(380)目地材の分量に気をつけながら二回に分けて目地入れする
前回、キッチンにタイルを接着しました。
水栓まわりの円形もきれいにカットして張り付けました。
今回はこのタイルに目地入れ作業をおこなっていきます。
必要な目地材の量を計算するために施工面積を確認しておきましょう。
「高さ0.9m×横幅3.15m(1.8m+1.35m)」で「2.835平米」になります。
一方、「フォグタイル」のサイズはというと「97ミリ角+3ミリ目地」で「8ミリ厚」。
このデータを元に、以前もご紹介した目地計算式で計算すると「およそ2.5キログラム」ほどの目地材が必要な計算です。計算どおりにいくかどうか、そのへんにも気をつけながら作業をおこなっていこうと思います。
使用する目地材はこちら。
家庭化学の「タイルの目地材(グレー)」です。
1袋あたり1キログラム入り。ホームセンターでもよく見かけますし、amazonでも買えるリーズナブルな目地材です。
かなり濃い目のダークグレーに仕上がるので、濃い目の目地材がマッチする「フォグタイル」にはぴったりです。
なお、以前、LIXIL(リクシル)の目地材を使用したこともありましたが、
内装用防汚目地材 スーパークリーン バス・トイレ4kg MJS/SS-23K 価格:1,100円 |
1袋あたり4キログラムなので追加購入がしづらい点や、途中まで使ったあとの保存の手間などもあり、今回は比較的少量で使い切りやすい目地材を選んでみました。
今後の作業もあるので5袋(5キロ)購入しました。
キッチンの施工に必要な量は「およそ2.5キロ」ですから、ちょうど半分を使う予定です。
プロならば2.5キロすべてを練って一回で作業し終わるのでしょうが、僕のような素人がそれをするのはムチャというもの。まずは1袋だけを開封してできるところまで作業し、残りは二回目に作業します。
所定の水量(290~320cc)を加えて練っていきます。
説明書によると、30ccの差は季節によって調整する幅。「気温が高い時は水量を多く、また低い時は少なく上記範囲内で加減してください」(パッケージより引用)とのこと。
真夏の作業ということもあり、マックスの320ccで練りました。
この1キロでどこまで目地入れできるか、作業開始です。
目地入れ用のゴムベラを使い、目地材を押し込むように塗りつけていきます。目地入れの詳しいやり方については以前も書きましたので割愛。
小粒のモザイクタイルとちがい、「フォグタイル」のように大きめのタイルの場合、目地部分のみを狙って作業できるので目地入れはやりやすいと思います。
目地が隅々までいきわたったら、
水に浸して絞ったスポンジで表面をふき、余計な目地材を取り除いていきます。
これくらいまできたら、布きんにバトンタッチ。
余った雑巾でもいいですし、着古して不要になったTシャツなんかでもOK。表面をふくと少しずつきれいになっていきます。成果が感じられると作業もがんばれます。
最後に軽くキッチンペーパーで表面の汚れをふき取ってあげます。
きれいに仕上がりました。
で、1キログラムでどこまで目地が入れられたかというと…
ここ(赤で示した範囲)まででした。だいたい全体の40%ぐらいでしょうか。
1キロで40%ということは残りの60%を目地入れするには1.5キログラム必要な計算。
施工前に計算した目地量「2.5キログラム」とも一致します。順調順調。
一袋+半袋で、ちょうど1.5キログラム。小分けの袋だと目地材の追加がしやすくて便利ですね。DIYならこれがベストかもしれません。
あとは先ほどと同じように作業するだけ。
無事に1.5キロで残りの部分に目地がいきわたりました。
残りもほんのわずか。計算通りです。
あとはスポンジや布きんを使いながら表面をきれいにして完成です。
目地入れ完了後の様子。アイアン塗料の「シルバーグレー」で仕上げた周囲とマッチした仕上がりになったと思いますが、いかがでしょうか?
水栓まわりもきれいにできて満足。
こちらは乾いたあとの写真。目地は乾くと色が浅くなりますが、それでも濃い目のグレーに仕上がりました。
独特のムラがある「フォグタイル」とダークグレーの目地の組み合わせ、渋いです。
かくしてキッチンのDIYもひとまず完了。このあと、水栓を新しいものと交換したり、手元灯を設置したりする作業もありますが、それはもう少し先の話になります。
次回は廊下の壁紙を塗装します。