルDIYに挑戦するみなさんが、僕の失敗を他山の石として上手にタイルDIYできることを祈ります。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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