(510)同サイズのテーブルを3種のアイアン脚と組み合わせてみた
ここ数回、テーブルの天板にDIYでファニチャーリノリウムを貼ってリメイクしてきました。
天板をきれいにすると、気になってくるのは脚。
この天板がIKEA(イケア)の「LINNMON(リンモン)」であることは以前にも触れましたが、四本の脚も同じくIKEAの「ADILS(オディリス)」という商品です。ビスで天板にしっかり固定されているにもかかわらず、以前からぐらつきが気になっていて使い勝手に難があったので、デザインの刷新も兼ねてスクエア型の脚と交換することにしました。
今回は、同じサイズの天板に3種類の異なるテーブル脚を取り付けて比較してみたいと思います。
■安定感のあるスクエア型ならリーズナブルな脚でもOK
まずは、前回ピンクのファニチャーリノリウムを貼った天板に取り付けた脚から。
グラグラして安定感に欠ける脚を取り外したところ。この天板にどんな脚を組み合わせたかというと…
ホワイトカラーのスクエア型の脚です。僕が購入したときは「5,680円」で送料無料。「え?鉄製のテーブルの脚ってこんなに安く買えるの?」と疑問を抱くような価格です。ブラックとホワイトから選べます。
正直、どんなものが届くか不安もあったのですが、「ダメでも勉強代」と割り切れるくらいの低価格なのでポチリ。
注文した翌日には届きました。配送も早い。
開封してみた印象ではとくに安っぽさは感じません。驚いたのは軽さ。
スチール製の脚ってずっしり重い印象がありますが、これは指数本で支えられるほど。ウン十キロあるような無垢の天板をのせるには不安がある軽さですが、軽い天板をのせるならこれでも大丈夫でしょう。
テーブルの裏に立ててみました。幅43センチなので60センチの天板と合わせるにはやや小さめな感は否めませんが、どうなるでしょうか。
下穴開けて、
ビスで固定して、
わりとあっという間に取り付け完了。
小さいかと思いましたが、違和感はほとんどありません。「ピンクの天板+タモの木口テープ+ホワイトの脚」の組み合わせは自分でも気に入っています。
リーズナブルな脚なのできちんと安定するか不安でしたが、ぐらつきはまったくなし。脚自体の幅がけっこう太めに造ってあることに加え、軽めの天板と組み合わせたのもよかったのかもしれません。
ちなみに、脚の裏にはアジャスターがついていないので床に凹凸がある場合はがたつきが出る怖れがありますが、「5,680円」ですからね。総合的に考えれば文句ないな。
価格をまとめてみました。前回も書いたとおり、ファニチャーリノリウムはPAYPAYフリマで「7,000円」、天板の側面に貼った木口テープは「2,145円」に送料「770円」を足して「2,915円」ですから、合計で「15,595円」。接着剤などの価格は含まないものの、既存のテーブルをこの金額で変身させることができるなら個人的には満足です。
■白でも黒でもない、第三のカラー「グレー」を選ぶ
お次は、こちら。
前々回にリメイクしたテーブルです。
ライトグレーのファニチャーリノリウムを貼り、側面も近い色で塗装して仕上げました。
こちらはグレーの脚と組み合わせてみました。
この脚を選ぶまでにけっこう悩みました。最初は白か黒かで考えたのですが、どちらでも組み合わせ的には違和感ないと思いつつ、なんとなく自分のイメージとはちがう感じもしていて。いろいろと探した末、第三のカラー=グレーにたどりついたというわけ。
こちらも幅は43センチで、先ほどの白い脚とほぼ同サイズ。
送料無料で「7,980円」でした。こちらもかなりリーズナブルな価格です。
「ブラックorホワイト?」の二択になりがちなアイアン脚選びにおいて、この価格帯でグレーという選択肢を用意していただけるのは本当にありがたい。
同じく四本脚と付け換えるわけですが、先ほど書き漏らした注意点をいくつか。
まず、脚の取り付けにあたっては下地の有無に注意が必要です。
無垢や集成材の天板ならともかく、イケア(IKEA)などのリーズナブルな天板はコストを削減するために一部にしか下地が入っていません。
今回の天板をよく見てみると、
両サイドにうっすら線が入っているのがわかりますか?
