(477)サイドタープや小物の設置でアウトドア空間を快適にする

今回は山小屋の庭まわりのお話。
今年に入ってからタープを張ったり、
地面にコンクリートを敷いたり、
少しずつ改善を続けてきました。
今度はサイドタープや小物を追加して、より快適なアウトドア空間を作りたいと思います。
■ゴミ袋を隠しながら、テーブル代わりにもなるゴミ箱
まずは、タープを張ったところをごらんください。

今年のゴールデンウィークのひとコマです。
5月の強い日射しをタープでさえぎれば、涼しい風が吹き抜けて気持ちよく過ごせます。
正直、これでも十分快適なのですが、お客さんをもてなすことを考えると改善したいポイントがないわけではありません。

白いビニール袋はゴミ袋。置き場がないのでドアハンドルに引っかけていました。でも、ドアを開けるときに落ちそうになるし、なにより見た目がみそぼらしい……。
てなわけで、アウトドア用のゴミ箱を購入してみました。

ウサギのマークでおなじみのアウトドアブランド「DOD」の「ステルスエックス」です。
一見するとテーブルにしか見えませんが、れっきとしたゴミ箱。サイドのスリット状のスキマからゴミを捨てます。

スチール製の天板は半分だけめくれるようになっているので、ゴミ袋をセッティングしたり、大きいゴミを捨てたりするときはこちらから。

ごらんのとおり分解できて持ち運びやすいのですが、我が家の場合は庭で使うので組み立てっぱなしにしてふだんは室内に置いています。

上に物が置けるので使い勝手もよく、軽いので邪魔なときも簡単に持ち運べます。

外に持ち出すときは脚に汚れ防止のキャップをつけて。

キャンピングチェアの横にセットすれば飲み物やお皿が置けます。焚き火やバーベキューではちょい置きできるスペースがたくさんあると便利なので、ゴミ箱の上を活用できるのは素晴らしいと思います。

黒だと周囲になじみやすく悪目立ちしないのもいいですね。
■薪をランドリーバッグに入れ、テーブル天板をアイアン塗装する

気になると言えば、この段ボールも気になります。

焚き火用に太めの薪を用意したのはいいものの、しまう場所がなくて届いたときの箱に入れたまま。なんとも残念感が漂います。

そこで、リサイクルショップで中古のミリタリー風のランドリーバッグを入手。

ここに薪を詰めると、

ぐっといい雰囲気になりました。持ち手もあるので庭まで運ぶのもラク。中古品でボロボロだったので気兼ねなく外で使えます。というか、このくたびれた感じが味があっていいのです。

このほか、小さい折りたたみチェアにトングと手袋を置けるようにしたり、

焚き火台の上に置く天板をアイアン塗料で塗ったりしました。

以前はただの丸い木の板だったのにくらべて、焚火台とマッチする質感になりました。

見慣れない人が見ると、本物の鉄板に見えるらしく「このまま焼けるの?」なんて聞かれることも。
なお、アイアン塗料の塗膜は水には強いですが、熱には弱いので熱したやかんなどはくれぐれも置かないようにしましょう。

先日、コンクリートを敷いた地面もすっかり乾いてなじんだので、

キャンプ用品もがたつきなく置けるようになりました。

離れて眺めてみたところ。
冒頭の写真にくらべて悪目立ちする要素が減ってスマートな印象になりました。

唯一気になるのが、このスカイブルーのクーラーボックス。
機能的には問題ないので買い替える気はないのですが、色的に浮いてしまっているのも事実。今度、時間を見つけてアイアン塗装してみようかな、と思っています。
■目隠しのサイドタープで部屋の中のような雰囲気を

さて、チェアに腰かけて裏手の小川を眺めると、緑が目に入って気持ちよいのですが、

反対から見ると家の前の道路から庭が丸見えなのがやや興ざめです。人通りはほとんどない道ですが、土日になると登山やトレッキングの人もたまに通りますから、お客さんによっては外の目が気になるかもしれません。
そこで、視線をさえぎる目隠し用のサイドタープを検討することにしました。サイドタープとは文字通り、側面に張るタープのこと。
設置イメージはこんな感じでしょうか。

完全に庭を囲ってしまうと出入りが面倒になりそうですし、横風をもろに受けてしまうのも心配なので、真ん中にだけタープを張って動線と風の逃げ道を確保したいと思います。
以前も書きましたが、タープの横幅は「385センチ」。ということは、半分に割ると「190センチ強」となります。
タープ同士の接続部分の融通を考慮すると、よくある「180センチ」のタープならば問題なくつなげられるでしょう。

一方、地面からタープまでの高さを測ると、およそ「250センチ」でした。
こちらはロープで地面に固定するので、2メートル強くらいの長さがあれば十分だと判断しました。
「180センチ」×「200センチ強」のサイズ感で、既存の天幕と色が合いそうなものとして選んだのがこちら。
Farflyというブランドのテントシートです。色は「アーミーグリーン」で、サイズはS(180センチ×210センチ)。「2,680円」というリーズナブルな価格もありがたいです。ちなみに、僕はサイドタープとして使用する前提で購入しましたが、サイド専用というわけではありません。

天幕とサイドタープをつなぐ三角カラビナも購入しました。
6個もいらないけど、いずれ使うチャンスはあるでしょう。

収納時のタープはけっこうコンパクト。

袋から取り出して広げて、

天幕のタープとサイドタープについたハトメをカラビナでつなぎます。

三か所つなぎました。想像したとおりサイズ的にはちょうどぴったりでした。
続いて地面のほうも固定します。

天幕のタープに付属していたペグとロープが余っているので使おうと思ったのですが、

ロープの結び方を覚える気力がわかずに挫折。

手抜きしてペグをハトメに通して地面に直接固定してしまいました。

強度的には問題なさそう。

ピンと張るとシワも消え、それらしい雰囲気に。

中に入ると、ちょっとした部屋のようです。これで通りかかった人と目が合うことも減りそう。

このままだとちょっと暗いかなと感じたので吊るせるような照明も用意してみました。

「ハイルーメンランタン」です。
ランタンと名乗ってはいますが、充電式のLEDライトです。

しっかり明るいので夜にも活躍してくれるでしょう。

見た目も使い勝手もだいぶ改善されて快適な空間ができました。
次回は、雨の日にタープの下で過ごした体験談をお話します。