(258) テーブルの天板をDIYしてみた【後編】
引き続きテーブルの天板をDIYします。
前回は合板に木枠を取り付けました。
今回はテーブルの表面を仕上げていきます。
加工した天板の上に、前回用意した「ユカハリタイル」の「コグチ」(西粟倉森の学校)と「土間タイル」(toolbox)をあらためて仮置きしました。
サイズもピッタリで問題なさそうなので、コグチタイルから接着します。
使うのは「速乾ボンドG10」。
以前も使ったボンドで、ゴムと木材のような異素材の組み合わせに接着力を発揮してくれます。
以前失敗したのは、タイルの裏にざっくり×印にボンドを塗ったら、あとで表面に跡がうっすら浮き上がってしまったこと。
この失敗を繰り返さないために薄く広くまんべんなく塗ろうと思います。
付属の広口ノズルを付け、
ボンドを薄く塗り広げていきます。
こんな感じでしょうか。
合板の表面に接着したら、
サイドテーブルを重しにして圧着しました。せっかく貼ったコグチタイルがずれてしまわないようにそっとテーブルをのせました。
無事に乾き、コグチタイルの接着が済みました。
側面を見ると合板とコグチタイルの断面が丸見えです。
ここをカバーするのに東急ハンズで買っておいた半円形の断面の木材を使います。
こんなふうに貼って側面を隠してやろうというわけ。
コグチタイルには若干断面にずれがある部分もあったので、
やすりがけして整えてやりました。
きれいになった断面に半円の木材を貼りつけるのですが、ひとつ問題があります。
コーナーの部分では木材を斜めにカットして合わせなければならないのです。
角材か板を直角にしか切ったことのない自分にこんなことできるだろうか……と不安に思っていたら、昔買ったこんなものを思い出しました。
アマゾンで調べたらまだ売ってました。
少し手のかかる木工をやろうと思って購入したまま、ほとんど使用せずに眠らせていました。説明書を見てみると…
やはり斜めカットができるようです。
まず木材を角材ではさんで万力でしっかり固定します。
斜め45度にセッティングしたソーガイドを取り付けて、
付属のノコギリをガイドにはめて引けば、ずれることなくカットできる仕組みです。
簡単に切れてきれいな断面。ソーガイド、すごいじゃん!これからはもっと活用しよう。
天板への取り付けは木工用ボンドを塗って接着したあと隠し釘で固定しました。
気になるコーナー部分の仕上がりはというとこんな感じ。
スキマはありますが、素人としては上出来です。
と思っていたら、
こっちはちょっとずれ過ぎ……難しい。
このままというわけにもいかないので、こんなものを用意しました。
木部補修用の木工パテです。
これでスキマを埋めることにしました。
茶色系の「ラワン」もありますが、僕が買ったのはナチュラル系の「タモ白」でした。
マスキングしたら、
スキマめがけてパテを充填していきます。
はみ出たパテを指先でふきとりつつ作業していきます。
コーナー部分以外のスキマも埋めました。
雑な塗り方ですが、このあとやすりがけするので問題なし。
乾いたのを確認してハンドサンダーで表面を削ります。
こんな感じにきれいにしていきます。
ビフォーアフターをくらべると、先ほどのズレが目立つ部分もきれいになったのがわかります。
木工としては邪道なのかもしれませんが、素人仕事の精度を補うという意味ではアリじゃないかと思います。
マスキングテープをはがしました。
コーナーもけっこうきれいに仕上がってる。
テーブルなので、汚れ防止のために仕上げにオスモカラーの「フロアクリアー」を塗ります。
ムラにならないように薄く塗りのばしたら、
しっとり濡れ色がつきました。これで多少の汚れがついても大丈夫。
ここに土間タイルをはめます。
ぴったり収まったのでとりあえず接着しなくてもいいかなと思えてきました。
というわけで完成です。天板を小さめに収めたおかげか、がたつきもなく安定感があります。
早速、妻がパエリアを作ってくれました。アツアツの鍋も直接置けるので便利。
大皿1枚と人数分の取り皿なら4人でもなんとか食事できそうかも。
ただ、こんなふうに四脚のチェアに囲まれると手狭感は否めません。大人数でしっかりと食事をするときは隣室のダイニングテーブルを使用するつもりです。
かぶせるだけの天板ですから、使わないときは外せます。もともとタテでもヨコでも使えるサイドテーブルですが、さらに用途が広がって便利になりました。