(233)留守なのにガスメーターが進んだ?原因は給湯熱源機

トラブルや失敗

約3か月の冬休みを経て3月に山開きをするときには「冬のあいだに設備に不具合が生じてはいないか」といつも不安を感じてしまいます。

きっかけは2017年から翌18年にかけての厳冬で母屋の水道管が凍結してしまい、春に漏水が起こってしまったこと。

山奥とはいえ東京都だし、水道管が凍結することなんてないだろうとタカをくくっていた僕がバカでした。あれ以来、毎年山じまいに際しては必ず水道の元栓を閉めるようにしていますが、一度あんなふうに痛い目を見ると「また何かトラブルが起きるんじゃないか」と疑心暗鬼になってしまうのです。

そのせいで去年は離れの洗面の水栓が故障したと勘違いしてしまいました。

壊れて水が出ないとか思ったら、水栓を回す方向がまちがっていたという……恥ずかしい。

今年の山開きではガスのトラブルが起きました。

ガスボンベ

毎年、冬になるとプロパンガスの業者さんにガス栓を閉じてもらうようにしていることは以前にも書きましたね。

ガスを止めてもらうと月々2,000円弱ほどの基本料金がかからず光熱費の節約になるのですが、今年はそろそろ山開きするかと思ったタイミングで「あれ?去年の冬、ガスの元栓、閉じてもらわなかったかも」と気づいたのです。

気になってガス業者さんに電話で問い合わせてみるとやはり「ガスの停止のお申込みはされていません」との返答が。しくじったなとは思いましたが、3か月で6千円ほどですからあきらめもつきます。

問題は、その後に告げられた言葉。

「メーターを確認したところ、少しだけガスを使った形跡がありますね」

ええ!?12月に行ったのが最後なのに?使用時期も確認しましたが、まちがいなく1月と2月にそれぞれ少量のガスが使用されているとのこと。

「ご主人が知らないあいだにご家族が使用された可能性はありませんか?」とも聞かれましたが、さすがにそれはありえません。

少量のガスと聞いて僕がまっさきに疑ったのはガス漏れです。

昨年の年始には世田谷の事務所でガス漏れがありました。

あのときはガスヒーターの接続コードが劣化してガス漏れが起きてしまったのですが、あれ以来、ガス機器にも神経質になっています。なんというか、大家歴が長くなればなるほど多くのトラブルを経験して、不安で仕方がなくなってくるのはどうにかならないものでしょうか。

後日、ガス業者さんが山小屋まで検査しに行ってくれたのですが、ガス漏れは起こっていなかったとのこと。ひとまずはホッとしたのですが、やはりメーターは少しだけ動いているそうです。

となると「ひょっとして留守中に誰かが侵入したのか?」という疑いも出てきます。東京のはずれの山奥だからといって侮ることなかれ。以前、近所の集落で空き家に逃亡した強盗が隠れていたなんて話もありました。

しかし、点検してくれた作業員の方の話ではガスの使用量はほんのわずかでガスコンロも使用できないほどの少量だそう。

どうやら深刻な事態ではなさそうですが、気になるとほっておけないのが僕の性分でして。ひとまずガスの元栓は閉じてもらい、山開きの日にガス業者さんと現地で待ち合わせて、室内のガス機器を確認してもらうことになりました。

山小屋の春

この日は3月としては異例の暖かさでもう春の陽気。でも、長期間留守にした室内にはまだ冷たい空気が漂います。作業員の方と一緒に室内に入るとキッチンのガス操作パネルに見慣れない数字が。

ガス操作パネルのエラー表示

エラー表示のようです。これが原因なのでしょうか?

作業員の方に室内を見てもらうと、お風呂に浴室乾燥機が設置されているのを見て何やら合点がいったようでした。

浴室乾燥機

聞くところによると、我が家の給湯器は「熱源機」と呼ばれるものなんだそうです。ふつうの給湯器が「お風呂やキッチンにお湯を出す」ためのものであるのに対し、熱源機は「沸かしたお湯の熱で浴室乾燥機や床暖房を動かす」こともできます。

ただし、見た目的にはほとんど差がなく僕はただの給湯器だと思っていました。

こちらが母屋の熱源機で、

母屋の熱源機

一方、離れはノーマルな給湯器。

離れの給湯器

見た目じゃ区別がつかないですね。

熱源機は真冬に機器内の凍結を防止するためにガスでお湯を温めて循環させることがあるんだそうです。「ほんのわずかのガス使用」はこれが原因でした。

トラブルでもなんでもなくて、よかったよかった。

ガス操作パネルのエラー表示

じゃあ、ガス操作パネルのエラー表示はなんだったのかというと、作業員の方がガスの元栓を閉めたので、ガス栓が止まった状態で熱源機が動作しようとしたことによるエラーだということでした。「凍結防止しようとしたけどガスが止まっているからできませんよ」というエラーですね。こちらの疑問も解決し、すぐ復旧。一件落着と相成りました。

今回の一件でわかったのは、我が家のように冬の寒さが厳しい別荘では、冬場にガスの元栓は閉じずに、凍結防止の機能がちゃんと働く状態にしておいたほうがいいということでした。たかだか数千円の節約で、せっかく交換したばかりの給湯器(熱源機)が故障するなんてバカらしいですものね。たまたまガス栓の停止の申し込みをし忘れたおかげで、いい勉強になりました。来年からは「ガスと電気はそのまま」で「水道のみ水抜きして栓を閉める」ようにしようと思います。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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