(646)頭上の棚板の裏面にモザイクタイルを張ってみた

前回、洗面の頭上に着脱可能な棚板を設置しました。
(645)洗面の頭上にDIYで着脱可能な棚板を自作してみた
落下のリスクがあることも承知で頭上の棚を着脱式にした理由はというと、

洗面に立ったときに目に入るところ=棚板の裏面にモザイクタイルを張りたかったからです。
タイルの接着はボンドを使っておこなうため、棚の裏面や天井のような逆さの場所に張るのはなかなか難しく、素人の手には負えないところがあります。
そこで、「重力のかからない状態でタイルを張ってから、棚板を設置すればよいのではないか」と考えたのでした。今回は、そのタイルDIY作業の模様をリポートします。

用意したのは2種類のモザイクタイルです。
洗面台にも張ったグリーンのボーダータイルと、
同じ色の六角形タイルです。
六角形タイルを棚板の裏面に、ボーダータイルは前面の垂直部に張り付けます。

なお、棚板の天面は目に入らない場所なので、

ペンキ塗装のみで仕上げました。
使ったのは先日も使用した「ミルクペイント」の「クリームバニラ」色です。ビスの頭もそのまま、アク止めも表面保護のニスもなし。見えないので手を抜きました。
では、タイルの収まりを考えていきましょう。

六角形のタイルですから、仮置きしながらレイアウトを慎重に検討します。

残念ながら、奥行きに対して六角形の端が板からわずかにはみ出てしまいます。こんなことならあらかじめタイルのサイズを確認して奥行きを5ミリくらい長くしておくべきでした……。
この部分をどう処理するかですが、

六角形の先端を削り取るようにカットしました。
タイル専用のニッパー(喰い切り)です。

割った断面はガタガタでお世辞にもきれいとは言えないのですが、こちら側は背面の壁に接するのでほとんど目立たず、大した問題ではありません。

一方、横幅の収まりは棚の端にピッタリ。

交互に空いたスキマは半分のサイズのタイルで埋めます。この六角形タイルは半角の既製品が用意されているため、DIYしやすいのでありがたいです。

さらに、前面には洗面台と同じくボーダータイルを張ります。棚板の厚みの関係で今回は3列配置です。
収まりの見通しがついたので、接着をおこないましょう。

いつもどおりボンドを塗って接着し、

表面のシートを水で濡らしてはがします。ボンドが固まってからだと微調整が効かないので乾く前に作業しましょう。

六角の端が前面とそろっていることを確認し、ズレがあれば修正します。

スキマに半サイズのタイルを張り付けます。

続いて前面にボーダータイルを張りましょう。

ここにもタイル用ボンドを塗って接着し、表面のシートをはがします。

先ほど平面部に張った六角タイルの表面にボーダータイルの側面の高さをしっかりと合わせるように位置を調整します。ここが収まりのきれいさを左右するので慎重に。

きれいに接着できました。タイルは立体的な収まりが決まると、ぐんとクオリティが上がりますね。

あのときは平面部の丸タイルと垂直部のボーダータイルが絡む部分の仕上がりがいまひとつで、ちょっぴり後悔が残りました。今回の棚板のようにシャープに仕上げられたらよかったのですが、当時はまだDIY経験が少なすぎたので仕方ありません。

タイルの接着が完了したので、乾くのを待って目地入れです。

クリーム色の目地材を練って、

目地を埋めていきます。作業面積が狭いのでゆっくり落ち着いて取り組めました。

前面のボーダータイルにも目地を入れ、

余分な目地材をふき取ったら完成。

我ながらなかなかの出来栄えです。

目地材が乾いたのを確認して慎重に取り付けます。タイルを張る前とくらべるとズシッと重みが増したので気をつけて作業しました。

かくしてタイル張りの棚板が完成しました。本来ならばタイル張りの難しい逆さの場所にタイルを張ることができました。

実はこのあと、電気屋さんに照明器具を交換してもらったのですが、棚板が着脱可能だとこういう作業のときには便利なのです。
気になる収納力はというと、これくらい。

トイレットペーパー8個、キッチンペーパー4個、ティッシュペーパーがすっぽり収まります。夫婦二人暮らしなら申し分ありません。

灯りに照らされるとタイルの質感も際立ちます。

洗面台、その下の収納棚、頭上の棚でタイルの色柄をそろえたのでしっかり統一感が出せました。
次回は、背面の壁に塗ったアクセントカラーの話。