(382)室内ドアをDIYで塗装しようとしたが、いろいろと失敗した

トラブルや失敗

前回、廊下の壁と天井を塗装しました。

続いてはドアの塗装をおこないます。

塗装前の廊下とドア

塗装前の廊下。正面がリビングのドア、右がトイレのドアです。

洗面のドア

一方、こちらはリビングから洗面&浴室に続くドア。

今回は、これらのドアを塗装していろいろと失敗した話をします。


■塗装済みのドアの表面にシーラーがのらない……

最初に作業したのは洗面のドアでした。

洗面のドア

リビングに面した側には壁紙をはがしたあとの裏紙が残っているので、

ドアの塗装

前回ご紹介したやり方で、シーラーを塗って無事に塗装できました。

失敗したのはこの裏面、洗面側にあたる面を塗装したとき。

塗装前の写真を撮り忘れてしまったので、同じ仕上げの別のドアをごらんください。

塗装前のドア

物件購入当初はもともと茶色のドアだったのかと思っていたのですが、あとで茶色に塗装されたようです。重ね塗りできるだろうと思ってシーラーを塗ったのですが……

定着せずにたれてくるシーラー

たれてしまって、うまく表面にのりません。

ドアの表面の光沢

ドアの表面をあらためて見直してみるとツヤツヤとして光沢があり、けっこうしっかりした塗膜がついているようで、シーラーが弾かれてしまうのもムリもありませんでした。

シーラーが弾かれてしまうということは、このあとの塗装も弾かれてしまうことはまちがいないのですが、ここでおとなしく引き返すような余裕はなく、早く終わらせたいという気持ちからこのまま強引に塗装を続けました。

ハケでシーラーを塗る

シーラーを重ね塗りして、ハケでのばしてなるべく均等に広がるようにして、

ハケで珪藻土塗料を塗る

天井を塗るのに使った珪藻土塗料(水性)で塗装しました。

一度塗りが終わったドア

一度目の塗装が終わったあと。まだ下地が透けています。

重ね塗りが終わった後の洗面ドア

さらに重ね塗りしてなんとか塗り終えましたが、シーラーののりがあのとおりでしたから塗膜の強度には不安が残ります。一度塗装されたドアを上塗りするには、シーラーを塗るだけでは不十分だと痛感しました。


■ミッチャクロンを試すもまたも失敗……

この失敗を踏まえると、やすりがけして表面の塗装を落としてからシーラーを塗るのが正しい手順なのでしょうが、やすりがけが嫌いな僕はこいつに頼ることを思いつきました。

ミッチャクロンマルチ

「ミッチャクロンマルチ」(染めQ)です。金属やプラスチックなど、塗料がのりづらい材質に塗ることで、塗装できるようになる下地材です。

以前もイスのリメイク棚のDIYにスプレータイプを使用したことがありますが、こちらは液状。

これを下塗りして廊下のドアを塗装してみようと思います。

トイレのドア

塗るのはトイレのドア。

ミッチャクロンの商品説明

「ミッチャクロン」の説明によると「<刷毛・ローラー使用>」の場合「極力薄く塗布してください。薄い塗膜で十分な性能が生まれます」とのこと。

コップに入れたミッチャクロン

容器(といっても、プラスチックの使い捨てコップ)に移し、

ミッチャクロンをハケで塗る

ハケで薄く塗りのばしました。これで今度こそ問題なく塗れるはず!

ということで、同じく珪藻土塗料で塗装してみたのですが……

塗装後のトイレのドア

結果はこのありさま。シーラーを塗ったときとくらべても、のりが悪い印象です。

ミッチャクロンを塗ったのにどうしてうまく塗料がのらなかったのでしょうか?

塗装後のトイレのドアの表面

これは僕の推測なのですが、ハケで「極力薄く塗布」することをこころがけた結果、ところどころミッチャクロンが塗れていなかったり薄すぎたりする場所ができてしまったのではないかと思っています。

スプレーのミッチャクロンの使用風景

思えば、ムラのできにくいスプレータイプのミッチャクロンを使用した際には、塗装済みの家具を上塗りするときでも問題なく塗料はのりました。ハケで液状のミッチャクロンを塗る場合、塗り残しができにくいように気をつけるのが大事なのかもしれません。まあ、当然といえば当然のことですが。

トイレのドアを重ね塗りする

もう引き返すことはできませんから、こたびも強引に重ね塗りすることに。

二度目の塗装が済んだトイレのドア

二度目でなんとか塗料がのりましたが、

塗り残し

よく見ると、塗りが甘いところが。

三度目の重ね塗り

仕方ないので三度目の重ね塗り。

塗装完了後のトイレドア

いちおう塗り残しがない状態までは持っていけましたが、やはりこれでは塗膜の強度に不安が残ります。

立て続けにドアの塗装に失敗したので、これ以上水性塗料で上塗りするのはあきらめることにしました。


■アイアン塗料ならバッチリのるがムラが気になる

水性がダメなら油性塗料

塗装前のリビングのドア

廊下からリビングに続くこのドアには、キッチンを塗るのにも使用したアイアン塗料(シルバーグレー)を使うことにしました。

アイアン塗料

ハケを使って塗ってみると…

ドアにアイアン塗料を塗る

こちらはさすがの定着ぶり。下地処理なしで一度塗りからしっかり塗料がのります

塗装後のリビングのドア

下地を選ばないと謳うだけはありますね。僕のように塗装済みのドアを手を抜いて塗りたい向きにはうってつけの塗料でした。

ただし、以前、タイルの塗装でも書きましたが、アイアン塗料の塗装はムラが出やすいので注意が必要です。

リビングドアの塗りムラ

けっこう慎重に塗ったのですが、ヨコ方向に残る塗りムラが気になるといえば気になります。この点も含め、アイアン塗料によるドア塗装については次回詳しくお話します。

ドアの塗装が終わった廊下

ドアの塗装が終わり、だいぶ完成に近づいた感じがします。

最後にもう一度ポイントをまとめておきましょう

  • 塗装済みのドアを塗るなら、やすりがけなどの下地処理をするのが本筋
  • いきなり表面にシーラーを塗っても塗料はなかなかちゃんとのらない
  • ミッチャクロンを使うのはアリだが、塗り残しがないようにするべき
  • 下地処理で手を抜きたいなら強めの油性塗料を塗るのもアリ

といったところでしょうか。室内ドアをDIYで塗ろうという方はそれなりにいると思うので、僕の失敗が参考になれば幸いです。

次回は、アイアン塗料を使って玄関のスチールドアを塗装します。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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