(186)キッチン移転の見積もりが予想より高額になったワケ
前回、自分なりにリクエストをまとめキッチンの構成案を作ってみました。
これを元にいつもお世話になっている建設会社さんに見積もりをお願いしたのですが、やはり素人の思いつきどおりにいかないのがリノベーションの難しいところ。
こちらの希望通りにいかないポイントが2つ発覚しました。
■レンジフードを薄型に変更する
ひとつめがレンジフード(換気扇)です。
前回、リクエストしたのはブーツ型のレンジフードでした。
業者さんが現場を見たところ、ブーツ型だと天井高の都合で収まらないとのこと。
これはリノベーションでよくある話です。
世田谷のマンションでもサンワカンパニーのミニマルレンジフードを希望したものの、
柱との絡みで設置できず、富士工業のノーマルな薄型レンジフードに変更したことが何度かありました。
実を言うと、薄型レンジフードなら以前toolboxのショールームで見たものが気になっていました。
【toolbox】「フラットレンジフード」
シンプルな形状とトグルスイッチが印象的ですが、当初予定していたブーツ型にくらべてかなりお高いのです。
とくに業務用キッチンに合わせるならピッタリのステンレスタイプは高額。
ブーツ型のシルバーが「31,500円」なのに対し、薄型のステンレスは「74,000円」。
素材の差もありますが、実に2倍以上のお値段。
後述するように予算的に厳しいので、これ以上レンジフードに予算は割けません。
残念ながら、今回は見送ることにして、先ほどもごらんいただいた富士工業の薄型レンジフードを選ぶことにしました。
こちらはブラックですが、このシリーズにはシルバーカラーもラインナップされています(画像をクリックするとYahoo!ショッピングのページに飛びます)。
業務用キッチンに合わせてこちらを選ぶことにしました。
■給湯器の操作パネルは浴室乾燥機との組み合わせが問題
もうひとつ、希望が通らないとわかったのが、ガス給湯器を操作するためのリモコンパネル。
前回も書いたとおり、ノーリツのスタイリッシュリモコンを希望していました(画像をクリックするとYahoo!ショッピングのページに飛びます)。
これ以上ないシンプルなデザインが気に入ったのですが、これが設置できないと言われてしまったのです。
業者さん曰く「既存機器温水配管が1系統あります。ご希望のリモコンは追焚給湯器専用リモコンとなり温水は接続できなくなります」とのこと。
わかりやすく言うと、温水配管というのは浴室に設置されている乾燥機用の配管。
僕がリクエストしたスタイリッシュリモコンを設置すると、この乾燥機が操作できなくなってしまうそうなのです。
浴室乾燥機本体にもリモコンが付属していますから、それで操作できればいいやと思ったのですが…
給湯器の操作パネルがマッチしていないと、浴室乾燥機の操作自体ができなくなってしまうんだそうです。
最近は冬にお風呂に入ることもほとんどないので使っていなかったものの、お風呂上がりの換気や寒い日に浴室を暖めておくには便利なので使えなくなるのは困ります。
かといって、既存のリモコンのようなデザインはイヤだし……。
と思っていたら、業者さんから対応するリモコンの中でなるべくシンプルなものをということで提案をいただけました。
ノーリツの「シンプルデザインMC-155V」という機種(画像をクリックするとYahoo!ショッピングのページに飛びます)。
ボタンが多いわりにはきれいにまとまってますね。
これ以上、贅沢は言うまい。
これで決まりといたしましょう。
■見積もりが予想の100万円を軽くオーバー
そして、最大の問題は、見積もり金額が予算をオーバーしてしまっていること。
前回、リクエストをまとめた段階では100万に収まればいいなと思っていましたが、金額はこのとおり。
「128万7千円」。
ということは、予想金額を28万7千円もオーバー!
見積もり書をチェックしてみると、キッチン移設に伴う配管の取り回しにけっこうな金額がかかることがわかりました。
これだけで「502,000円」。
そりゃ、100万に収まらないわけだ。
以前、離れの工事費用のまとめにも書きましたが、配管の工事費用はバカになりません。
既存のキッチンから離れた場所に移転するということは、配管工事も面倒になり、費用もかさむというわけでした。
100万円という見込みは甘かったとあきらめました。
見積もりを見直して不要なものを洗い出した結果、2つの費用を削減できることがわかりました。
ひとつめは、新しいキッチンの床部分のフローリング施工費。
今回の床はDIYでタイルを張ることにするので不要です。
これで材料費「21,000円」と施工費「18,000円」が浮きます。
もうひとつは、造作してもらうカウンターの表面と、コンロ台の側面にステンレス板を貼る工事費です。
業務用キッチンに合わせてのリクエストでしたが、「55,000円」となかなかの高額。
オーダーメイドの板金なので高価になるのは仕方ないといえば仕方ありませんが、せっかく業務用キッチンでコストダウンしたのに、これではもったいない気もしますのであきらめました。
床材と板金を中止したおかげでおよそ10万円削ることができ、およそ120万円となりました。
■妻曰く「キッチンに窓がほしい」
これ以上は削れないと思い悩んでいたところ、妻からこんなリクエストが。
え?費用を削る話をしてるんだけど。
新しく窓作ったら逆にお金かかるよ?
だいたい、足下にだって窓あるし…
こういうとき、わりと押しの強い妻であります。
まあ、言われてみれば、窓が圧迫感を軽減することは離れの窓でも経験済みなんですよね。
そもそも薄暗いキッチンがイヤで移設を決意した経緯もあり、僕自身も「窓があったらいいかも」と思うようになってしまいました。
しばらく迷ったものの、窓が欲しい気持ちは日増しに強くなり、はめ殺しの小さな窓を追加することにしました。
こんな感じに窓を設置できればいいですね。
山の家は寒いのでペアガラスをリクエストします。
先のとりやめた2点も含めて見積もりを出し直してもらったところ、
結局、前回の見積もりとほとんど変わらない金額になってしまった……。
世田谷のマンションでもいつもこんな感じで最初の予算を10%~20%もオーバーする工事ばかりしてきた気がします。
でも、自分なりにムダは削りましたし、これ以上ガマンすると完成時にガッカリしそう。
結局、この金額で発注することにしました。
次回は少しでも経費を浮かせるべく業務用キッチンの施主支給価格について考えます。