(320)夏場のタイルの目地入れは乾きが早くて予想外に苦戦した
前回、キッチンのカウンターの立体的な壁にタイルを張りました。
接着から数日後。
目地入れ作業をおこなおうと思いましたが、よく見ると手直しが必要そうな箇所がいくつか見つかりました。
ズレてはみ出ているところもあれば、
隣り合うタイルとのズレが気になるところも。
修正したいタイルをはがし、
補修材で接着し直します。
アサヒペンの「タイル・木部 コンクリート接着補修材」です。ちょこっと張りにはぴったりな商品です。
きれいになった……よね?
ボンドがはみ出てしまったところも発見。
カッターで切って、
整えました。
修正が終わったら養生です。
今回のように立体的な壁にタイルを張った場合、タイルの側面(厚みの部分)の目地も目に入るので、きれいに仕上げなければなりません。
側面に沿ってきちんと養生してあげることで、目地がタイル面にそろうようにします。
養生が完了したら目地入れ作業に入ります。
正直に言うと、難関は前回の立体的な張り付けで、目地入れはいつもどおりにやれば楽勝だと思っていた気持ちがありました。
しかし、意外にも大苦戦しました。苦戦しすぎて写真をちゃんと撮る余裕もなかったくらいです。
作業しているときには気づかなかったのですが、原因は猛暑でした。連日ものすごい暑さが続き、そのせいでとにかく目地材の水分が飛ぶのが早く、あっという間に乾いてしまうのです。
壁に張ったタイルに目地材を入れ込むのはただでさえやりにくいのですが、水分が少ないと目地材がポロポロになり、床に落ちるばかりでなかなかスキマに入っていってくれません。
写真は洗面の目地を入れた際に撮影したのですが2メートルを超える高さの壁に目地材を入れるのはとにかく大変でした。
床の上はこんなありさま。おかげで目地が足りなくなり、かなり余分に練るはめになりました。
作業中は原因がわからず、ただただ「今日は目地がボロボロして入りにくくて作業が進まないな」と思うばかりでした。
気づいたのは数日後に現場で職人さんと話していたとき。コーキングを入れる作業で「真夏はやだね。すぐ乾いちゃうよ」とこぼしていたのを耳にしたとき。
はたと思い当たり尋ねてみると、やはり真夏は目地材も乾きやすくなってしまうとのことでした。
思えば、練った時点でも目地材の仕上がりがちょっと固めだった気もします。でも、我流で失敗することも多い自分的には「パッケージに記載されている分量をきっちり守れば絶対に失敗しない」という思い込みもあり、このまま作業してしまったのです。きっとプロならば気候に合わせて水を多めに練るとか、対応方法があるんだろうな……やっぱり、タイル張りは奥が深いとあらためて実感しました。
作業に苦戦したわりには、最終的にそれなりに仕上がったのは幸いでした。
接着に苦労した立体部分もきれいにできました。
現場の職人さんからも「タイル、かなりうまくなったよね」とおほめの言葉をいただいた次第です。
素人仕事ですから、よく見ると粗が目立つところもあります。ところどころ目地が入りきらず欠けているのがおわかりでしょうか。
目地が乾き過ぎていたせいだと思います。こういうところはあとから目地を追加で入れ直してごまかしましたが、あまりほめられたやり方ではないでしょうね。
とはいえ、内見の反応は上々。
洗面も、
キッチンも好評でした。結果よければすべてよしと思うことにします。
まだまだタイルDIYは続きます。
次回からは玄関土間にタイルを張った模様を詳しくレポートしたいと思います。