(385)トイレのリフォーム~いろいろあって古い便器は交換することになった
今回からトイレのリフォームに取りかかります。
まずは購入時の様子からどうぞ。
レトロな雰囲気の漂うブルーの便器。こんなの初めて見ました。築古のリゾートマンション物件をいろいろチェックしていると、ピンクのトイレや洗面なんかも見かけたりしますが、かつてはいろいろな色の便器が作られていたんでしょうか。
さて、予算の都合もあるのでこの便器を残しつつ、古臭さを感じない内装にリフォームするのが希望でした。
ただ、いくらまわりの壁や床をきれいにしても、ブルーの便器が浮いてしまうと残念な仕上がりになりそうなので注意が必要。こういうときは既存の設備とうまく調和するようにインテリアを考えるのが大事です。
今回はブルーの便器にそろえて同色のタイルを張ってみることにしました。
選んだタイルはというと…
「プリューム(Plume)」というタイルで、このブログではおなじみの平田タイルの製品です。
イチョウのような独特の形状も気に入りましたが、既存の便器にかなり近い色だったのが決め手でした。
これなら便器のブルーだけが悪目立ちせずに内装に統一感が出せるはず。
ちなみにこの「プリューム」、他には2色あって全3色。
青はツヤなしですが、ホワイトとレッドは表面にツヤツヤとした光沢があります。
平田タイルのカタログを拝見すると、ヨーロッパ風のポップな内装に用いられるのを想定しているのかもしれませんが、扇形なので上手に使えばいろいろなスタイルにマッチしそうです。
この「プリューム」を床に敷き詰めて白の目地を入れ、くたびれたウォシュレットは交換し、経年劣化で薄汚れた壁紙部分をパキッとしたホワイトで塗装してあげれば、明るくてモダンなトイレができそうです。
内装の方針は固まりましたが、ひとつ問題があります。
それは配管の水漏れ。
購入時には気づかなかったのですが、水を流すとタンク下の管から盛大に水が漏れ落ちてくるのです。
かなりひどい水漏れです。
ウォーターポンププライヤーで締めてみたのですが、それでも水漏れは止まらなかったので水道屋さんに修理を頼むことにしました。しかし、実際に見てもらったところ、残念な答えが返ってきてしまいました。
現状としては、配管がかなり古くなっていることもあり、漏れがある箇所を締め直しても他にひずみが出て漏れが出てしまいかねない状態なんだそう。調整してなんとか漏れない状態に持って行ってくれたそうなのですが、「これが何年持つかは保証できない」とのことでした。「これだけ古いと修理交換のための部品もないし、この便器にこだわりがなければ新しくしたほうがいいかもしれないなあ」と言われました。
いやね、これがはじめましての業者さんの言葉なら「新しいもの売りたいだけじゃないの?」なんていぶかしんでしまうかもしれないのですが、いつも世田谷のマンションでお世話になっている水道屋さんの言葉ですから、信じるしかありません。
便器を交換するとなると当初想定していたより予算がかかってしまうことになりますが、ウォシュレットをあきらめて暖房便座のみの安価なタイプを選ぶなどすれば、そこまで高額にはならないということで、結局、新しい便器と交換してもらうことにしました。
先ほどタイルを選びましたが、既存の便器を処分することが決まりブルー縛りがなくなった今、タイル選びももっと自由にできるので、もう一度ゼロからトイレのインテリアについて考えなおすことにしました。
何度も書いてきましたが、この熱海の物件は「躯体あらわし」の箇所に合わせてグレーカラーで塗装して仕上げるインテリアをめざしてきました。
便器本体を交換するのであれば、トイレについても同じテイストで仕上げるのが物件全体の統一感も出ていいかと思います。
トイレの壁はモルタルの下地に壁紙を貼って仕上げてあるので、
これをガシガシはがします。先日も書いたとおり、トイレの壁紙は接着の強度が弱く、はがしやすかったのが幸いでした。
壁紙をはがしただけで印象がずいぶん変わります。
天井もグレーに塗って床以外のリフォームが完了。
次回はこの床にタイルを張ってみたいと思います。