(295)水まわりのDIY経験と失敗を踏まえて玄関の内装を考える
前回までで洗面の設置と水まわりのリフォームが完了しました。
離れの小屋とくらべればラクな作業でしたが、それでも毎週末作業して二か月近くかかりました。実は、まだやらなければならないことがあります。
水まわりの工事に伴って漏水とシロアリで傷んだ床を張り替えたことは以前も書いたとおりですが、
新しく区切った水まわりの床だけでなく、続きでつながっていた玄関の床も張り替えました。また、湿気で表面がはがれかけていた天井についても修繕してもらいました。図にするとこの水色の部分にあたります。
今回からはこの玄関部分のリフォームについて書いていこうと思います。
■内装工事前の玄関
まずは工事前の様子をどうぞ。
玄関の引戸を開けたところ。
真っ先に目に入るのは「ザ・和室」感の漂う小窓です。
雰囲気はあるのですが、冬場には冷気が入ってきて寒いので裏側からプラダンを張っています。この壁は「玄関の顔」になる部分なのでうまくリニューアルしたいところです。
右手の壁には洋服をかけるフックもほしいなと思うのですが、砂壁にどうやって取り付けるかはアイデアが必要になりそうです。
新しく張り替えてもらった床は下地まで造作してもらいました。
どんな床材で仕上げるか?はいちばんの課題です。
水まわりに続くドアや壁をどうリフォームするか?も考えねばなりません。
天井も張り替えてもらってきれいになりました。
この天井にも何らかの仕上げが必要でしょう。
散らかった玄関収納。もともと引き違い戸がついていたのを取っ払い、防カビのためにニスを塗ったのが十数年前。
今では、靴やサンダル、ビニール傘、バーベキューに使用する道具などがあふれてしまっています。今回の工事を機に不要品を処分し、整理したいと思っています。
だらしなく垂れ下がった電話回線なども何とかしたい……。
■前回までの失敗などを踏まえてプランを考える
課題は山積していますが、正直な気持ちとしては「今年のDIYはお腹いっぱい」というところもあります。ゼロからいろいろとアイデアを出して作業する気力もありません。
というわけで、基本的な内装は隣り合う洗面スペースとそろえることにしたいと思います。
とはいえ、失敗したり今ひとつ満足できなかったりしたポイントについては改善したいところ。
水まわりのDIYを振り返ってみると、いちばんの後悔はドアの塗装です。
建具の表面のやすりがけが甘かったせいでステインやワックスがうまく塗れませんでした。
急きょニスでの塗装に切り替えたものの、三度塗りは手間がかかります。
ところどころ残念な塗りムラが。
ステイン&ワトコオイルで仕上げた木部とくらべ、ツヤの有無などバラつきが感じられるのも気になるといえば気になります。
「こんなことなら、柱もクリアー系の仕上げ塗料で塗ればよかった」と後悔した気持ちを思い出し、今回はドアはいじらず、柱だけをナチュラルな色のオイルで塗装しようと思います。作業量も減りますしね。
仕上がりには満足したものの費用と手間を考えるともう一度やるのはためらわれるのが床に張ったコルクタイルです。
目地なしで張るとわずかなスキマから下地が見えてしまうので、それを隠すための塗装が必要ですし、仕上げ塗料の塗装もそれなりに手間がかかりました。今回はもう少しラクしたいかな、と。
一方、作業量は増えても改善したいのが壁の塗装。
砂壁を仕上げた珪藻土塗料の出来ばえには満足しているので、玄関の壁にも同じ塗料を塗りたいと思っているのですが、
前回の塗装時に造作部分の仕上がりが気になりました。木材にパテを打ってやすりがけしてから塗装すると、表面は平滑なので砂壁部分とのちがいが露骨に出てしまいます。
次回は、まずこの質感の落差を解消することをテーマに壁や天井の塗装をおこないます。