(386)トイレの床にタイルを張るも、思わぬ問題が……
前回、いろいろあってトイレ本体を交換することになりました。
それに伴い、壁紙をはがしてモルタルの壁をむきだしにしました。
後日、ここにはノーマルなホワイトのトイレが入ることになります。
これは僕の自宅のトイレですが、同じタイプ(TOTOのSH231BA)が設置されることを想定しつつインテリアを考えていきます。
■選んだタイルは平田タイルの「ルンタ」
モルタルの壁はグレー、便器はホワイトとなると、これ以上色数を増やしたくない気持ちがあります。
となると、床に張るタイルもホワイトのタイル(とグレーの目地)か、グレーのタイル(とホワイトの目地)のどちらかを選ぶことになりますが、目をつけたのがこちら。
前回、採用をあきらめた「プリューム」と同じく平田タイルの「ルンタ(LUNTA)」です。カタログをめくっていて目に留まりました。
ホワイト・グレー・ベージュの3色のラインナップがあり、サンプルを取り寄せてみました。角ばった丸型の不規則な形状が特徴で、コロコロとしてユーモラスな印象を与えるところが気に入りました。
トイレの床に置いてみたところ。
この形が際立ちそうなホワイトを選ぶことにしました。
数を計算して15シートを注文。価格は1シート「662円」なので「9,930円」。荷造手数料「500円」と運賃「1,600円」が加わり、「12,030円」が合計金額でした。気の利いたデザインのわりにはリーズナブルと言えます。
■タイルをカットして接着する
では、仮置きしながら収まりを見ていきましょう。
シートのまま収まらない部分は紙を切って置きます。
不規則なタイルが半マスずれてならぶので、どうしてもはみ出すところが出てきます。この部分はカットせねばなりません。
先日、キッチンのタイルはグラインダーを使ってカットしましたが、モザイクタイルならば「喰い切り」と呼ばれるタイルニッパーを使えば大丈夫。
DIYには安価なタイプで十分です。
これでタイルを挟み込んでぐっと力を入れると、バキッとタイルが割れます。ビニール袋の中で作業しているのは破片が飛ぶのを防止するためです。
グラインダーによる切断にくらべると形がいびつになりがちなのが難点ですが、この「ルンタ」はもともと不規則な形状なのであまり気にならないかな。
カットしたピースをはめ込んでいき、
ひとまず半分の仮置きが完了しました。横幅ぴったりに収まりましたが、壁ギリギリなのは心配でもあります。こういうとき仮置きしたタイルをぜんぶ取り除いてからボンドで張り付けると、若干位置がずれて収まりきらなくなってしまうことがあるので要注意。
というわけで、このまま1シートずつコツコツ接着していくことにしました。
張り付けたら、湿らせたスポンジで表面の紙を濡らしてからはがします。
うん、きれいに張れましたね。不規則な形のタイルは多少ズレても粗が目立ちにくいのでDIYには向いているかもしれません。
しばらく待って接着剤がだいたい乾いたのを確認してから、足場の板を置いて奥の残り半分も張り付けました。
これにて接着完了。
■目地入れも無事に済んで工事完了のはずが、トラブル発生……
続いては目地入れです。
キッチンのときと同様、二回に分けてゆっくり作業しました。
垂直な壁にくらべて、平面の床は目地を入れてもこぼれて落ちていくことがないので作業しやすかったです。
目地入れも完了してほぼ完成。
「ルンタ」独特のかたちが濃い目のグレーの目地で際立ちます。なかなか良い出来ばえです。
あとは便器の交換を待つばかり……のはずが、世田谷の現場で水道屋さんと話していて思わぬ問題が発覚しました。
タイルの厚みの分だけ床が上がってしまうと、新しい便器を設置したときに排水管がうまくつながらないかもしれないと言われたのです。
聞けば、<古い便器を取り外し→その後床を一部解体し→排水管を手直ししてから→床を補修する>という手順を踏まねばならなかったとのこと。
思えば、いつも世田谷のマンションのトイレを交換するときは、床を造作してもらっていました。このときにあらかじめ配管をいじっていたのでしょう。
後日、便器を外してみて新しい便器の配管がうまく接続できればいいのですが、それがムリだった場合、せっかく張ったタイルの一部をはつって壊さなければならないんだとか。マジか……。
交換作業の手順について詳しく確認しないまま「たぶん大丈夫だろう」と素人考えでタイルを張ってしまったのが失敗でした。DIYは段取りの確認が大事だな、とあらためて痛感しました。
便器の交換については、後日、作業が終わったあとで記事にするつもりです。
※2024年2月11日追記
リフォーム後のトイレの様子はこちらの記事にて公開しています。