(213)ペンダントライト用のシェードを天井に設置する方法を考える
先日、和天井のリフォームについて書きました。
がんばって天井をきれいにすると、今度は新しい照明が欲しくなるもの。
今回の工事を機に古い照明は撤去し、ひとまず暫定で裸電球だけが部屋を照らしている状態です。
これだとちょっと味気ないのです。
照明というと個人的にはペンダントライトが好みで、世田谷のマンションの自室もペンダントを設置しています。
薄切りの木材で作られたシェードで、灯りをともすと木目がうっすら浮かび上がるのが気に入っています。
さほど高さのない天井からペンダントライトを吊るしているので背の低い僕でも頭をかすめることがあります。
世田谷の自室ではリビングテーブルの真上にあるので大して問題にはならないのですが、山小屋のようにテーブルもなく他の部屋へと頻繁に行き来するようなケースには適しません。
吊るされたライトをいちいち避けながら生活するのもイヤなのでペンダントはあきらめることにしました。
となると天井付けの照明=シーリングライトを選ぶことになるのですが、これがなかなか悩ましい。
僕が大家を始めた頃は、照明選びまで手がまわらず、マンションでもオーソドックスなものを設置していました。
日本ではおなじみのシーリングライトですが、今見るとちょっとつまらないチョイスだったなと反省しています。
「シーリングライト」で検索してみると、最近はだいぶデザインの洗練されたモダンなタイプも増えているようなのですが、どうも山小屋には合いそうにありません。
もう少し遊び心が感じられるシェード付きのシーリングライトはないものかと探したのですが、ネットではピンとくるものには出会えず。
そんな矢先、たまたま立ち寄ったジャーナルスタンダードファニチャーで面白いペンダントライトを見つけました。
「Over Lap Lamp C」という商品で、薄い板を組み合わせて構成したランプシェードです。
洋風のデザインですが、我が家のような和室に設置しても良いアクセントになりそう。
気の利いたランプシェードはとにかく高いものが多いのですが、こちらは「12,500円」。
セールで10%オフですし、十分手が届く値段です。
「これはいいな」と一目で気に入ったのですが、果たしてこのシェードをシーリングライトとして設置することはできるのでしょうか。
言い換えればペンダント用として使われるシェードを天井直付けにする灯具が見つかるのかが問題です。
即買いしてしまいたい気持ちをぐっと抑えて、ひとまず帰宅。
いろいろと調べてみたところ、こんなものがあるとわかりました。
「引掛ランプソケット(ロック付き)」(OHM電機)です。
一見、どこにでもある電球用のソケットに見えますが、こちらは「セード固定リング付き」(「セード」とは「シェード」の異字表記)。
これなら先ほどのシェードも天井に直付けできるのかもしれませんが、こういう商品は実物を見てみないと使えるかどうか判断がつかないケースが多いのも事実。
価格も安価ですしひとまず購入してみることにしました。
二重になったリングの下側を回すと外れます。
このリングの間にシェードを挟んで固定するわけですね。
これならいけそうかも。
リングの内径も測っておきましょう。
だいたい35ミリほどでしょうか。
採寸のポイントは「シェードの中心のドーナツ状の円部分がはめられるか否か」になります。
シェードの形状によってはこの円部分がけっこう小さいものもあるので注意が必要です。
写真のようなシェードには使えません。
今回のケースでは、お店で実物を確認したところ問題なく固定できるサイズだとわかったので無事に購入となりました。
では、実際に設置してみます。
天井に設置されているシーリングに、先ほどの引掛ランプソケットを設置し、下のリングを外します。
ここにシェードをはめて、再びリングではさんで固定しました。
ぐらつきなどもなく、まったく問題ありません。
あとはこのソケットに電球を入れるだけ。
おおー、無事に点灯しました。
シェードを通った光が天井に独特の模様を描き出します。
これがシェードランプの楽しみでして、以前世田谷にアートワークスタジオのシーリングランプを設置したときも、ワイヤーシェードの影が天井に映ってきれいだったのを思い出しました。
今回のシェードにはもうひとつ面白い特徴があります。
下から見ると独特のデザインが際立つのです。
スイッチをオンにすると…
まるで太陽のように光が広がります。
これは面白いです。
でも、一歩引いて遠くから見ると、そんなに存在感が強すぎないのも気に入っています。
ぼんぼりのような雰囲気もあり、和室にもマッチしていると思うのですが、いかがでしょうか。
天井直付けにしたおかげで圧迫感もありません。
気に入ったランプシェードはあるけれど、天井に付けられないと思ってあきらめていた方にはぜひ試してみていただきたいです。