(370)凹凸のある天井を塗装したら思いのほか大変だったので手を抜いた


そのおかげで室内の雰囲気にもだいぶ統一感が出てきました。今回は、白い天井部分を躯体やモルタル部分に合わせてグレーで塗装したいと思います。

この天井、なんかデコボコしているなあと思ったら、業者さん曰く「躯体の上から吹き付け塗装されている」んだそうです。アスベストを含んでいる可能性もあるので、削り取ったりせず上から塗装してしまうことにしました。
使うのはこちら。

「U-SELECT」の珪藻土塗料です。このブログでは何度もご紹介してきました。
最近は「ESSE online」のほうでも記事を書きました。
【ESSE online】珪藻土塗料「U-SELECT」はペイントタイプ。ハケやローラーで簡単!壁塗りDIY
以上の記事で塗り方のノウハウなどはご説明してきましたので、興味ある方はそちらをごらんください。
で、今回はというと凹凸面の塗装に苦戦して気持ちが折れて手を抜いてしまったという話です。しょうもない話ですが、プロとちがって素人のDIYにはよくあることかなと思うので「へえ、ここで手を抜いちゃったんだ」と参考ていどにお読みいただければ幸いです。

さて、珪藻土塗料の下準備にはまずシーラーを塗らねばなりません。使ったのは以前もご紹介した「アクドメール」。
大容量で比較的安価なのでよく使っています。

汚したくない部分を養生して塗装開始。

容器に移してハケで塗っていきます。
こんな広い面積をハケで?と思われるかもしれませんが、この吹き付け天井は凹凸が激しいのが特徴。

これではローラーで塗っても凸面ばかりしか塗れず、凹面は塗り残しになってしまうのでハケで塗らねばならないのです……と、頭ではわかっていましたが、実際にやってみたら想像以上に大変でした。

ハケを立ててシーラーを凹面に押し込むように塗装しなければならず、なかなか進みません。

30分作業して塗れたのはこれだけ。

1時間でようやくここ。一体、ローラーで平面を塗るときの何倍かかるんだ!?と思うくらい進みません。

この先塗らねばならない天井を見やると憂鬱になりますが、始めてしまった以上もうやめることはできません。

覚悟を決めてなんとか塗りきりましたが、怖ろしいのはこれがまだ一度目のシーラー塗装だということ。通常、シーラーは二度塗りが基本なので、あともう一回塗る必要があります。さらに、珪藻土塗料も二度塗り。つまり「ハケで天井を塗る」作業をあと三回も繰り返さなければならないのです。
この作業回数を減らさないと途中であきらめかねない予感がしたので、シーラーは一度塗りで終了にして珪藻土塗料に移ることにしました。手抜きその一です。
さて、用意した色は「クラウド」。

以前、山の家の母屋のトイレの壁を塗ったときの色です。

余っていた1.5kgに加え、4kgの大容量も追加購入しました。
どちらもアマゾンで購入できます。
このペイント材のいいところは粘度があってドロリとして塗りやすいこと。天井を塗る場合、どうしてもハケやローラーを伝ってポタポタと塗料が落ちてきてしまうのですが、この珪藻土塗料ならほとんどこぼさずに塗ることができます。天井塗装には本当におすすめです。

こちらもシーラーと同様に凹面に塗料を押し込むように、ハケを立てて塗っていきます。

決して難しい作業ではありませんが、脚立に乗って上を向き、ひたすら塗り続けるのはツラい作業でした。

ようやく一度目の塗装が終了。この時点で心はとっくに折れております。これを二度塗りなんてとてもできませんが、よく見ると塗りが甘いところが散見されるのも事実。

一見、ちゃんと塗れているように見えても、

作業照明をあててみるとポツポツと塗り残しが見えてしまいます。さすがにこれで完成というわけにもいくまい……が、もう一度全体を塗るのは気持ち的にムリ。というわけで、手抜きその二。

二度目は塗り残し部分を見つけて、そこだけ塗ることにしました。

下地が透けて見える箇所もできるかぎり上塗り。

塗った直後は色ムラが目立って見えてしまいますが、珪藻土塗料は乾くとムラが消えるのでこういう塗り方もできるのです。

かくして作業は無事(?)終了。遠目に眺めると粗が目立たないくらいにはきれいに塗れました。天井を塗ったおかげで色味にますます統一感が出てきたのもうれしいです。いろいろ手は抜きましたが、ボロが出ないかどうかは今後を見守りたいと思います。
次回からは押入れの改造を始めます。