(166)【前編】中古のルームドライヤーをDIYで窓際に取り付ける
今年は梅雨らしくけっこう雨が降りましたね。
これから暑い夏がやってきますが、緑に囲まれ裏に小川が流れる山小屋では、しばらく湿気が収まりそうにありません。
湿気対策のためにダイキンのカライエやルームドライヤーを設置していることは何度も書いてきました。
「24時間365日自動除湿」をしてくれるルームドライヤーとカライエは、別荘のマストアイテムと言っても過言ではありません。
現在、離れにはカライエが、母屋の一階と二階にはルームドライヤーが設置されており、以前とくらべて湿度はかなり改善されています。
ルームドライヤーの説明書によれば「除湿可能床面積の目安」は「13平米~18平米」で、留守中ならば「80平米」までの除湿が可能とのこと。
しかし、母屋の一階は祖父が増築を重ねたおかげでムダに広いうえに、ウナギの寝床のような部屋で細かく区切られたりしていることもあり、1台ではいまひとつカバーしきれません。
ルームドライヤーからもっとも離れた部屋では、2週間も留守にするとうっすらカビくさい臭いが……。
できればもう1台設置して、より入念に除湿をおこないたいと前々から思っていました。
■メルカリで中古のルームドライヤーを格安で入手
当初は、離れの小屋に設置したのと同じカライエを設置しようかとも考えたのですが、本体価格約6万に設置工事費用を足すと8万円ほどかかるので、おいそれとは増設できません。
どうしようかと迷っていたある日、メルカリでルームドライヤーが「21,000円」で出品されているのを見つけてしまいました。
後継機のカライエが発表される前、ルームドライヤーの価格が高騰していた時代に「55,000円」(送料別)を払った僕からすれば驚くべき安さです。
後継機のカライエの発売から1年以上が経ち、だいぶルームドライヤーも値崩れしてきた印象を受けます。
中古は動作が不安なところもありますが、それはそれ。
リスクは覚悟してポチリました。
こちらが届いたもの。
「21,000円」でも全然きれい。
今回のポイントは「ルームドライヤーは(条件次第では)素人でもDIYで設置することができる」という点です。
以前、比較した際には書き漏らしてしまいましたが、「カライエ」はプロによる設置を前提としており、素人によるDIYを禁止しています。
一方、ルームドライヤーの説明書を見てみると「この商品は、お客様自身で取り外し、取り付けができます」(10ページ)と明記してあります。
DIYで設置できれば工事費がまるまる浮くので、トータルの費用もかなり抑えられるはず。
説明書の図を参考にしながら、中古のルームドライヤーをDIYで取り付けてみたいと思います。
■窓ならDIYでの取り付けもしやすい
説明書の「据付」方法を詳しく見てみましょう。
この図だけ見ると、壁ならどこにでも設置できそうに見えますが、素人のDIYですからいろいろ制約はあります。
ルームドライヤーは湿気を含んだ空気を屋外に出すための排湿ホース用の穴を壁に開けなければなりませんが、たとえ木造でも壁の穴開けはプロの仕事。
これは業者さんによる工事の風景ですが、ホールソーなんて持ってないし、失敗したときのリスクを考えると、とても挑戦できません。
というか、そもそも壁にかけて設置すると万一の落下も心配なくらいです。
そこで、窓を活用します。
我が家では、以前、除湿機の連続除湿をおこない、水を窓の外に排水していました。
このときと同じように、窓を少しだけ開けて、そのスキマにホースを通すのです。
設置する窓はというと、こんな感じ。
ラッキーだったのは出窓だったこと。
ルームドライヤーは壁に固定するだけでなく棚置きの設置も可能。
つまり、こんな感じに置いてしまえばいいということ。
これなら壁に固定しないで済みます。
棚置きで注意すべき点は、タテ向きのときはサインランプが上にくるように設置することです。
ちなみにルームドライヤーの排気口は側面にあるので、ヨコ向きで設置するときには、排気口を上側に向けて置くようにします。
もうひとつ必須なのが電源ですが、幸い、近くに電源もありました。
これを使えば大丈夫そうです。
■窓設置用のアルミパネルを購入するもサイズが……
さて、設置時には窓からこんな感じにホースが外に出ることになります。
問題はこのスキマの処理ですよね。
以前、除湿機を置いたときは木の板でごまかすようにスキマを埋めましたが、今回はもう少ししっかり処理したいです。
これにはぴったりな商品があって、エアコンのホースを窓から外に出す場合に使うパネルが流用できるのです。
上下に伸縮可能で、窓の高さ820ミリ~1380ミリに対応。
窓のスキマをカバーしつつホースを外に出すことができるのです。
サイズバリエーションも豊富。
窓の高さ280ミリ~380ミリに対応する小さめサイズから、
1120ミリ~1980ミリに対応する大きめサイズもあります。
しかし。
我が家の窓は、
高さ720ミリで、まさかの全商品非対応……(泣)。
いろいろ探しましたが、ほかに良いものもなさそうなので、820ミリ~1380ミリ対応のものを購入し切断することにします。
アルミとはいえちゃんとカットできるか心配ですが、ひとまずパネルを注文してみました。
届きました。
「アルミパネルALP-140DX(シルバー)」です。
ブロンズカラーもありますので、既存の窓に合わせてお好みで。
ふむふむ、パネルに配管用の穴が開いてるのね。
穴のパーツを横から外せるのも便利。
これならパネル設置後に配管できますね。
パネル本体は二重構造になっていて、上下に伸びます。
金具がついていて、固定する仕組み。
まだ先は長いので続きは【後編】で。