(190)タイル、アイアン塗料、珪藻土ペイント~DIYのプランを立てる
前回は小口平タイルについてご紹介しました。
今回はこのタイルを中心に、どこにどんな素材を用いてインテリアを仕上げていくか、全体的なプランを検討します。
まずはタイルの張り方から。
うちのマンションの倉庫に余っているのは、光が当たるとオリーブ色に輝くツヤツヤタイプ(「織部」)と、表面に砂粒(?)が混ざったザラザラタイプ(「織部・砂入り」)の2種類です。
タイルを張るのはこのグリーンで囲った場所。
冷蔵庫や収納で隠れる場所を除き、水はねや油汚れが付きそうな壁はすべてタイルを張ります。
悩ましいのは「2種類のタイルをどう貼るか」です。
左横の壁と正面の壁とで、ツヤツヤタイプとザラザラタイプを張り分けるのもありです。
ツヤツヤを並べるとこんな感じになります。
一方、ザラザラタイプだとこう。
ちなみに、前回ご紹介したようにタテ向きに張るやり方もあります。
ずらして並べる張り方もありますね。
この張り方がレンガっぽくていいかと思ったんですが、端の部分でタイルを半分にカットしなければならないのが面倒かな、と。
いろいろ考えた結果、今回は2種を交互に張りつけて市松模様を作ってみることにしました。
渋い仕上がりになりそう。
このタイルの壁面を中心に、残りの部分をどんな素材で仕上げるか考えていきます。
掃除のしやすさと耐久性を考えて、床にはタイルを張ろうと思います。
当初はここにも壁から続きで「小口平」を張ろうと思ったのですが、さすがに床面を張れるほどのストックはありませんでしたし、ツヤツヤしたタイプは床に張ると傷がついてしまうので見送りました。
では、どんなタイルを選びましょうか?
タイル選びについては以前もこんな記事を書きました。
どれも面白いですが、今回は「床に張るということ」と「予算的な縛りがきつい」という2点があるので、なるべくシンプルで安価なものを選ばねばなりません。
そこで思い出したのがこれ。
以前、マンションの玄関に張った70ミリ角のタイルです。
toolboxで見つけました。
【toolbox】古窯70角タイル
釉薬や布目で生み出された表情が特徴で、色や質感にバリエーションもあります。
今回の内装にもマッチしそうなブラウンを選びました。
ちなみに、柔らかい色合いのブルーも素敵で、いつかマンションに使ってみたいと思っています。
1シート510円、平米単価5,500円というリーズナブルさも魅力。
床面は奥行90センチ×横幅260センチと、それなりに広いので平米単価が高いタイルでは厳しいのですが、この価格なら安すぎるくらいです。
床が決まったら続いては、造作してもらったカウンターです。
ここには食器用の洗いカゴを置くので水もかかりますし、コンロで調理したときの油はねもつくはず。
汚れに強い仕上げをしなければならないと考えると第一候補はやはりタイルでしょうか。
このカウンターにはスイッチパネルやら給湯器のリモコンパネルやら水栓やら、いろいろと設置される予定なので、大きいタイルだと加工が大変。
小粒のものを選ぶ必要がありそうです。
小粒といえば、先日、世田谷のマンションの床に張ったものは、10mm角とかなり小さいです。
このブログでおなじみの作善堂で見つけました(下の画像をクリックするとYahoo!ショッピングのページに飛びます) 。
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同じく作善堂の「極細ボーダー」も気になっていたのでサンプルを取り寄せてみました。
長辺は30mmながら、短辺はわずか8mm。
このサイズなら、ほとんどカットしないでカウンターに張れるでしょう(下の画像をクリックするとYahoo!ショッピングのページに飛びます) 。
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でも、今回は壁と床に異なるタイルを張り分けるので、カウンターまでタイルを選ぶと見た目がガチャガチャしてしまうのではないか心配です。
かといって、タイルをやめて塗装仕上げなどにしたら汚れが目立つし落ちにくくなりそうです。
世田谷の洗面ボウルまわりを塗装仕上げにしたら、塗装がはげたところにカビが生えて後悔したのを思い出しました。
ただ、塗装は塗装でも汚れに強い塗料で仕上げるなら話はちがいます。
思いついたのがアイアン塗料です。
【toolbox】アイアン塗料
小屋の階段などを塗装するのに使用したことは以前も書きましたね。
ドロリとしていて、重ね塗りしてやすりがけすると、まるで鉄のような見た目に仕上がる面白い塗料です。
この塗料、ドイツの製品で元々はロートアイアンの補修に使用されるものだそうで、雨風がかかる場所での使用もOK。
屋外で使えるということはキッチンにも使えるんじゃないの?と思ったわけです。
手元にあるのはアイアン塗料の定番「ブラック」ですが、今回はステンレスのシルバーカラーを基調にしたキッチンなので、それにあわせて「シルバーグレー」を選んでみることにしました。
こちらはtoolboxのホームページからお借りした色見本。
本当はショールームで実物を見たかったのですが、コロナ禍の影響もあり訪問は見送りました。
せっかくアイアン塗料を購入するので上の収納棚もこれで塗装してみようと思います。
最後は、残りの壁面をどう仕上げるかです。
ここについてはあまり高価な建材を使いたくはありません。
最終的に冷蔵庫や調理器具で隠れてしまう場所なので、安価で手間がかからなそうな塗料がいいと考えました。
もともとこの部屋の木部はカビ防止のためにダークブラウンの塗料で塗装してあります。
これと同じ塗料を選ぶこともできたのですが、もう少しツヤを抑えた仕上がりになる塗料がいいなと思って探してみたところ、こんなものが見つかりました。
「U SELECT」の「珪藻土塗料(KEISOUDO-PAINT)」です。
オフィシャルページを調べてみると、珪藻土をペイント塗料にアレンジしたものだそうで。
【U SELECT】珪藻土塗料
珪藻土はコテで塗るので施工が手間ですが、塗料ならハケで塗れるので簡単に作業できそうです。
早速、気になるカラー(TAUPE色)のサンプルを取り寄せてみました。
よく見るとかすかに砂粒のような質感は感じられるものの、あくまで塗料という印象です。
ツヤのない落ち着いた色合いは珪藻土の壁に通じる雰囲気があり、気に入りました。
というわけで、大まかなプランが完成。
こんなふうにプランを立てたものの、総合的にどんな見た目に仕上がるかはいまいち見当がつきません。
楽しみな反面、チグハグな感じになったらどうしようか、不安な気持ちもあります。
さて、どうなることやら。