(447)海の見える窓辺にDIYしたテーブルを置いてみた
窓辺に置いた低めの椅子に座って食事できるテーブルをDIYしようと思い立ったのが前々回。
モルタルのような質感を生み出す「コンクリートエフェクトペイント」でイケアの天板を塗装したのが前回の話でした。
今回は、天板と鉄脚を組み合わせてテーブルを完成させ、窓辺に置いて使い心地を確かめてみたいと思います。
■天板と鉄脚がそろえば組み立ては簡単
前回塗装した天板がこちら。
イケア(IKEA)の安価なテーブル天板「リンモン(LINNMON)」をコンクリートエフェクトペイントで塗装し、ウレタンニスを重ね塗りして表面を保護してあります。なお、サイズは120センチ×60センチです。
こちらは鉄の脚。
「友安製作所」の販売する「TEKKI CRAFT」シリーズの鉄脚です。
高さと幅にバリエーションがありますが、今回は高さも幅も55センチのものを選びました(画像にはYahoo!ショッピングへのリンクが張ってあります)。
表面の質感はつるりとした塗装仕上げです。アイアンらしい鈍い光沢やザラっとした質感はないのですが、二脚一組で「15,477円」とリーズナブルですから文句はありません。ちなみに白もありますのでお好みでどうぞ。
では、この2つを組み合わせてみましょう。
天板をひっくり返して脚を仮置きし、固定する位置を検討します。ポイントとなるのは下地の有無。
脚の取り付け位置は以前付いていた脚の位置を参考に決めました。この付近なら確実に下地が入っていると思われるためです。
イケアに代表されるリーズナブルなテーブル天板は部分的に中空になっているタイプも多いと思います。下地がある部分でないと脚が固定できないので事前にしっかり確認するのをすすめます。
位置を決めて下穴を開け、
付属のネジで天板を止めます。
今回の天板は3センチ強の厚みでしたので、付属のネジで問題なく固定できましたが、天板の厚みによっては別途にネジを用意したほうがいいでしょう。
留める箇所も多く、手締めだとけっこう大変でした。電動ドリル、用意すればよかった……。
あっさり完成!事前に想像したとおりに仕上がりました。
躯体あらわしのインテリアともマッチしています。
■既存の椅子との組み合わせもおおむね満足
では、窓辺の椅子たちと組み合わせてみましょう。
テーブルを挟んで二脚ずつ置いてみました。
サファリチェア、ニーチェア、マットソンチェア(マルガリータチェア)の3脚は以前もご紹介しましたが、
手前の黒いオットマンは初めてお目にかけるニーチェアのオットマン。
海を見ながらのんびり足を置こうと入手しましたが、4脚目の椅子としても活用しています。
さて、テーブル幅は120センチあるのでリラックスチェアを二脚ならべてもちゃんと収まり、窮屈な感じにはなりません。もし1メートルだったら、ちょっと狭く感じたことでしょう。
気になるのは椅子と組み合わせたときの高さ感ですね。一脚ずつ検証してみました。
まずは座面高34センチのサファリチェアから。テーブルの高さは58センチですから差尺(テーブルと座面の差)は24センチ。
座ってみるとややテーブルが高い感じはしましたが、座面に角度はついていないので食事も書き物も問題なくできました。ただ、ひじ掛けが高いので動かしたときにテーブルに当たりがちなのは難点です。
続いては座面高40センチのニーチェア。差尺は18センチで、座面に適度な角度があり、今回の3脚の中ではもっともしっくりくる座り心地です。
前々回、テーブル高について考えたときは差尺20センチくらいがいいのかなと思ったことを考慮すると、おおよそ想像どおりでした。ひじ掛け部分も前方に向かって傾斜しているので動かしてもテーブルと干渉しません。
仕事の時はこのニーチェアに座ることにしています。
最後は座面高36センチのマットソンチェア。差尺は22センチで問題ないのですが、イージーチェアということもあって座面に角度がしっかりついているため、自然に座ると体が斜め上を向くのでやや卓上が遠く感じてしまいます。食事をするにも仕事をするにも体を起こして手を伸ばす必要があり、若干の使いづらさを感じました。
もっとも、これは以前マットソンチェアをご紹介したときからわかっていたこと。もともとイージーチェアは食事を取ったり作業したりすることを想定した椅子ではないので仕方ないと思います。
■海を見ながら食事が取れるので些細な不満は気にならない
もう何回もこのテーブルで食事を取っていますが、テーブルの広さについては申し分ありません。
お茶とケーキを置くには広すぎるくらい。
食事もずらりとならべることができます。
海を眺めながら地元のお魚を楽しむのはお客さんを招いたときの定番となりました。
座面高うんぬん座り心地うんぬんといいましたが、腰をおろして海を眺めることができれば、些細な不満は気にならないという気がいたします。
すっかり気に入ったので、最近は妻と二人のときでもこのテーブルを使うことが増えてきました。
スツールを流用したローテーブルでは、お皿一枚とカップふたつでいっぱいいっぱいでしたが、
このテーブルならケーキを取り分けて食べる余裕もあり、ゆったりとお茶が楽しめます。
ちなみに、こちらのテーブル、前々回に計画したとおり不要なときはそのまま押し入れに収納することができます。おかげで部屋が狭くなって後悔したりせずに済みました。
この部屋のハイライトである海を存分に楽しめるテーブルができて満足です。