(457)寝室の床に張る素材にはシナベニヤを選んだ
前回、寝室の床の解体が完了しました。
今回は、下地の状態に戻った床に張る素材としてシナベニヤを選んだ理由や注文の具体的な手順などについてお話いたします。
■ベニヤの下地に張るなら床材の選択肢は豊富
絨毯をはがして清掃の終わった床。
ベニヤの下地にはボンドも効きやすいですし、DIYで釘を打つのも難しくありません。その意味では選べる床材の種類も豊富です。
僕がこれまで実際に採用した床材をざっと挙げてみましょうか。
いつもうちのマンションでは業者さんに頼んでフロアタイルを張ってもらっています。
比較的安価なフロアタイルならばヘリンボーンを選んでもリーズナブルに済みます。
熱海のマンションのリビングには東リのコンポジションタイルを選びました。
山小屋ではサンゲツのココフロア(ビニールの素材を編んだフロアタイル)や、
コルクタイルを張ったこともありました。
触り心地や耐久性や撥水性など、床材としての特徴はそれぞれ異なりますが、どれも素人がDIYで扱いやすい床材で、ベニヤの下地にも容易に張れるといえましょう。
■シナベニヤを床に張ってみたかった
選択肢が豊富で迷ってしまうので、今回、自分が床に求める条件をあらためて整理してみました。
- 予算的には3万円くらいまでにおさえたい
- 施工に手間がかからない素材が望ましい
- インテリア的にはモダンな雰囲気がほしい
これらの条件を満たしつつ、せっかくの機会ですから今まで試したことのない素材が使えたら面白いなと探してみたところ、思いついたのがシナベニヤです。
昔は安価な素材の印象が強かったシナベニヤも、最近では壁や天井を仕上げるのに多用されるようになりました。以前、僕も障子のリメイクにシナベニヤを張ったことがあります。
このとき「床に張るのもありかも」と感じたのです。
「ベニヤ板を張るなんて……」と抵抗のある方もいるかもしれませんが、
表面がザラザラチクチクするラワンベニヤとちがって、シナベニヤは滑らかな触り心地なので床材としても安心して使えます。ネットで調べてみると床に張った施工例もあるようで、そんなにムチャな話でもなさそうです。
赤茶色の色味が強いラワンとくらべ、シナベニヤには白くて上品な雰囲気が漂います。この部屋の白い壁にもきっとマッチするはず。
そんなわけで、今回の床材はシナベニヤを採用することにしたのでした。
■シナベニヤを45センチ角のパネル状に加工してもらう
では、もう少し具体的に検討してみましょう。
あらためて室内を採寸すると、長辺は「約3460ミリ」、短辺は「約2560ミリ」で、床面積は「約8.9平米」でした。
一般的な合板のサイズは「915ミリ×1,825ミリ」ですから、ざっくり6枚分あれば床を覆うことができるとわかります。ムダが少ないのはうれしいですね。
ただ、このサイズのままだと搬入の手間がかかり、送料もかさむのが悩ましい。
そこで、こんな感じに1枚のシナベニヤをカットしてもらうことにしました。若干の端材は出ますが、45センチ角の正方形のパネルがちょうど8枚できる計算になります。
サイズがコンパクトになれば持ち運びもしやすくなりますし、プロに頼めばカットの精度は抜群なのでDIYしたときに失敗しにくくなります。
注文したのは、いつもお世話になっている株式会社アサヒ。
【株式会社アサヒ】DIY材料販売 価格表
こちらのページを見ると「915ミリ×1,825ミリ」のシナ合板は3ミリか4ミリの厚みで1枚あたり「2,750円」。上記のように8等分してもらう加工費も含めた見積もりを出していただきました。
合板6枚で「16,500円」。8等分して45センチ角にカットしてもらう工賃が「1,440円」。世田谷区への送料が「3,600円」で、税金も含めると合計「23,694円」となりました。6畳分の床材の価格としてはかなりリーズナブルだと思います。なお、個人宅に送る場合、別途特別料金がかかる場合がありますのでご注意ください。
サイズもコンパクトになったので、クルマにのせて熱海に搬入するのもラクでした。
開封すると、シナベニヤならではの上品な木目が目を引きます。ほとんど白といっていいくらいの色味なので、この部屋にもマッチすると確信できました。
さて、どうやってこれを床に張り付けるかですが、続きは次回といたします。