(299)玄関の廊下にココフロアをDIYで張り付ける
前回、サンゲツの床材・ココフロアの長所についてご説明しました。
続いては実践編。ココフロアをDIYで床に張りつけていきます。
張り付けるのはこちらの床です。
ドアを移設して区切ったこともあって、廊下と呼ぶには狭い空間。以前、離れの床に張ったときとちがって凹凸があって狭い場所に張るというのが今回のポイントでしょう。
必要な枚数の算出のために測量をおこないます。地味な作業ですが、ここで間違うと厄介なことになるので慎重に。
測量結果を図にして枚数を割り出しました。
前回も書いたとおりココフロアのサイズは50センチ角です。6枚はカットなしで框に沿って張り付け、残りのスキマはカットして埋めることになります。
なるべくムダを出さないように頭をひねったのですが、8枚ではやや足らず、9枚必要な計算となりました。施工の際にミスする可能性も考慮してやや多めに注文したほうがいいとは思います。ちなみに、離れに張った際の余りがあるので注文した枚数は8枚。
一枚「1,403円」(施工当時の価格)を8枚+送料で「11,994円」でした。こちらのショップはバラ売りしているのでありがたいですね(クリックするとYahoo!ショッピングのページに飛びます)。
値段は変動するのでご注意ください。
注文した8枚(右)と、余った1枚+端材(左)で作業開始。
ひとまずカットなしで6枚を仮置きしました。これだけで十分雰囲気が出ますね。
ちなみにココフロアには編み方の向きがあるので、
タテ向きにするとこんな感じになりますし、
市松模様にするとこんな感じに。
比較検討した結果、ヨコ方向にならべることにしました。DIYする場合はぜひ編み目の向きを事前に検討することをおすすめします。
網目の向きが決まったら、スキマ部分のカット作業です。
スキマのサイズを測って、
カットします。
油性ペンで線を引くこともできますが、面倒なので定規を複数用意してカットしました。
切りやすい素材なのでサイズぴったりにカットするのは難しくありません。
失敗が怖いならやや大きめにカットして、少しずつ調整するのが確実です。
今回のように柱などが絡む場所では狭いスキマを埋める必要もありますが、ココフロアはカットがラクなのであまり苦戦しませんでした。
スキマ用のカットが完了し、ココフロアが廊下一面に敷き詰められた状態に。完成後のイメージが見えるとやる気が出てきますね。
ちなみに、裏地はゴム素材なのでこの時点で上を歩いてもずれません。賃貸などで床の上に直置きして使うみたいなやり方もアリかもしれません。
さて、次は接着作業ですが「ココフロア」にはサンゲツが推奨するボンドがあり、前回はそちらを使いました。
「ベンリダインPC-2」という接着剤です。フロアタイルの接着に使われるボンドで、世田谷のマンションの工事でも職人さんが使用しているのを見たことがあります。
プロ向けに作られているせいか、最小サイズでも内容量が多く狭い場所の施工には向きません。
そこで、今回は入手しやすい少量のボンドを試してみることにしました。
クッションフロア用ボンド「FL200」です。アマゾンでも買えます。
少量で安価なのでDIYには便利です。結論から言いますと、しっかり接着できました。施工から数か月経った現在でもとくに問題はありません。
こいつを使い捨てのスプーンなどで床に出し、
クシ目ゴテで伸ばしてあげます。
悩むのはどれくらいの厚みで接着剤を塗るかですが、クシ目の谷にあたる部分の下地が透けるくらいの薄さがいいと思います。赤で囲った部分くらいだと厚過ぎる感じ。
施工面積の半分くらいを塗り終えました。この種の接着剤には「オープンタイム」というやつがありまして、塗ってすぐに張るより、しばらく置いてから張ったほうが接着力を発揮するのです。この「オープンタイム」を取るために、まとめて接着剤を塗ったわけです。
接着剤を塗り広げているうちに最初に塗った部分はすでに10分くらい経過しているので、ココフロアを張り付けていきます。ゆっくり張り付けしていったので最後に塗った部分を張るころには、さらに10分は経過していたと思います。サクサク作業できる場合は、接着剤を塗ってからしばらく待つほうがいいかもしれません。
作業中、こんなふうに接着剤が隙間からはみ出ているのを発見することがあります。こうならないために薄めに接着剤を塗らねばならないのですが、素人作業に失敗はつきものです。
こういう接着剤は固まってから取り除くのはとても大変。
今のうちにペイント用うすめ液をつけたティッシュなどでふき取っておきましょう。
硬化前なら、きれいにふき取れます。
残り半分も同様に作業して、張り付け完了!
我ながらけっこうきれいにできました。
こちらは翌朝の写真。我が家のような築古の雰囲気ともマッチしていると思いますが、いかがでしょうか。
低コストで施工しやすいココフロア、ぜひDIYにチャレンジしてみてください。