(512)キッチンの壁にDIYでタイルを接着して目地入れする

前回、キッチンの壁にタイルを張る準備をしました。
今回は、タイルをボンドで接着して目地を入れ、端部をコーキングで処理したいと思います。
■1日目:まずはタイルシートの接着から
タイルを張るのはこちらの壁。

キッチンレールはあらかじめ取り外してあります。
ここにタイルを張り付けます。
10ミリ角の小粒なモザイクタイルで「パールグレー」を選びました。

キッチンレールの設置を想定して、あらかじめビスを打つ箇所だけ取り除いてあります。

接着する前に周囲の壁を養生しました。
タイルの張り方については何度も書いてきましたので、詳しくは過去の記事をどうぞ。
タイル専用の接着剤や道具を用意して、

コテでボンドを薄く塗りのばしてから表面にクシ目をいれてタイルシートをぎゅっと圧着します。

シートとシートの継ぎ目に気をつけながら慎重にシートを張り付けます。

張り進めていくと、タイルの端が壁と接していないところは追加の養生が必要になりそうだとわかりました。

先に張ったタイルの端に合わせてマスキングテープを貼り付け、

テープに沿ってタイルを張っていきます。

右端についても同様に養生してタイルを張って、

乾く前にマスキングテープをはがして、

ひとまず接着完了。
■2日目:タイルにホワイトの目地を入れる
翌日、乾くのを待って目地入れをおこないます。
目地入れについて詳しくお知りになりたい方は過去の記事をどうぞ。
さて、目地材を入れる前にマスキングテープで追加の養生をおこないます。

壁とタイルが接する箇所は後日コーキングを打つので、目地材が入らないように養生します。

タイルの端を取り巻くように側面にマスキングテープを貼りました。

では、ここに目地を入れましょう。

使うのはおなじみの目地材。
INAX(LIXIL)の「スーパークリーン バストイレ」のホワイトです。
必要な目地量の計算はいつもお世話になっているタイルショップ「シンユウ」の「目地材使用量試算プログラム」の計算ソフトでおこないました。

必要な情報を入力した結果、およそ「2.36kg~2.6kgは必要」という計算に。
一度に大量に練るのは大変なので、まずは1.4キロ練ることに。

水を注いで混ぜて左官板(代わりのプラまな板)にのせます。

ゴムベラで目地材を押し込んでいくのですが、

垂直面への施工は目地材がボロボロ落ちていくので大変。

もったいないので拾って押し込んであげましょう。

目地材をすきまなく入れ込んだら、

スポンジ→布巾の順に表面をふきあげてきれいにしていきます。

1.4キロでここまで目地入れできました。

追加で1キロ練って残りを埋めたところ、ちょっと余りました。結局、合計で2.2~2.3キロくらい使った感じでしょうか。ほぼ計算通りですね。

養生をはがして目地入れ完了です。真冬の作業でしたが、気温が低いと目地が乾きにくいので、夏よりもゆっくり作業できてやりやすかったです。
■3日目:タイルの端部にコーキング材を入れて仕上げ
いよいよ最終目。目地が乾いたのを確認してタイルまわりに仕上げのコーキングを施します。

ホワイトのジョイントコークを準備しました。
ヤヨイ化学の「ジョイントコークA」のホワイトです。コーキングガン不要で先端をカットするだけで使えます。

タイルと壁の間のスキマをマスキングテープで養生し、コーキング材を注入して、指先でスーッとなぞって余分なコーキング材を取り除き、乾く前にテープをはがします。

スキマが狭いところはきれいに仕上がったものの、

スキマが広いときれいにコーキングするのは難しく、表面が乱れてしまいがちです。あせってリカバーしようと何度も触り、かえってひどくなるのもDIYあるあるですね。コーキングは専門の職人さんがいるくらいですから、素人が失敗しても仕方ない。ほどほどで満足しましょう。

かくしてキッチン壁のタイル張りが終わりました。次回は、ここにキッチンレールなどを設置していきます。