(756)照明シェードがエアコンの風で揺れて警備システムが反応してしまった
梅雨も明けていよいよ猛暑が始まりました。
この季節、僕のように頻繁に自宅と山小屋や熱海の部屋を行き来する人間にとって大事になるのがリモートでのエアコン操作です。
今から7年ほど前に、自宅のエアコンに専用のパーツを取り付けてスマホで遠隔操作できるようにしました。

暑さのこもった世田谷の部屋に帰るとき、クルマに乗るくらいのタイミングで冷房を入れておくと帰宅したときに暑苦しい思いをしないで済むのです。
ところが、ひょんなことからこのリモート操作がトラブルを招くことになりました。ひとことで言えば、表題のとおりなのですが、今回はその一部始終についてお話ししたいと思います。

それは昨年の夏がはじまったころのことでした。
暑さから逃れるように山小屋での週末を過ごし、日曜の夜にアプリでエアコンのスイッチをオンにしてクルマに乗り込み帰路につきました。
ほどなくして仕事用の携帯電話が何度も鳴りました。経験上、夜遅くの電話はマンションで発生したトラブルを告げるものだと相場が決まっており、胸騒ぎがしてたまりませんが運転中ですから出ることもできません。はやる気持ちをおさえて高速を降り、携帯電話を見ると発信元はマンションで警備をお願いしている警備会社からでした。

折り返しで電話をしてみると「警備システムが侵入を察知して警報が鳴りましたので、マンションまで駆けつけました」とのこと。
「まさかの泥棒か!?」と焦りましたが、ひとまず帰宅して対面で詳しい話を聞いてみると、「ドアも窓も異常はないのですが、室内にある空間センサーが反応している」んだとか。

警備システムのセンサーには2種類があり、窓やドアを開閉したときに反応する開閉センサー(写真左)と、室内で動きを感知したときに反応する空間センサー(写真右)があるのですが、後者のみが反応するのは何とも異常な事態。カギを開けずに内部に侵入したとすればミステリー小説のような話です。
が、もちろん現実はもっと単純な話で、僕はすぐに犯人に思い当たりました。

ペンダントライトの照明シェードです。
一昨年、この位置と高さを調整するために、さまざまな工夫を施しました。
詳しい話はこれらの記事に譲るとして、ざっくり説明すると、

もともとはこんな感じに天井からペンダントライトが吊り下がっていたのですが、

自分にとってより快適な照明空間にするために高さを下げたりテーブルの中心に合わせて横位置を調整したりしたのです。
結果にはかなり満足したのですが、それが思わぬトラブルを呼んでしまいました。

リモートでエアコンを入れると、吹き出る冷風がちょうど照明シェードに当たり、シェードがゆらゆらと揺れてしまうのです。
動画を撮ってみました。
20秒あたりから、エアコンの風でシェードが揺れ始めるのが見て取れるかと思います。
この動きに室内のセンサーが反応して警報が鳴ってしまったというわけです。そんなことがあるんだ……という感じ。

思えば、このシェード、薄い木材と細いワイヤーだけで構成されるかなり軽量なもので、手のひらでそっと持ち上げられるほど。ふつうのペンダントライトならばエアコンの風が当たったくらいでは揺れないのでしょうが、これだけ軽くて大きいシェードだと風の当たり方によっては影響をモロに受けて揺れてしまうのです。
さて、原因はわかったので、続いては対策法を考えなければなりません。僕のように頻繁に家を空ける人間にとって警備システムは必須ですから、使わないという選択はありません。かといって、近年の猛暑の中でエアコンのリモート操作をあきらめるという選択もしたくありませんし、せっかく改造してベストポジションに設置した照明シェードの位置を変えたくもありません。わがままに聞こえるかもしれませんが、どれも譲りたくないのです。

そこで、警備会社の方に「空間センサーのみをオフにすることはできないか」聞いてみたのですが、それはできないと言われてしまいました。
困ったなと思った矢先、こんな提案をしてくれました。
「お留守でも在宅モードで警備したらいかがでしょうか?」
へ?一瞬何を言っているのかわかりませんでしたが、話を聞いてみるとこういうことでした。

警備システムは不在時に稼働する印象が強かったのですが、在宅時に見知らぬ人間による侵入を知らせるためのモードがあるのだそうです。その場合、中に人がいるため、室内の空間センサーは当然無効化され、玄関や窓が開けられたときにのみセンサーが反応するというのです。
なるほど、それならば実質的に室内センサーのみを切っているのと同じ状態になり、僕の求める警備状態と同じになります。ちょうどよかった。
というわけで、エアコンをリモート操作するシーズンのみ、「外出」ではなく「在宅」を選んで警備を設定し、出かけるようになりました。以来、警備会社のお手をわずらわせることもなく無事に過ごせています。

なんともニッチなネタで申し訳ありませんでしたが、警備センサーとエアコンのリモート操作とクセ強の照明が重なってこんな想定外のトラブルが起こるかもしれないと知っていただければ、と記事にしてみました。


















