(468)地元の大工さんに頼んで足場なしで屋根を清掃してもらう
引き続き、離れ小屋の外装の話。
前回、高圧洗浄機で外壁とモルタル面を掃除しました。
実は、このとき屋根の掃除もやろうとしたのですが、脚立にのぼって高圧洗浄機を使用するのはけっこう大変なうえ、手をのばしても屋根の下端にギリギリ手が届くくらい。丁寧に洗浄することはとてもムリそうなのであきらめ、おとなしくプロに頼むことにしました。
■別荘管理において屋根の掃除は非常に大事
まず清掃前の屋根の状態をごらんいただきましょう。
ところどころ落ち葉がたまって苔が育っているのが見て取れますが、まだまだきれいな感じもします。
しかし、別荘管理においてもっとも大事なのは屋根であるといっても過言ではないほど、屋根は大事なポイントです。
先日、格安別荘を見学した際の体験談をご紹介しました。
このとき築古で管理の行き届かない別荘の屋根を実際に目にしました。
こんな感じに劣化した屋根からは雨水が侵入し、
室内で雨漏りが発生することになります。いくら内装をおしゃれにしたところで、雨漏りのする別荘では快適に過ごせるわけもありません。
まずはしっかり屋根をきれいに保ち、屋内を風雨から守ってやることは別荘管理の基本なのです。
かくいう僕も、かつては離れ小屋の屋根を放置し、まるで草地のような状態までほうっておいて痛い目を見た人間です。
当時は離れ小屋に手を入れるなんて思いもしていなかったとはいえ、なんともひどい状態。
リノベーションを決めて業者さんに相談したときは手遅れで「ここまでくると洗浄と防水塗装を施すこともできない。雨漏りしてないのが不思議」と言われてしまいました。植物の根は屋根のスキマから入りこんでしまっていて、ふき替えなければなりませんでした。
屋根のふき替えには30万円ほどかかりますが、つらいのはそれに伴い足場を組む必要があること。となると、足場代も含めて50万円コースですが、せっかく足場を組んだなら外壁の塗装もやらなきゃ損という話になるわけで、また10万~20万というお金が飛んでいきます。
そんな失敗を繰り返さないようにするためにも、日ごろからのメンテナンスが大事ということで、リノベーションから5年目にして屋根の清掃をおこなおうと決めたのでした。
■地元の大工さんに足場なしでの清掃をお願いする
相談したのは、地元の大工さん。以前、ベランダを撤去したときにお世話になった方です。山小屋のすぐ近くに住んでいるので、休日なのに小屋の様子を見に来てくれました。このフットワークの軽さ、ありがたいです。
いちばん心配だったのは「足場なしで屋根に上って清掃ができるか」だったのですが、実際に屋根を見てもらったところ「なんとか清掃できそう」との返答でした。
「なんとか」がついた理由は、母屋側の屋根にくらべて反対側の屋根は勾配がきつく清掃作業がしにくいからということでした。そこはできるかぎりまででOKということでお願いしました。
これは大工さんからいただいた写真。屋根の反対側には倒れた竹や、茂った枝がかぶっているので、これも撤去・伐採していただくようお願いしました。屋外での作業なので僕の不在時も含めて大工さんの都合のいいときに清掃してもらうことになりました。
清掃前の屋根はこんな感じだったそうです。母屋から見た以上に苔が繁茂しています。
清掃中の風景。高所恐怖症の僕はこの作業風景を見ただけで足がすくんでしまうので、頼んでよかったと心から思います。
よく「屋根の掃除や防水くらい自分でやるよ」という猛者を見かけますが、事故が起こってもだれも責任は取ってくれません。経年劣化した木製のベランダをDIYで修繕しようとしたらベランダごと落下して大けがを負い、寝たきりになったなんていう話も聞いたことがあります。屋根にかかわらず、安全にかかわる工事はプロに任せるのがいいと思います。
後日、山小屋を訪れると、すっかりきれいになっていました。
ビフォーアフターをくらべるとこのとおり。
■竹の撤去や枝払いも含めて「29,700円」
気になる料金ですが、税込みで「29,700円」でした。
参考までに過去の相見積もりを見直してみると、A社は屋根高圧洗浄「25,000円」+木伐採「10,000円」、B社は屋根高圧洗浄のみで「14,080円」でした。どちらも足場を組んだ上でその他の工事もおこなう前提での見積もりであることにご注意ください。
なお、今回の内訳はというとこんな感じ。
足場を組まない高所作業であること、竹の撤去や余計な枝の伐採もしてもらえたことを考慮すると妥当な金額だったのかな、と思っています。
とにかく、これで数年間は安泰。
次回も引き続き離れの話。天井裏からパラパラと落ちてくる謎のゴミに対策を講じます。