(327)【日刊Sumai再録】IKEAの収納&照明で空室を改善した話
前回、IKEA(イケア)の収納「リルオンゲン」などを活用し、トイレを仕上げました。
今回はイケアつながりで、昨年終了した「日刊Sumai」の連載の再録原稿をお届けします。
タイトルは「IKEAのパーツ3万円でこんなに変わる。収納&照明を便利でおしゃれにグレードアップ」。
僕が管理する世田谷のマンションの一室が空室になった際にイケアの収納用品などを設置した体験談です。
商品紹介系の原稿はあっという間に鮮度が落ちてしまうのが苦しいところですが、昨年の5月6日公開ですからまだギリギリお読みいただけるかな、と思います。
なお、編集サイドが加筆した導入部分の文章がギクシャクしていて本文と重複しているのが気になりますが、手を入れ始めるとキリがないので掲載当時のままでお読みいただきます。
では、どうぞ!
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【IKEAのパーツ3万円でこんなに変わる。収納&照明を便利でおしゃれにグレードアップ】
IKEAは、雑貨や家具だけでなく収納パーツ類も充実しているのをご存知でしょうか。日刊住まいライターが、IKEAの収納パーツを活用して部屋をグレードアップしたそうです。
筆者は賃貸マンション経営をしています。今回アップグレードしたのは、空室となったそこの一室。大家の仕事を始めたばかりの6年ほど前に、初めてリノベーションした部屋です。
合計金額は3万485円。「利便性とデザインの両立」を目指した、という室内はIKEAの収納パーツでどのように変わったのでしょうか。
■収納が足りない玄関に折りたたみフックと収納棚を
空室となったのは6年前に大家の仕事を始めたばかりの頃に初めてリノベーションした部屋。
それなりの費用と知恵を投じたおかげか、現在でも古臭いインテリアという印象は受けません。とはいえ、改めて室内を眺めると「ここに収納があったら、もっと便利に暮らせるのに」と感じる部分がいくつかありました。
まずは玄関から。設置前はスイッチだけが設置されたシンプルな状態でした。ここにIKEAのアイテムを2種類設置します。
ドアの上に収納棚の「BOTKYRKA(ボッシルカ)」(3999円・税込み)を、壁には折りたたみフック「BJARNUM(ビャーヌム)」(3個入り・1499円・税込み)を2個取り付けました。
この部屋のシューズボックスはやや小さめなので、入りきらない靴などを収納できる棚ができて便利になりました。
ビャーヌムは使用時だけ開いて使えるスマートなフックで、うちのマンションでは定番のアイテムです。シンプルなインテリアのままで使いやすい玄関になりました。
■洗面と洗濯機まわりにも収納棚を追加
続いて洗面です。設置前、気になっていたのは頭上に設置されていたタオル棚。
サイズが大きくて便利なのですが、そのぶん圧迫感があるので、小さめのタオル棚「BROGRUND(ブログルンド)」(1299円・税込み)に交換しました。
既存のタオル棚と比べて奥行きは半分ほど。
棚のサイズを小さくしたおかげで頭上が広くすっきりしました。
こちらは洗濯機まわり。洗剤やタオルなどの置き場所がまったくないのは困りますよね。
洗濯機上のデッドスペースに「DYNAN(ディナン)」(2999円・税込み)を設置しました。オープン収納なので取り出しがラクで使いやすそう。
色がホワイトなので見た目もうるさくありません。ちなみに壁の左手の棚は、先ほどの洗面から取り外して移設したタオル棚です。結果的にかなり収納力がアップしました。
■棚と有孔ボードでキッチンの収納不足を解消
もっとも多くの収納パーツを追加したのがキッチンです。
ご覧のとおり設置前は簡素過ぎるくらいの空間。当時はこの「ミニマルな雰囲気」が気に入っていたのですが、レンジフードの横や壁などのスペースがガラ空きなのはさすがにもったいないと感じました。
インテリアを損なわないように注意しつつ、収納力のあるアイテムをなるべく多めに付け足すことに。
壁に設置したのは有孔ボード「SKADIS(スコーディス)」のシリーズ。
56㎝角のボード(1枚1999円・税込み)を専用パーツ(199円・税込み)でタテに連結しました。同じく「スコーディス」シリーズのフックや小物入れなどを活用すれば、自分好みの収納にアレンジできます。
キッチン右手の壁には36㎝×56㎝のボード(1499円・税込み)を。有孔ボードは壁を有効活用できるので、うちのような狭小物件にぴったりです。
レンジフードの右横の空きスペースには「KUNGSFORS(クングスフォルス)」の棚板(2999円・税込み)を二段設置し、棚下には同じく「クングスフォルス」の収納レール(599円・税込み)を3本連結して設置しました。これで調理器具もたくさん置けるはず。
■リビングの照明はスマート電球にチェンジ
リビングでは照明を改善しました。
古い照明はオーソドックスなシーリングライトだったのですが、今見るとデザイン的にいまひとつ。IKEAのスマート電球「TRADFRI(トロードフリ)」のリモコンセット(1999円・税込み)と交換しました。
かなりシンプルな電球ですが、この部屋の躯体現しにしたラフな天井にマッチしています。
リモコン操作で色温度や明暗のコントロールができます。
マグネットで着脱できる台座でリモコンを壁付けできるのもおしゃれ。価格がリーズナブルなのも嬉しいポイントです。
■IKEA製品の設置にはちょっと注意が必要
リーズナブルで便利なIKEAのアイテムですが、組み立てや設置には注意が必要な場合も。例えば、洗濯機の上に取り付けた収納「DYNAN(ディナン)」の組み立てには六角レンチが必要でした。
今回ご紹介した収納パーツは壁にネジで固定するものがメインでしたが、ネジが効かない素材でできた壁には取り付けられない場合があります。
日本のメーカーの商品だと「木部用にネジ、石膏ボード用にピン」と下地ごとに固定金具が付属している場合もあり、設置に関する説明も丁寧です。
ですが、IKEAの商品にはそもそも固定用のネジが付属していないことも多く、その場合、壁の下地に合わせて自分で用意しなければなりません。
また、金属製で重量のある棚は持ち上げるだけでもひと苦労で、知識のない素人がDIYで設置すると落下の危険もあります。
今回は、すべて大工さんに設置してもらいました。下地をチェックして設置可能かどうかの判断もお任せで、必要に応じてネジを追加して補強もしてくれました。
DIYに自信がない方や、安全性を重視したいという方はプロに設置をお願いした方が良いかもしれません。
ちなみに、今回購入した収納用品は合計で3万円強でしたが、大工さんに1日がかりで設置してもらった費用は2万9000円でした。
IKEAの商品はリーズナブルですが、ものによっては本体以上の設置費用がかかることもあるので、購入前によく確認した方が良いと思います。
ご覧のように、キッチンと玄関の収納力がアップし、インテリア的にも満足できる仕上がりとなりました。収納不足にお悩みの方の参考になれば幸いです。
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いかがでしたか?
原稿公開からまだ一年も経っていないのですが、今見ると廃番商品が目に付きます。
確認したところ、以下の3点の販売が終了していました。
- 折りたたみフック「BJARNUM(ビャーヌム)」
- タオル棚「BROGRUND(ブログルンド)」(※大きいサイズは現存)
- 収納棚「DYNAN(ディナン)
どれも重宝していた製品なので残念ですが、IKEAのことですから代替品になりそうな新商品が登場することでしょう。今後もいろいろ試してみたいと思います。
次回はまたもIKEAつながりで、今回工事した部屋のキッチンに設置した棚などをご紹介します。