(374)ガス漏れ箇所を特定してキッチンのガス栓を復旧してもらう
今回から古ぼけたキッチンのリフォームに取りかかります。
その前に考えねばならないのがガス栓のこと。
コンロ台にあるはずのガス栓が撤去されてふさがれ、使用できなくなっています。一体どういうこと?
うちのマンションはプロパンガスなのですが、昔から地元の業者さんがメンテナンスを請け負ってきたため、過去の履歴にさかのぼってデータを調べてもらうことができました。
それによると、僕が購入した部屋では過去にガス漏れが発生したことがあったそうです。ふつうならガス漏れの原因を特定して修繕するところなのですが、当時のオーナーさんは室内に通じるガス管を遮断して解決するという荒業を選んだのでした。
結果、リビングにある二か所のガスコンセントと、キッチンのガスコンロ置場に設置されていたガス栓にはガスがいかない状態となりました。
ガスは給湯器が設置されているパイプスペースまでで止まっています。給湯器は使用できるのでお風呂には入れますが、キッチンのガス栓を撤去するとはなかなか思い切った選択ですね。
ガスコンロがダメなら代わりにIHコンロ(クッキングヒーター)を置くという選択肢も検討したのですが、そもそもキッチンには電気のコンセントもありません。IHのためにコンセントを増設するくらいなら、キッチンのガス栓を復旧させる工事をするほうがいいと思いました。
ガス屋さんに相談したところ、キッチンのガス栓の復旧を試みることは可能とのこと。ただし、過去に起こったガス漏れが室内のどこで発生しているかによって、工事の手間が大きく異なるのだそうです。
先ほどの間取り図で説明したとおり、ガス栓と給湯器は玄関横のPS(パイプスペース)周辺にあります。現時点でここまでは正常であることはわかっているので、ガス漏れはその先のふさがれたガス配管のどこかで起こっていることになります。
そのガス漏れがキッチンより奥(青で覆った部分)のどこかで起こっているのであれば、該当箇所の配管を修理しなくても、その手前で配管を遮断してしまえばキッチンのガスは使用できるようになります。
一方、ガス漏れがキッチンの手前(緑で覆った部分)で起こっていたりすると、漏れた箇所を特定しての修理が必須となり、より手間のかかる作業が必要になる可能性が高まります。
ガス屋さんの提案で、ひとまずはキッチンのガス栓とリビング内のガスコンセント二か所のどれかにガス漏れがないかを検査してもらいました。
古いガスコンセントのフタを外し、ガス漏れの検査をしていきます。
すると、リビング内の2つのうちのひとつ、いちばん奥のコンセントでガス漏れがあるとわかりました。
聞けば、この古い型のコンセントでガス漏れが起きるのはわりと多いそうです。
というわけで、このガスコンセントを取りはずし、
キャップをかぶせました。
念のため、もうひとつのガスコンセントも同じようにはずしてふさぎました。
(ほかの場所でもガス漏れが起きていたりしないかぎり)これで手前に位置するキッチンのガス栓は問題なく使えるだろうとのこと。
キッチンに真新しいガス栓が設置され、
無事に点火も確認。ガス漏れもありませんでした。
かくしてガスコンロさえ用意すればふつうに料理できる環境が整いました。よかったよかった。
ガス屋さん曰く、もしこれが廊下やトイレなどの床下の配管で発生したガス漏れであったら、大工さんなども呼んで床をはがしてガス漏れ箇所を探す大がかりな工事になったんだとか。比較的かんたんにガス漏れの原因が特定できてラッキーでした。まあ、我が家はこれから床もリフォームするつもりだったので、穴を開けるなら今しかないなという思いはありましたけどね。
ちなみに、今回の工事費用は「14,300円(税込)」。僕はガス工事の料金に明るくないのでわかりませんが、一度止めたガスを復旧させることができたと考えれば高くはないと感じました。
次回は、このくたびれたキッチンをどうリニューアルするか考えてみます。