(334)リノベーション完了後の室内を写真とともにご紹介
延々と書いてきたマンションの話も今回が最終回。リノベーション後の室内写真とともに完成までを振り返ります。
なお、工事前の室内はこんな感じでした。
中途半端にリフォームを施したおかげで、暮らしにくいうえに野暮ったい内装の部屋。
今回の工事ではユニットバス以外のすべての場所に手を加えほぼフルリノベーションしました。以下、写真に付した番号は末尾の間取り図と対応していますので参照ください。
まず玄関ドアを開けると、土間に張ったピクセルタイルが迎えてくれます。
DIYでの張り付けの模様は三回(①②③)にわたって書きました。手間もかかりましたが、きれいに仕上がって満足しています。
室内に視線を移すと、いちばんに目に入るのがヘリンボーンの床です。
フローリングではなくフロアタイルなのでリーズナブルにヘリンボーンの床が手に入りました。
ヘリンボーンの面白いところは見る方向によって印象が変わるところだと感じました。
「壁や床に柄や装飾を盛り込みつつ、モノトーンで落ち着いた雰囲気にまとめる」というのがこの部屋のコンセプト。
とくにこだわったのはこの壁。
「フィンレイソン」の壁紙に装飾のある巾木や鏡を合わせてみました。
アクリルのパネルで壁紙が透けて見えるスイッチも設置しました。
天井にも壁紙と廻り縁を。この組み合わせ、前から試してみたかったので実現できてよかったです。
リビングの隅にあるのはワークスペース。
コロナで在宅ワークする方に使ってもらおうと設けました。こちらについては「ESSE online」で詳しく書きましたのでどうぞ。
スツールはDIYで脚部の塗装と座面の張り替えを施し、リメイクしたものです。
続いては洗面です。
円形モチーフを中心に構成しましたが、ポイントは平田タイルの「SAVON」というタイル。
こちらもDIYで張りましたが、ダークグレーの目地で模様がはっきりと感じられるように仕上げました。
洗面横には以前に別の部屋にも設置した折りたたみ棚を。今回はマリメッコの撥水生地「RASYMATTO」を使ってDIYしました。「日刊Sumai」の連載で書いた記事がこちらに残っていますのでご興味ある方はどうぞ。
洗面の隣はトイレです。もともと洗面側にあったドアを正面に移転して空間を広く取り、収納も設置して使いやすくしました。
ユニットバスは唯一そのまま残した設備ですが、シャワーヘッドやホースなどを交換し、ミラーや小棚などを追加してリニューアルしています。
最後はキッチン。
サンワカンパニーのキッチン「フィーネ」に一工夫加えてL型キッチンにすることで、柱を避けつつ空間を最大限に利用しました。
先ほどの洗面と同じ「SAVON」をアクセントとして部分張りしています。
手元灯と組み合わせて作業しやすいキッチンができたと思います。
いかがだったでしょうか?
事前に思い描いていた「壁や床に柄や装飾を盛り込みつつ、モノトーンで落ち着いた雰囲気にまとめる」というコンセプトはしっかりと具体化できたと思っています。
こうして振り返るとやや柄が多くてうるさい感じがしなくもないのですが、トライした結果なのでひとまず満足です。
こちらのお部屋ですが、ラッキーなことに募集開始の翌日にいらっしゃった方にお申し込みをいただき、無事に成約となりました。いろいろ苦労して作った部屋ですが、気に入ってもらえて本当にうれしいです。
マンションのリノベーションは今回でおしまい。次回は物件写真の撮り方について考えます。