(202)タッチアップ塗装とコーキングで内装の仕上げをする

タイル

前回、床にタイルを張り、主なDIY作業が完了しました。

今回は、タッチアップ塗装とコーキングで内装を仕上げます。

「タッチアップ」とは塗装が剥がれた箇所を塗り直して補修する作業のこと。

養生テープと一緒に塗膜が剥がれたり、搬入した設備がぶつかってできた擦り傷など、作業が終わった後に塗装面を見てみると、塗り直しが必要な箇所は意外に多いものです。

プロの職人さんが作業するマンションのリノベーションでも必須の作業ですから、僕のような素人のDIYとなれば言わずもがなです。

たとえば、こんなところ。

塗装が剥がれた箇所

カウンターに塗ったアイアン塗料の塗膜が剥がれています。

タイルの目地入れの際に貼ったマスカーを剥がすときに一緒に剥がれてしまいました。

タッチアップ塗装

こういう箇所をひとつずつ塗り直していくのですが、困るのが昔塗った壁や柱のタッチアップです。

昔の塗装が剥がれた箇所

この柱を塗装したのは、今から10年以上も前。

近所のホームセンターで塗料を山ほど買って塗ったことをおぼろげながら覚えています。

同じ塗料を買おうとホームセンターを訪れてみたものの、10年は商品ラインナップが変わるのに十分な時間だったようで、後継商品すら見当たりません。

仕方なく、倉庫の片付けを兼ねて昔の塗料を探してみることにしました。

すると、ラベルの異なる3つの缶を発見。

塗料が入った缶3つ

パッと見は別の商品に見えますが、上から見てみると関連性がわかります。

塗料のフタのラベル

どれもほぼ同じ表記で「コーヒーブラウン(こげ茶)」と書いてあり、同系統の商品であることがわかります。

前に使った塗料を探すのが面倒で買い足していった結果ですが、おかげで助かりました。

タッチアップ塗装

今回使用してみてわかりましたが、10年前の残りでもしっかりとフタをしておけば問題なく塗装することができます。

今後、どんなタッチアップが必要になるかもわかりませんし、きちんと保管しておこうと思いました。

ちなみに、いちばん左の「オールマイティーNeo」シリーズは現在も生産されているようです。

ただし、同じ系統の商品と言っても、生産時期が異なると色味やツヤが若干異なり仕上がりにムラが出てしまうことはあります。

塗り直した箇所の色ムラ

光が当たると塗り直した箇所がわかってしまいます。

遠くから見ると気づかないていどですし、どの塗料をいつ塗ったかなんて覚えてるわけもなく。

当たりが出るまで手持ちの塗料を重ね塗りするという手段はありましたが、面倒なのでこのままにしました。

タッチアップが終わったら、最後にタイルまわりのコーキングをおこないます。

コーキング材

タイルの目地には目地材を入れるのが基本ですが、タイルと壁や柱の間のような境い目は、コーキング材という柔軟性のある素材でスキマを埋めるのが正しい仕上げ方です。

実を言うと、僕はタイルDIYを何度もおこなってきましたが、このコーキング作業をほとんどおこなったことがありませんでした。

そもそもコーキング自体を知らなかった時代もありましたし、知った後も面倒くさいなと目地材で済ませてきてしまっていたのです。

それでも、玄関土間やトイレの床などではほとんど綻びも目につかず、困ったことがありませんでした。

ですが、水が頻繁にかかる洗面まわりなどではタイルと壁のスキマから目地が割れてきてしまうことがあります。

洗面のタイルの目地に割れが

これは我が家の洗面ですが、よく見るとひび割れがわかります。

いずれはここから目地が崩れていきそうな気がします。

やはりコーキングは必要なんだなと実感するようになった次第です。

ちなみに、離れの小屋のエコカラットでは専用のコーキング材を使ったことがありました。

このときは大変きれいに仕上げることができましたので、おさらいの意味を込めて振り返ってみます。

まずはスキマを挟むように養生します。

コーキングのための養生

そこにコーキング材を充填していきます。

コーキング材を充填

この上を指先で「ススーッ」と表面をなぞり、余分なコーキング材を取り除きながら整えます。

コーキングの表面を指で整える

乾く前に養生テープをはがしたら、

養生テープを剥がす

完成です。

完成したコーキング

さて、今回、作業するのはここ。

キッチンのタイルとカウンターのスキマ

アイアン塗料を塗ったカウンターは昨晩タッチアップ塗装したばかり。

養生したら、また塗膜が剥がれてしまいそうです。

タッチアップ前にコーキングをするべきだった……。

シンナー臭のきついアイアン塗料を何度も塗装するのも面倒くさく、無精して片側だけの養生で済ませることにしました。

タイル面のみを養生

コーキング材を入れて、

コーキング材を充填

指で塗りのばします。

コーキングの表面を指で整える

やっぱり養生が片側だけだと難しい……。

コーキングを入れ終わったスキマ

ところどころコーキング材が入りきらない箇所が散見されます。

でも、これ以上いじるとかえって表面がグチャグチャになる怖れもあり、そこそこの完成度でガマンすることにしました。

完成したコーキング

はみ出した部分をふき取ったりしたため、あまりきれいには仕上がりませんでした。

そういえば、以前、世田谷のマンションに初めてガラスボックスを設置したとき、職人さんが不慣れだったせいでコーキングの仕上がりがガッカリな感じになったこともあったなあ。

ガラスブロックのコーキング

後日、別の現場で会った職人さんにコーキングのことを聞いてみたら、「コーキングはきれいに仕上げようとすると難しいですよ。専門の職人がいるくらいですから」と言っていました。

コーキングってちょちょいとやる作業という印象があったんですが、専門業者までいるとは驚きでした。

何事も奥の深い世界ですから、僕のように手抜きをすると仕上がりに跳ね返ってくるのだな、と。

ともあれ、これにてキッチンの内装作業は完了しました。

DIYが完了したキッチン

今回のコーキング作業のように失敗したところはいろいろありますが、少し離れて眺めればほとんど気にならないもの。

DIYが完了したキッチン

素人仕事にしてはよくできたと思います。

これだけ頑張れば妻からもお褒めの言葉がいただけるだろうと思っていたら、開口一番。

妻
床とか天井もやったほうがいいんじゃない?

という言葉が。

キッチンの前の床がカーペットってわけにはいかないから、床は替えるつもりだったけど、天井もですか……。

天井用壁紙が貼られた既存の天井

これまた10年以上前に急場しのぎで天井用壁紙を貼りつけただけなので、手を入れたい気持ちはあるんだけど、天井は作業が大変なんだよな……。

次回は古い物件の天井のリノベーションについて考えます。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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