赤で囲った部分が下地の入っているところ。ここ以外は中空になっているのでネジがきかず、脚は取り付けられませんから要注意。
では、下地位置に気をつけながら、新しい脚を固定していきましょう。
脚の取り付け位置はそんなに神経質になる必要はないかと思います。僕は天板の端から10ミリ取って、
幅に対して中央にくるように位置を決めました。
ネジで留める際に1ミリくらいズレたような気もしますが、見た目に大きな影響はなかったです。
こちらもいい感じに仕上がりました。脚裏にアジャスターも付属しているので床の凹凸に対応して細かく調整できます。
天板と脚のグレーは色味が異なりますが、ブラックやホワイトとちがって同系色でまとめたので統一感が出せてよかったです。
こちらのファニチャーリノリウムはメルカリで「8,000円」、脚は「7,980円」。塗料は余りものを使いましたのでカウントしませんが、合計で「15,980円」。奇しくも先ほどと同じくらいの金額になりましたね。
■ブラックの細脚を選べばシャープでシンプルな印象に
ホワイト、グレーとくれば、ブラックの脚もご紹介しておきましょう。
こちらは以前もご紹介した熱海の窓辺に置いたテーブル。
使ったのはこちら。
友安製作所の販売する「TEKKI CRAFT」シリーズの鉄脚です(画像にはYahoo!ショッピングへのリンクが張ってあります)。
幅55センチで60センチの天板にぴったりですが、注目すべきは脚の細さ。脚本体の幅でいうと、先の2点が「50ミリ」あったのに対し、こちらは「19ミリ」と3センチ以上も短いのです。
天板が同じサイズであることを考えると、先ほどの例と見くらべれば脚が与える印象のちがいがはっきりわかると思います。
このテーブルの高さが先ほどより低め(55センチ)であることを差し引いても、脚の細さが与える印象のちがいは明確でしょう。黒は引き締まって見える色であることも関係あるかもしれません。
細い脚で天板を支える以上、幅の太いものとくらべてしっかりとした強度を求められるのでしょう。価格は「15,477円」と先の2点よりは高額となっていますが、それでもアイアン脚の中ではリーズナブルなほうだと思います。
こうして振り返ると、やはり脚が細いとスマートでシャープな印象になりますね。
■色や質感にこだわった個性的なテーブル脚を探したいなら
とまあ、こんな具合にスクエアの脚といっても、色や太さで印象が変わってくるわけですが、探してみるともっと個性的な色や質感を持ったテーブル脚があることに気づきました。
最後に、リサーチの中で見つけた気になる商品をいくつかご紹介してみたいと思います。
まずは、「テーブル 脚」で検索をかけるといつも上位に引っかかる「KANADEMONO(カナデモノ)」の「Colored Steel 全8色」です。
グレー系だけでも数種類があり、イエローやピンクなど他ではまず見かけないテーブル脚が8色で展開されています。価格は「23,800円」と先に紹介した製品とくらべるとややお高めではありますが、色にこだわるなら全然アリな価格帯ではないでしょうか。個人的にもぜひ試してみたかったのですが、幅が65センチということでうちのテーブルの奥行60センチに収まらず、サイズオーバーで採用はなりませんでした。残念。
KANADEMONOといえば、こちらもいいですね。
クリア塗装で研磨の跡をあえて残した個性的な仕上がりの脚です。古材の天板なんかと合わせたら、きっと素敵でしょうね。
脚のバリエーションでいえば「清水材木店」の「アイアン テーブル脚 口型」も面白いと思います。
ブラックやホワイトに加え、ヘアライン仕上げやミラー仕上げ、ゴールドカラーなど、珍しいバリエーションがそろっています。価格も「19,800円」なので奮発すれば手が届く価格帯。
今回の趣旨から逸れますが、木製の脚でスクエア(ロ型)も魅力的。
さすが材木店だけあって、木製テーブルのバリエーションが豊富で、見ているだけで楽しくなります。ただ、木材でオーダーとなるとなかなか手が届きにくい価格帯になってきますね。
スクエア型の脚といっても、これだけ種類があるのですから、そのほかの形まで含めると選択肢は膨大。天板の仕上げとかけ合わせれば無限の可能性があるといっても過言ではありません。
みなさんもぜひトライしてみてください。