(274)スズメバチの巣の駆除相場がなんとなくわかったという話
先日、山小屋に泊まるお客さん用に簡単な取説(マニュアル)を作った話をいたしました。
喫煙やバーベキューの禁止などについて注意を促したのですが、ひとつ書き漏らしていたことがあると気づきました。
「スズメバチへの注意」です。
緑に囲まれた我が家のまわりはさまざまな昆虫であふれています。
カブトムシやナナフシのような世田谷のマンション付近ではあまり目にしない昆虫がわさわさいます。大抵の昆虫は無害なのですが、スズメバチだけは別。刺されれば死に至る危険もあり注意が必要です。
■3年ぶりにスズメバチの巣を発見
今年も梅雨が明けて離れの外壁を掃除していたら、見つけてしまいました。
まだ握りこぶしほどのサイズではありますが、あのとっくり型はまちがいなくスズメバチの巣です。
一目でわかったのは、離れ小屋をリノベーションした2018年にも目撃したことがあるから。
あのときは母屋のベランダの軒先に巣を作られました。
夜になると室内の灯りめがけてスズメバチがガラス窓にバチバチぶつかってきて怖かったのを覚えています。
一方、こちらは以前、自宅の前の石垣で見つけたアシナガバチの巣。ぜんぜんかたちがちがうのがわかります。
アシナガバチは比較的危険性の低いハチとして知られているので、撃退スプレーを買ってきて自分で駆除しました。
その名のとおりスズメバチの巣の駆除にも使えるようですが、攻撃性が高いスズメバチを相手にするのは怖いので今回は業者さんに相談しました。
金曜の昼に電話したら、なんと「明日には行けますよ」との返答。たまたまスケジュールが合ったのかもしれませんが、地元の業者さんはフットワークが軽いのがありがたいです。
作業前に料金の説明を受けて署名と捺印。「ハンコはどこだっけな?」と家の中を探している間に駆除が完了していました。早っ!
取った巣を見せてもらいました。ごらんのとおり、巣にはまだ女王蜂しかいなかったようで。
「(巣が)できてまだ2、3週間じゃないですかね。この季節にしては小さいから、別のところにあった巣がダメになって移ってきたのかもしれない」とのことでした。
ハチの事情がどうあれ、無事に駆除できてホッとしました。
■駆除料金は状態によって大きく異なるので要注意
気になる料金ですが、今回は基本料金「10,000円」の範囲とのことで、税込みで「11,000円」でした。
ミニマムの金額で済んでホッとしました。
駆除前にいただいた見積り書を見ると「防護服を着用しての作業か」「高所の作業か」「巣は大きいか」などによって、追加料金が加算されていく仕組みだとわかります。
以前、母屋の軒先で作業していただいたときはバッチリ防護服で作業していました。
このときの料金は2万円(税抜き)でしたが、基本料金1万円に防護服オプションの1万円がプラスされた金額だったことが今になって理解できました。
今回は、柄のついたスプレーで殺虫剤を吹きかけた後、巣を落としたので防護服も脚立もなくて済んだそうです。
もし、防護服着用で(+1万)二段ハシゴを使用して(+1万)大きめの巣(+1万)を駆除したら、4万円になるわけで、ひとことでハチの巣の駆除といっても、状況次第で金額は大きく異なるんだな、と実感しました。
そういえば、お向かいの方と話していたとき、家の裏にできたデカいスズメバチの巣を駆除してもらったら5万円かかったって言ってたけど、そういうことなんですね。
ただ、この価格もあくまで一例だとご理解ください。業者さんによって多少は変わるはずですし。ぼったくられないための相場感の参考と思っていただければ幸いです。
■「ハチ激取れ」はまめに取り替えよう
ちなみに、我が家では2018年以来、ベランダに「ハチ激取れ」を吊るしています。
別荘地では定番のアイテムだとか。
今回の巣は「ハチ激取れ」から数メートルほどの場所。
「おいっ!ちゃんと仕事しろや!」と思って、ベランダを見に行ったら…
もうこんな感じでカビカビでした。しかも、クモの巣まで張ってる……。春先に吊るしたまま一度も交換していませんでした。これじゃ、効果は出るわけありません。ごめん。
パッケージによると「約2~3週間(夏)、約3~4週間(春・秋)効果が持続します」。一か月したら交換しなきゃいけないんですね。設置は3月末でしたから軽く3か月過ぎてました……。
ほかにも「10坪(約33㎡)につき1個が使用の目安」なんて注意書きもあって、我が家のようにムダに広い家ならベランダの反対側にもうひとつくらいは必要であることもわかりました。やっぱり説明書はきちんと読まないとダメですね。
今後は使用方法を守って設置&交換しようと思います。