(527) 山小屋の母屋の洗面&トイレのリフォームを振り返る
前回、2020年に母屋でおこなったキッチンの移転リフォームについてまとめました。
キッチンとリビングがコンパクトにまとまったことによって山小屋での滞在はかなり快適になりました。リフォームがもたらすメリットを十分に実感できたことで、さらに水回りを改善したいという気持ちがムクムクと湧いてきて、2021年には洗面やトイレまわりの工事をおこなうことになりました。今回はその一部始終を振り返ります。
■洗面台を新設してトイレや洗濯機置き場も一新
まずはリフォーム前の様子からどうぞ。
実は、この山小屋、洗面台がありませんでした。
30年以上前、洗濯機を室内置きにするために洗面台をつぶしてしまったせいです。築古別荘あるあるですね。
でも、以前の古いキッチンならいざしらず、せっかく新しくなったキッチンで歯磨きしたりするのも抵抗があります。特に妻は化粧する場所がなくて以前から不便そうでした。
そこで、キッチンの移転でほぼ使わなくなったドアをつぶして壁にして洗面を設置することにしました。
古いキッチンには二つ入口があったので、ひとつなくなったところで困りません。洗面を新しく設けるついでにトイレや洗濯機まわりの内装にも手を入れようと考えました。
せっかくの機会なので水道管の破裂による漏水やシロアリですっかり傷んだ床の補強もおこなうことに。
床や壁、天井の下地の造作はいつもどおり大工さんにお願いしました。
今回も砂壁の塗装やトイレ内のタイル施工などの内装作業はDIYでおこないました。
特に印象に残っているのは陶芸家の友人・いざきあつしくんにタイルを作ってもらって、洗面の壁に張り付けたこと。
おかげで雰囲気のある洗面ができました。これまで自分が手がけた中でももっとも気に入っている洗面です。
この洗面を筆頭に、トイレや洗濯機置き場も新しく生まれ変わりました。
■水回りで気になる寒さと湿気への対策も
見た目だけでなく、機能面でもさまざまな改善を施しました。
トイレやお風呂場は冬が近づくととにかく寒さが厳しかったので、これを和らげるべくすべての窓を二重サッシに変えました。
これだけで、まるで外気のように冷え切っていたトイレやお風呂場の空気はだいぶ寒さが和らぎました。
トイレのドアの上にはエアコンを設置し、洗面や脱衣所を温められるようにしました。
洗面の設置に伴って撤去したドアを移転して(写真左のドア)、洗面&トイレをクローズドにできる空間に作り変えたのも、エアコン設置をにらんでのことでした。
「洗面のためだけにエアコンなんてもったいない」と思われるかもしれませんが、夏場はドアを開ければ隣室も一緒に冷やすことができるので重宝しています。
洗濯機置き場の壁には鉄板を仕込み、マグネットでさまざまなものを収納できるようにしました。床に物を置くことが減ると掃除もしやすくなります。
水回りは湿気が気になることが多いので、365日24時間除湿をおこなってくれるダイキンのカライエを設置しました。お風呂から出ると、すぐに湿気を感知してゴーッと動き出すたのもしいやつです。
なお、時代を感じさせる浴室は窓を二重サッシにした以外はまだ手付かずの状態。そのうち床から壁までタイルを張り直してみたいなと思っていますが、いつになることやら。
■玄関をリフォームして第一印象を改善
ちなみに、キッチンや洗面・トイレのリフォームに合わせて、間にある廊下と玄関スペースのリフォームもおこないました。
やっぱり玄関は家の「顔」ともいえる場所ですから、ここがきれいになるとぐっと印象が良くなります。
荒々しい表情が魅力の木の壁はサンワカンパニーのバンピーウッド。チークの古材の壁なんて手が出ないように思えますが、DIYなら思ったよりリーズナブルにインテリアに取り入れることができました。
その横には移転したドアが。この向こうが洗面やトイレになります。
玄関収納も整理して、焚き火のときに使う道具などをしまっておけるようにしました。
一方、イチョウの框や洗い出しの土間は気に入っているのでそのままに。この種の設備は今後新たに作ろうとしても難しかったりバカ高かったりするので、大事にしていきたいです。
冒頭に触れたとおり、今年は来客用の食卓にも手を入れようと考えています。
これまでも小さな改善はおこなってきたのですが、ガラッと印象が変わるような工事ができれば、と思案しているところです。実現した暁には記事にまとめてみたいと思います。