(214)廃番のIKEAのキッチンレールをあえて採用した理由
先日まとめたとおり、母屋のキッチンも主な設備の設置は完了しました。
これからはキッチンをより快適に使えるようにするための収納用品や小物を設置していきます。
今回ご紹介するのはおなじみIKEA(イケア)のGRUNDTAL(グルンドタール)シリーズです。
ホームページの説明によれば「GRUNDTAL/グルンドタール シリーズは、どんな調理小物にも定位置がありすっきりとかたづいたキッチンレストランのイメージからデザインされました」とのことです。
この言葉どおり、GRUNDTALシリーズは業務用キッチンとの相性が抜群。
世田谷のマンションに業務用キッチンを設置した際には、このGRUNDTALシリーズをフル活用しました。
この写真の中にいくつGRUNDTALシリーズが採用されているかというと7種類もあります。
①ウォールシェルフ120(1200mm幅):4,999円×3
②タオル掛け80/40(800mm幅、400mm幅):1,799円/1299円
③レール40(400mm幅):599円
④カトラリースタンド:1,199円
⑤水切りラック:2,499円
⑥マグネットナイフラック(400mm幅): 1,499円
⑦S字フック:199円
同じシリーズでそろえるとデザインに統一感が出てすっきりとした印象に仕上がります。
①~③のように壁面収納の棚やレールも横幅や奥行が複数サイズ用意されているので、うまく組み合わせればきれいにまとまります。
ネジなどの部品も共通なので余った付属品は使いまわすことも可能です。
IKEAですから価格もリーズナブルで、すべて合計しても「24,090円」。
オールステンレスでキッチンの壁面収納がそろえられると考えれば安いと言っていいと思います。
もちろん、ノーマルなキッチンと組み合わせても便利です。
これは既存の古いキッチンに設置した例。
これだけでも利便性がぐっと向上します。
しかし。
残念ながら、このGRUNDTALシリーズはここ数年で徐々に廃番になっていき、現在でも入手可能なのは⑦のS字フックのみとなってしまいました。
IKEAでは代わりにKUNGSFORS(クングスフォルス)というシリーズを販売しており、最近はマンションでもこちらを採用しています。
赤で囲った部分(写真右側の棚など)がKUNGSFORS(左側はGRUNDTAL)。
これはこれでシステマティックにできていて良い商品なのですが、今回の山小屋のキッチンではどうしてもGRUNDTALを採用したい事情がありました。
それがこれです。
世田谷の自室にある業務用キッチンのバックガードに設置されたレールです。
何に使っているかというと、
鍋ブタ置きとして使用しています。
我が家で愛用しているストウブ(staub)の鍋はとにかく重いので、置き型の既製品では鍋ブタ置きごと倒れてしまう怖れがありました。
そこでキッチンの設置工事に際して業者さんにレールの取りつけをお願いしたのでした。
たまたまなのですが、GRUNDTALシリーズのレールの奥行はストウブの鍋ブタの厚みとほぼ同じ。
薄いワッシャーをかませてピッタリに調整してもらいました。
キッチンに直接固定しているので、頑丈で重いフタを置いてもビクともしません。
他の種類の鍋ブタもほとんど立てることができますし、大変便利です。
なんとしても山小屋のキッチンにも設置したいと思っていました。
これが、現行のKUNGSFORSシリーズではなくGRUNDTALシリーズを選ばなければならなかった理由です。
廃番品を手に入れるとなればメルカリかヤフオクを使うのが手っ取り早い手段。
40センチ幅と59センチ幅のふたつをメルカリで入手しました。
別々に購入して「1,900円」ですから定価とくらべると少々割高ですが、廃番の未使用品が手に入ると思えば安いものです。
まず40センチ幅のものについては、キッチンの設置工事の際にバックガードに固定してもらいました。
予定どおりストウブの鍋ブタも収まりました。
もうひとつの59センチ幅のものはガスコンロの上に設置して、キッチンツールを吊るすために使用します。
しかし、タイル張りの壁に壁面収納を取り付けるのはなかなか難しい作業。
以前、実家のキッチンにレールを取り付けるときには業者さんから「タイルが割れてしまう可能性もありますがいいですか」と事前に言われました。
幸い割れなしで済みましたが、プロがやってもリスクが高い作業を素人がDIYでやるのはちょっと怖いです。
そこで、今回はタイルの壁面とレンジフードの間に木部を設けて、そこにネジ留めすることにしました。
この部分にはアイアン塗料を塗ってありますが、中身はただの木なのでネジがききます。
ここに59センチ幅のレールを固定します。
レンジフードが60センチ幅なので、ほぼピッタリです。
二つあるネジ穴のうち、上のみを木部に合わせて固定し、タイルとかぶる下側の穴は固定せずそのままにしました。
強度は落ちますが、軽いものだけを吊るすので問題ないはず。
設置するのはGRUNDTALのS字フック。
これをレールにぶら下げて、
あとはキッチンツールを吊るすだけ。
だいぶ便利になりました。
次回は、ミトンやキッチンタイマーなど、火を使う場所には置きたくないツールの収納場所を設けます。