(544)カーテンはレースとドレープを兼ねて一枚で済ませた
引き続き熱海のマンションの話です。
今回のテーマはカーテン。
完成して間もないころの窓辺です。すがすがしいくらい何もない風景です。一瞬、カーテンもいらないという思いに駆られました。
でも、東向きということもあって朝から昼過ぎまではかなり強い日光が差し込みます。これでは朝ゆっくり寝ることもできませんし、家具だって日焼けしてしまいます。
そんなわけでカーテンを検討することにしたのでした。
採寸してみると、
高さはおよそ178センチとオーソドックスだったのですが、
幅はなんと335センチもありました。ずいぶん横長の窓辺です。
ふつうならば両開きのカーテンを選ぶのでしょうが、最初から片開きの一枚ものにしようと決めていました。
冒頭に挙げた写真を見直していただくとわかるとおり、我が家のベランダの左端には室外機があり、これが景色を邪魔する存在になっています。
片開きのカーテンならば、左端にまとめたときにうまくこの室外機にかぶってくれるだろうと考えたわけです。
右の窓のみ開閉式になっていて外に出るドアを兼ねているので、そこに束ねたカーテンがかぶると使いづらいだろうという考えもあります。
というわけで、いくつかインテリアショップを渡り歩いてカーテンを検討したのですが、いいなと思ったのが「モモナチュラル(momo natural)」のものでした。
以前、自由が丘のインテリアショップをまとめた際に紹介したお店です。
いろいろ比較した印象だと、こちらのカーテンは、デザイン的に面白いものをそろえつつ、価格がしっかり手が届く範囲に収まっているというバランスの良さが魅力に感じました。
実は世田谷の自室のカーテンもこちらで買ったのですが、それはまた別の機会にご紹介するとして、熱海のマンションのために選んだのはこれ。
「ナーム(NAAM)」というカーテンです。うちのマンションにピッタリのグレーカラーで、控えめながら格子の模様が織り込まれていますが、透け感がちょうどよかったのがいちばんの決め手でした。
ドレープカーテンって見た目が重いものが多くて、冬はともかく夏は見た目に暑苦しいものが多いんですよね。その点、この「ナーム」はさっぱりとした印象でありながら透かしてみると、
こんな感じに向こう側が見えにくいのが気に入りました。
「ナーム」よりももっと涼やかで薄手のカーテンもありましたが、
透かしてみると向こうが見えすぎて、さすがに遮光性に疑問を感じてしまって。
最初は「海が見える窓で風に揺れるレースカーテン」みたいな風景も頭をよぎったのですが、カーテンって二重にすると重たく感じるのがイヤでした。ドレープだけど印象が重たすぎないもの一枚で済ませられるといいなあと思ったのです。
店員さんに聞いてみると「これ(ナーム)はドレープとレースを兼ねるにはちょうどいいですね」と言われました。
価格帯がリーズナブルなのもありがたい。幅3メートル越えでももろもろ込みで「24,050円」で済みました。
カーテンってパッと見ていいなあと思うものは大抵手が出ないほど高額であることが多いのを考えると、かなり安かったと思います。
去年のことなので詳しく覚えてはいませんが、オーダーから営業日で10日ほどで納品されたと記憶しています。
では、設置後のカーテンをどうぞ。
うん、色的には問題なくマッチしましたね。
レースなしでの一枚ものの片開きにしたおかげか、そんなに重たい印象は受けません。
暗いときのインテリアとしては文句ありませんが、明るいときはどうでしょうか?
ばっちり晴れていると、それなりには透けますが、寝るのに不便だったり家具が焼けたりするほどではなさそう。おおむね想像したとおりでした。
夏の朝の日射しは強烈なのでやっぱりカーテンがあると助かります。
左端に寄せて束ねると室外機の存在感もだいぶ薄まりました。
ちなみに、カーテンを束ねるのは布のタッセルではなくタッセルリングです。
「umbra」のタッセルリング「HALO」を選びました。
これは完全に好みの話ですが、タッセルが壁にぶら下がっているよりリングがかけられているほうが見た目的にすっきりしているように感じます。
かけるのに使っているのは現在では廃番となっているIKEA(イケア)の「GRUNDTAL(グルンドタール)」シリーズのフックです。
受けのプラスチックパーツをビスで留め、
上から筒の部分をかぶせ、
フタを回して固定します。
つまみのようなシンプルな見た目がいいのです。
タッセルリングをかけるのにもぴったりです。廃番じゃなければリピートするのになあ。
そんなこんなで熱海のマンションの窓辺にカーテンが設置できました。遮光性に強いこだわりがなければレースとドレープを兼ねたカーテンは見た目もすっきりしてアリだと思います。