(453)塗装済みのドアを塗るならミッチャクロンをしっかり塗ろう
引き続き、寝室のリフォームの話。
前回はノボクリーンで壁と天井を白く塗りました。
今回は、ドアをグレーで塗装します。
寝室のドアにかぎらず、熱海の物件のドアはどれも以前の持ち主さんによって濃いブラウンでべったりと塗装されていました。
リビングや廊下をリフォームした際にはこのドアを塗るのにいろいろと苦戦しました。
今回はその反省も踏まえ、塗装済みのドアにミッチャクロンをしっかり塗ってから塗装してみました。
■塗装前にやすりがけするのがベストだが面倒くさい……
まずは、塗装前のドアの表面をごらんいただきましょう。
うっかり写真を撮り忘れてしまったので別のドアの写真で失礼します。
ごらんのとおりしっかりと塗装されているので、いきなり上から塗料を塗ってものりません。
正攻法としては、やすりがけしてこの塗膜を落とすことから始めるべきです。以前、カラーボックス的なシートが張られたテーブル天板を塗装しましたが、そのときと同じ方法です。
粗目のやすりで入念にやすりがけして、
表面に傷をつけて塗装がくっつきやすくするのです。
でも、やすりがけは周囲に削り粉が舞うので養生や掃除も大変。面倒くさがりな僕としては、できればやらずに済ませたいのが本音です。
■ミッチャクロンの塗りが甘いと塗料はのらない
そこで、やすりがけはせずに下地調整の塗装のみでうまく塗れないか試してみることにしました。
ちなみに、以前、シーラーを塗って塗装しようとしましたが、
水性のシーラーは弾かれてしまってぜんぜんダメ。このまま引き返すこともできずムリやり塗装したものの、塗料ののりはいまひとつでした。
こういうときに使うべきなのは「ミッチャクロンマルチ」(染めQ)です。
塗装前にこれを塗ることで、金属やプラスチックなど、さまざまな下地に塗料を「密着」させることができ、塗装済みの表面を再塗装するのにも有効です。
ところが。
以前、ミッチャクロンを塗ってから水性塗料を塗ったのに、うまく塗装できない失敗がありました。
理由はミッチャクロンの塗りが甘かったこと。
ミッチャクロンの取説を見ると「極力薄く塗布してください」とあるのですが、僕のような素人が薄く塗ろうとすると、どうしても塗り残しができてしまうようなのです。
結果、こんなふうに塗料がほとんどのらない箇所ができてしまいました。
強引に重ね塗りして乗り切ろうとしましたが、ミッチャクロンの塗りが甘い箇所は最終的に残念な仕上がりに……。
■ミッチャクロンをしっかり塗れば塗料ものる!
そこで、多少塗りすぎになるのを覚悟で隅々までミッチャクロンをしっかりたっぷり塗るように努めました。目安としては、塗料がたれて流れ落ちないていどまでべったり塗る感じ。念のため二度塗りもしました。
その結果……
一発目の塗装からしっかり色がのりました。ちなみに、今回使用したのは「コンクリートエフェクトペイント」のベースカラーである「セメントグレー」。
調べてみたら、ベース色のみを単品で1キロ購入することができるそうです。本来はこの上からアクセント塗装を施すのですが、ライトグレーの色合いとマットな仕上がりが気に入っているのでそのままで塗るのもありです。
一度目の塗装が終わったところ。まだまだ下地が透けてはいるものの、
先ほど紹介した失敗例とくらべると、その差は歴然。今回はかなりしっかり塗れています。
よく乾かしてからもう一度塗料を塗り重ねました。
塗りムラや塗り残しもなく、きれいに塗れました。ミッチャクロンをしっかり塗ってあげれば、やすりがけで下地調整をしなくても塗料がしっかりのることがわかってよかったです。
ただ、塗膜の耐久性についてはやすりがけをしてから塗装した場合にくらべると劣るのはまちがいないでしょうから、テーブルの天板のように汚れがつきやすい場所を塗るときは最初にやすりがけしたほうがいいでしょう。
まわりをノボクリーンで塗ってスイッチプレートを戻したあと。真っ白な部屋にライトグレーのドアがいいアクセントになりました。
次回はアクセントウォールにマグネット塗料を塗ります。