(216)キッチンに合った水切りラックの選び方のコツを考えてみる
水切りラック、水切りバスケット、洗いカゴ、ディッシュドレーナー……いろいろな呼び名はあれど、洗い終えたお皿を置くアレはキッチンには必須なアイテムです。
個人的な意見で恐縮ですが、僕は洗い終えたお皿を拭くのが嫌いで乾くまで放っておきたいタイプです。
そうなると、キッチンの中になんとかスペースを見つけてなるべく大きめの水切りカゴを置きたいと考えるもの。
今回は、山小屋のキッチンだけでなく、世田谷の自室や実家の水切りラックなどを比較し、それぞれのキッチンに合ったものを選ぶコツについて考えてみたいと思います。
■省スペースで大容量~二段式突っ張り水切りラック
まずは、山小屋のキッチンに設置した水切りラックからご紹介したいと思います。
オールステンレス製の二段式。
本当に便利で世田谷のマンションでも愛用しています。
窓に合わせてダブルで設置しました。
ポイントは突っ張り式であること。
しっかり固定できるので安定感があり、満杯に食器を置いてもぐらつきはありません。
ごらんのとおり、足下も省スペース。
置き型の水切りラックはけっこうな場所を取りますが、これなら奥行狭めのカウンターでも設置可能です。
山小屋のキッチンのプランはこの水切りラックありきで考え、壁側にカウンターの造作をお願いしたのでした。
当初は世田谷の自室と同様にダブル置きを検討していましたが、
窓を設置した関係でひとつに減らすことになりました。
それでも二段式で収納力があるので満足しています。
すっかり気に入って、amazonやら楽天やらで何度も購入してきましたが、お値段はおよそ9,000円。
価格:8,979円 |
すごく安いものではありませんが、機能性を考えればお釣りがくると思っています。
■ハイエンドな置き型タイプ~「hanauta」のディッシュドレーナー
キッチンの構造によっては、突っ張り式が使えないケースもあります。
僕の実家はシンクの裏にカウンターがあるタイプなので、突っ張り式は設置できません。
そこで、数ある置き型タイプから選んだのがこちらです。
洗練されたデザインが目を引く「hanauta(ハナウタ)」のディッシュドレーナーです。
パッケージもおしゃれ。
お皿がタテヨコ両方の向きに立てられるようになっていたり、
水受けトレイに傾斜がついていて水がシンクに流れ落ちるようになっていたりと、
細かいところまで行き届いたハイエンドな水切りラックと言えましょう。
そのぶんお値段もお高めで1万5千円オーバー。
価格:15,400円 |
この価格帯だと有元葉子さん監修の「ラバーゼ(la base)」(約1万7千円)あたりと競合する製品です。
僕も「ラバーゼ」は検討したのですが、「hanauta」のサイズ(「横幅495ミリ×奥行325ミリ×高さ170ミリ」)が我が家のキッチンにちょうど収まるサイズだったのでこちらを選びました。
「タテ置き」と「ヨコ置き」の2種類から選べて、我が家には「ヨコ置き」がマッチしました。
■カトラリーポケットの底のスキマが許せない
この「hanauta」のディッシュドレーナー、母も気に入って愛用していたのですが、ひとつ難点があります。
それが付属のカトラリーポケットです。
洗ったスプーンやフォークなどを立てるいわゆる「箸立て」ですが、小さめのカトラリーが飛び出してしまうのです。
この事態が頻発してストレスを感じた母からは「この箸立てはいらない」と言われ、仕方なく自宅で引き取ったときに撮影したのがこの写真でした。
上からのぞいてみるとポケットの底にスキマがあるのです。
う~む、これはたしかにイヤだな。
この「スキマ問題」は意外に厄介で、最近は僕も必ずこのスキマがないものを選ぶように気をつけています。
山小屋の二段式ラックに組み合わせるべく選んだのはこれ。
和平フレイズの「パンチングポケット」です。
中にスキマがない構造なので、どんなに小さなカトラリーも落ちません。
二段式の水切りラックにもピッタリ収まりました。
「箸立て」選びにおいてぜひチェックしていただきたいポイントです。
■サブの水切りも便利~「Plate」の折りたたみ式水切りラックなど
さて、実家のキッチンに話を戻すと、hanautaのディッシュドレーナーだけでは洗い物をすべて置ききれないことがあります。
そんなときに活用しているのがこれ。
山崎実業の「Plate」シリーズの折りたたみ式水切りラックです。
置ける量も限られますし大きなお皿を立てて置くのも心配で、正直、これをメインで使うことはおすすめしません。
でも、メインの水切りラックだけでは足りないときに使用する目的ならば、とても便利です。
なんといっても、ふだんはたたんでおけば邪魔にならないのがいいんですよ。
必要なときにだけ広げて使えるというアイデアが素晴らしいですね。
サブの水切りラックといえば、同じく山崎実業の人気シリーズ「tower」のグラススタンドも使っています。
以前もご紹介したIKEAのGRUNDTALシリーズの水切りラックもレールに引っかけて設置できるうえに折りたたみも可能で大変便利でしたが、現在は廃番になってしまい後継商品もないようなので残念です。
入居者さんにも評判よかったんだけどね……。
うまく活用すれば洗い物のストレスが減る水切りラック。
お選びの際の参考になれば幸いです。
次回もキッチンの話が続きます。