(257)テーブルの天板をDIYしてみた【前編】
今回はテーブルの天板をDIYした話をします。
先日ご紹介したマットソンのイージーチェアと組み合わせた小さなテーブルです。
実はこれ、既製品のサイドテーブルにDIYした天板をかぶせたものなのです。
もとのサイドテーブルはというと。
ヨコでもタテでも使えて高さが変わるので重宝しています。
ちょっとお茶したりノートパソコンを置いて作業したりと便利なのですが、さすがに食事をするには小さすぎるのが難点。
ツーウェイのテーブルにこれ以上を望むのはないものねだりだとわかっていますが、食事用にもう一卓別のテーブルを置く気にもなりません。苦肉の策として必要なときだけかぶせて使用できる天板を造ろうと思いついたわけです。
サイドテーブルをタテに置いたとき天板の広さは「40センチ×40センチ」。ここにDIYした天板をかぶせてより広いテーブルに変えてみようと思います。
でも、そんなに大きな天板をかぶせるつもりはありませんでした。
目的は「夫婦ふたりで簡単な食事が取る」もしくは「お客さんと一緒にお茶ができる」こと。
バランスを考えると形は正方形、多少天板に力がかかっても倒れたりしないていどのサイズにとどめるということでサイズは「60センチ×60センチ」に落ち着きました。現在の天板の四方を10センチずつ拡大する計算です。
表面の仕上げについては、最初から「ユカハリタイル」の「コグチ」(西粟倉森の学校)を使うつもりでした。
離れの床に張ったときの余りが2枚ありました。
名前のとおり木の「小口」部分を見せた個性的な柄の木製タイルです。ひのきの香りがほんのり香るのも気に入っています。
【西粟倉森の学校】ユカハリタイル「コグチ」
5センチ角のタイルがつながってシート状になっています。
カットは裏面のゴムシートを切るだけなので簡単。
全面が木製タイルだと熱いものを置いたときの耐久性が気になるので、中央にはタイルを置こうと考えました。
こちらはtoolboxが取り扱う「土間タイル」。
【toolbox】土間タイル(サンドグレー)
文字通り土間などの床に用いる30センチ角の大判のタイルです。
これをテーブルの中心に配置し、まわりをコグチタイルでぐるりと囲んでみることにしました。 こういうときに仕上りを事前にイメージしやすくするにはサンプル画像を自分で合成してみるといいと思います。
「ユカハリタイル」の「コグチ」の画像はYahoo!ショッピングのリンク画像をごらんください。
「土間タイル」のサンプル画像はtoolboxのページからお借りしました。
2つのサンプル画像をサイズ調整して合成すると……
こんな感じになりました。色味なんかは実物とずれますが、サイズ感はつかめます。これなら鍋やフライパンを中心に置くには十分な広さですね。
プランが決まったら続いては材料の入手。天板の下地になる合板などを買いに行きました。
今回もおなじみの渋谷東急ハンズにお世話になりました。B1の木材加工コーナーでは担当者の方が素人考えに突っ込みを入れ、不明点をちゃんと明確にしてくれてから加工してくれるのでありがたいです。
真ん中の合板は60センチ角にカットしてもらったもので天板になります。
ぴったり60センチで寸分の狂いもありません。素人がやるのとちがって精度が高いので安心です。
では、コグチタイルをカットして仮置きしていきましょう。
カッターで裏のゴムシートを切って、縦長のシートに分けました。
これで天板をぐるりと囲みます。
はみ出た一列をカットすればできあがり。
真ん中に土間タイルを置けば仮置き完了。
サンプル画像を合成した予想図よりも木部とタイルの色合いが調和した印象になった気がします。
コグチタイルと土間タイルを張りつける前に、天板をサイドテーブルにかぶせるための木枠を造りましょう。
サイドテーブルの上に60センチ角の合板をのせました。これだけでは簡単にずれて落ちてしまいます。サイドテーブルのサイズに合わせた木の枠を天板の裏に固定してずれを防ぐことにします。
天板の中心にサイドテーブルを置き、
鉛筆で天板の形を写し取ります。
この線に合わせて角材を固定すればOK。
25ミリ角の角材です。
仮置きしながらカット部分を見定めて、
ノコギリでカットします。
毎度毎度のアバウトな感じで申し訳ありませんが、テーブルの裏側なんて見えないしね。
角材の固定ですが、まずはこの二つを使います。
両面テープと木工用ボンドです。
木工用ボンドが乾くまで両面テープでずれをふせぎます。テーブルに合わせて位置を微調整しながら接着しました。あまりタイトにするとあとでかぶせにくくなりますし、スキマがありすぎると天板がずれてしまう怖れがあります。「そこそこタイトなフィット感」を狙うよう気をつけました。
ボンドが乾いたら仕上げにネジでダメ押しの固定。
斜めにネジを入れました。ネジは天板を突き抜けないていどの長さを選びましょう。
この木枠があるおかげで、のちのち合板が反るのも防ぐことも期待できます。 長くなってきたので続きは次回。