(781)【後編】タイル目地の着色が甘くて薄い色になってしまった
引き続き事務所のトイレの床にタイルを張っていきます。
今回は前回張ったタイルに目地を入れます。表題のとおり、ブルーの目地を作るつもりが、色目地を作る着色粉の量が少なくて薄いパステルブルーに仕上がってしまいました。そういう失敗も含めて、目地入れ作業の一部始終をごらんください。
■形が特殊なタイルの場合、目地の計算式が使えない
目地入れ作業にあたって大事なのは必要な目地材の量を事前に把握することです。
そのためには、ネットで各社が公開してくれている目地量の計算式に頼るのがいちばんだということは以前の記事で触れました。
ところが、今回のタイルの形は花柄というイレギュラーな形。

既存の計算式では算出ができません。経験豊富な職人さんならば見当がつくのかもしれませんが、素人の乏しい経験ではそれも難しく……。
となると、できることは「余るのを覚悟で多めに練る」しかないのです。

用意したのはおなじみのこちら。
INAXの内装用防汚目地材「スーパークリーン バストイレ MJS/SS-11K ホワイト 8kg」です。

これをドサッと1.5キロ、使うことにしました。事前の予想よりも20~30%は多めのイメージです。
結論から言うと、300グラムほど余ってやや多すぎるくらいでした。もったいないといえばもったいないのですが、今回のように目地に色をつける場合、追加で同じ色の目地材を練り直すのは難しいこともあり、多めに練らざるをえませんでした。
■着色剤を混ぜて白の目地に色を付ける
さて、目地に色を付けるには、ホワイトの目地材に色粉とかセメント着色剤とか呼ばれるものを追加するという方法を取ります。
選んだのはブルー。

お恥ずかしい話ですが、なんでブルーを選んだのか、理由はすっかり忘れてしまいました。もしかしたら、ただ余っていたから使ってみようかな、くらいの気持ちだったのかもしれません。
こういう思いつきって意外な成功を呼ぶこともありますが、準備不足から思わぬ失敗を招くことも多いんですよね。
パッケージをよくよく見ると、

「白セメント500gに対して本品を1袋」と明記されているので、1.5キロに1袋ではぜんぜん足りないとわかるはずなのですが、どういうわけか、思い至りもしませんでした。見た目の鮮やかなブルーに目がくらんだのでしょうか。

ともかく、こいつを先ほどの白の目地材に入れて、

よく混ぜました。

混ぜ終わってみると、うっすい水色になってしまいました。なんといいますか、この時点でやばい予感がするんですが、当時の自分はどう思ったんだろう?覚えていません。

続いて、分量通りの水を入れて練り上げていきます。水とセメントが混ざり合うまでしっかり混ぜるのがなかなか大変です。

水を入れると目地の色は若干濃くなりますが、これは見せかけの色。

当時、まだDIY経験の少なかった自分は「水を入れたら青くなった、よかった」とでも思ったような気がしますが、後述するように水が乾けば、色は再び薄くなってしまうのです。
■よりはっきりしたブルーの目地を作った事例
ここで少々脱線。
このDIYからおよそ7年後、自宅のトイレの床にタイルを張る際、再びブルーの目地に挑戦しました。
このときは、1キロの目地材を作るにあたって、900グラムの白セメントに100グラムの着色剤を混ぜました。

1.5キロに対して30グラムしか入れなかったのとくらべるとかなり大量であるのがわかると思います。

それでも、混ぜるとこのていどの薄さになるのです。

ところが、水を加えると、この青さ。もう何が何だかわからなくなります。

目地入れした直後はこんなに青々としていましたが、

しっかり水分が飛んで乾くと水色とも言える色になりました。
なお、このときは、壁に合わせてスカイブルーをめざしたのですが、

思ったよりも彩度の高い青ができてしまい、色味がズレたなと感じました。
こんな具合に、目地の着色は素人にはなかなか難しい作業であることはDIYに挑戦しようという方にはぜひご注意いただきたいポイントです。
■目地が乾いたらパステルブルーのような薄さに
閑話休題。事務所のタイルDIYの話に戻りましょう。

練った目地材は、ヘラでぐいぐいと目地に押し込んでいきます。
前回お話しましたが、小粒のタイルは収まりの調整がしやすいというメリットがありますが、その反面、目地入れにあたっては細かいところまで目地を行き届かせないといけないので手間がかかるというデメリットもあります。

いつものことですが、端っこの目地は指先を使って入れたりしました。

このようにすべての目地に目地材を行き渡らせるまでがなかなか大変なのです。

次は水を含ませてから絞ったスポンジで余分な目地材をぬぐいながら、目地の表面を滑らかに整えていきます。
バタバタしたのか写真が残っていないのですが、スポンジの次は濡らしてから固く絞った布巾で同様の作業をおこなって表面をきれいに仕上げました。

というわけで目地入れが完了。

このときは、「薄くなったけど、まあ、これくらいの色ならいいか」と思ったのですが、

乾いてみると、思った以上に色が薄くなってしまったので驚いた記憶があります。

これはタンクレストイレが設置されたあとの写真ですが、人の目の高さから眺めると、もはやブルーであるかどうかもわからないくらい薄いですね。ライトグレーに見えなくもないくらい。優しい色合いに仕上がったので結果オーライと思うことにしました。
ちなみに、離れて眺めると、小粒の花柄もほとんど小粒のスクエアに見えてしまいます。個人的には気になりませんでしたが、花柄の形がしっかり感じられないとイヤという人は、もっと大きいサイズのタイルを選ぶべきかもしれません。
色にせよ、形にせよ、タイルの世界は奥が深くて難しいなと感じたDIYでありました。


















