(503)無印の壁掛式CDプレーヤーをスタンドで使う
今回は無印の壁掛式CDプレーヤーの話。本来は壁付けで設置するものを別売りのスタンドを活用し、離れ小屋の本棚の上に設置します。
■サブスクは断然便利だけどCDなりの良さはある
「え?サブスク全盛の令和にCDプレーヤー?」
そうお思いの方も多いことでしょう。
僕自身、Amazon Music Unlimitedに加入して以来、CDを買う機会がめっきり減り、一昨年には1枚も購入せずCDプレーヤーに触れもしませんでした。
月額千円ほどで膨大な音源を気軽に聴くことができ、スマホにダウンロードすれば簡単に持ち歩けてしまうサブスクリプションサービスの長所は、僕ごときが今さらくどくど説明する必要はないでしょう。
昔、迷って買いそびれた名盤、探したのに見つからなかったレア盤などを次から次へと聴きまくって年間で12,000円弱、CD換算でいえば5,6枚分くらいの料金しか支払わないで済むなんて昔とくらべると天国のような時代になったものです。
しかし、ここ数年、サービスを利用し続けて感じた難点は「突然、音源が消えて聴けなくなる」こと。「ライブラリに追加したら仮想のCD棚に入れたも同然」と思い込んでいた身からすると、これはそれなりにショックです。特に、毎日のように聴き込んでいたアルバムがなくなると、なんともいえない喪失感を感じます。すると、次に頭に浮かんでくるのが「(今、聴けている)このアルバムもなくなるかも……」という不安なわけです。
サブスクは安価で便利だけれど、やっぱり音源を借りているだけに過ぎず、ずっと聴き続けられる保証なんてどこにもないのだという当たり前の事実をリアルに感じるようになりました。
となると「このアルバムは自分にとって本当に大事だな」と思う音源は、やはり手元にCDとして所有しておいたほうがいいと思うようになり、昨年はCDを買い集めながら、それを聴ける環境を世田谷や山小屋や熱海のマンションに整える一年でした。
あらためて山小屋のCD棚を見てみるとサブスクに含まれていない音源もたくさんあることに気づきます。思えば、画面上でライブラリをスクロールするよりも、自分なりにならべたCD棚を見渡すほうがコレクション全体を把握しやすく、今聴きたい音楽も見つかりやすい気もします。眺めているだけで、あれもこれもといろいろ聴きたくなるのです。
■無印の古いプレーヤーを引っ張り出してきてスタンドを買う
で、前置きが長くなりましたが、無印のCDプレーヤーの話。
写真は僕自身が20年ほど前に購入したもの。購入当時はまだまだCD全盛で大活躍でしたが、10年ほど前にリフォームで壁から取り外したまま押し入れにしまいっぱなしになっていました。
今回、再設置するにあたり、ひさびさに調べてみると、まだまだ現役で販売が続いていることがわかりました。
壁に掛けて設置し、スイッチを兼ねたコードを引っ張ると、換気扇のようにCDが回り出し音楽が流れるという仕組み(画像にはYahoo!ショッピングのリンクが張ってあります)。
ふつうならば邪魔者でしかない電源コードをデザインの一部として取り入れるというアイデアはインテリア的に秀逸で、今でもその発想は色あせていないと思います。
壁の下地などの関係で設置場所が限定されるのが悩みどころでしたが、現在は別売りの専用スタンドが発売されていることも知りました(画像にはYahoo!ショッピングのリンクが張ってあります)。
金属製のスタンドに取り付けることで置き型プレーヤーとして使用することができるのです。これは便利。
実は、山小屋に気軽に設置できる壁がなく、どうしようかと迷っていたところだったので、渡りに船だと早速購入しました。
壁掛時計とも兼用なんだそうです。
プレーヤーの重さに負けないようにズシッと重たく作ってあります。
説明書を見ると、
プレーヤー本体の裏側に着脱できるプレート(もともとは壁に取り付けるためのもの)をネジでスタンドに留めて固定するんだそうです。
これがプレーヤーのプレート。
こいつを付属のネジでスタンドにガッチリ固定。
こんな感じになりました。
上から本体を引っかければ取り付け完了。
■直感的に操作できて気軽にCDを楽しめる
ひとまず母屋にある本棚の上に置いてみました。見た目的には壁付けにくらべると劣るのは否めませんが、スタンド本体が悪目立ちすることはないので、なかなか良いと思います。
CDをセットして再生してみましょう。
スタンドの造りがしっかりしているせいか、コードを引っ張ってもグラグラすることもなく安定感があるので一安心。10年ぶりくらいに再生しましたが、問題なく聴けました。
無事に動作確認できたところで離れ小屋に移動。
玄関入ってすぐの本棚に置きました。
インテリアとしてもなじんでいると思います。
気が向いたときにちょんとコードを引っ張り、音楽を流すという感じ。
ロッキングチェアに腰を下ろして竹林を眺めながら音楽に耳を傾けるのはなかなか気持ちいい体験です。
山の家にはBluetooth式のスピーカーも置いてあるので、スマホと連携すれば自分の好きな音楽は聴けるのですが、遊びに来た場所で知らない音楽を聴いてみるのも一興ではないでしょうか。オーナーの僕からゲストのみなさんに面白い音楽を紹介する機会になれば楽しいです。
正直、ひさしぶりに聴くと音質はそれなりだなとは思ったのですが、インテリアとして邪魔にならず、気軽に音楽を楽しめるのがこのプレーヤーの良さだと実感しました。
これは熱海のマンションにあっても面白いはず。
と、プレーヤーとスタンドを追加購入してサイドテーブルの上に置いてみました。最近のタイプはリモコンもついているのですね。地味に進化していると知りました。
のんびり椅子に座って海を眺めながら音楽を聴くなんて最高ではないですか。
ただ、スツールやテーブルの上にこいつが陣取っているのはちょっと邪魔だと感じたのも事実。かといって床に直置きするのは変だし……。
いろいろ検討してみた結果、この部屋では壁の空きスペースに壁掛にしたほうがインテリア的にも見栄えがすると気づきました。
問題は固定方法です。次回は、コンクリートにビスを打ってCDプレーヤーを固定します。