(194)DIYでキッチンの壁に「U SELECT」の「珪藻土塗料」を塗る

壁の増し貼りから始まって、二度のパテ塗りとやすりがけ、
プライマーの二度塗りを経て、ようやく塗装の下地準備が完了しました。
今回はようやく塗装作業に入ることができます。
逸る気持ちを抑えて、まずおこなわねばならないのが養生です。
今回のキッチンはこんな感じの構成。

アイアン塗料を塗る場所もあれば、ブラウンのペンキで塗られた既存の木部もあります。
しっかり養生して、塗料がはみ出したり飛び散ったりするのを防がねばなりません。
アイアン塗料を塗装するカウンターや収納棚はマスカーで広く養生しました。


一方、既存の塗装部分との境目にはこちらを使いました。

トラスコ(TRUSCO)の「建築塗装用マスキングテープ」です。
よくあるグリーンの養生テープにくらべ、マスキングテープは粘着力が弱めで既存の塗装が剥げにくいと言われます。

こんな具合に既存の木部に貼って、養生作業が完了。

ここに塗るのが、以前もご紹介した「U SELECT」の「珪藻土塗料(KEISOUDO-PAINT)」。

こちらはメーカーさんからいただいたカラーサンプル。
カラーバリエーションが豊富なので、サンプルで色味を比較&確認してから購入するのがおすすめです。
僕が選んだのは「タープ(TAUPE)色」。

既存の木部とならべると、柔らかめの色合いが印象的です。

ツヤがないマットな仕上がりが期待できそうです。
今回注文したのは4キログラム入り。
実は、1.5キログラム入りもあり、
こちらでもギリギリ足りるかとも思ったのですが、ヒヤヒヤしながら塗装するのは精神衛生上よろしくないので多めを選びました。
まあ、余ってもきっと使い道があるでしょう。
実物が届いてみると、ズシッと重い……。

さすがにちょっと多すぎたかもしれん。
そろえた道具はこちら。

道具にこだわりはありません。
ハケにローラー、バットなど、どれもホームセンターで気軽に買えるものです。
容器を開けてみると…

もったりとしていて溶けたチョコレートのよう。
この量を抱えてバットに移すのは怖いので、おたまで移し替えます。

このドロッとした質感は珪藻土入りだからでしょうか。

バットに移したら、ローラーに塗料を含ませて、いざ塗装開始。

最初に驚いたのが、塗りやすさ。
ペンキなどを塗るときって、ローラーの余分な塗料をちゃんと落としたつもりでも、けっこうポタポタと滴が落ちてしまうもの。
でも、珪藻土ペイントは粘度が高いのでほとんどたれてきません。

一度塗りでもこの厚み。
二度塗りが必要ないほど、しっかりと色がのりました。
いいじゃん!
下地調整に手間暇をかけたおかげもあるかもしれませんね。
ありがとう、昨日の自分。

これまでの作業にくらべると、成果が目に見える塗装作業は楽しいです。
壁の端はハケを使います。

と、ここまで塗って気づきました。
端から先に塗ったほうがムラができにくいかもしれません。
というわけで、次の部分は端から塗りました。

この後、ローラーで塗って、あっというまに壁2面の塗装が終了。

続いて天井を塗装します。

珪藻土ペイントはたれにくいので、天井の塗装も予想よりラクでした。

ストレスなくどんどん作業が進みます。

楽しんでいるうちに塗装が完了しました。
DIYがいつもこんな感じならいいんですけどね。
とにかく珪藻土ペイントは、たれにくくて塗りやすく、塗膜が厚くてムラもできにくいので、一度塗りでもきれいに仕上がります。

ペンキで塗られた既存の柱部分(右)とくらべ、珪藻土ペイントで塗った壁面(左)はツヤのないマットな質感。
これなら明るい色を選んでも、落ち着いた印象に仕上がることでしょう。
マンションなんかでアクセントウォールを塗るのに使ってもいいかもしれないと思いました。
3回にわたった珪藻土ペイントの塗装作業も今回で完了です。
次回からはタイル張りの作業に入ります。