(68)トイレの壁にtukuribaの練済みカラー珪藻土をDIYで塗ってみた
前回、リビングに珪藻土を塗りました。
今回は、トイレの壁に珪藻土を塗ります。
使うのは前回とは異なる珪藻土。
ワークショップに参加した際にも使用したtukuriba(ツクリバ)のカラー珪藻土です。
こちらの商品は練済みで8色のカラーバリエーションが用意されているのが特長です。
前回の記事をお読みいただければ、素人が珪藻土を練るのはそれなりに面倒で大変だということはご理解いただけたはず。
すでに練済みの珪藻土なら、パッケージを開けたらすぐに塗れるのでラクです。
自分で練る場合とくらべて価格はやや高めになりますが、予算的に余裕があるなら断然おすすめです。
僕が選んだグレーのカラーは、「カプチーノ」。
薄すぎず濃すぎず、ちょうどいい色合いが気に入りました。
ちょっとつまらないことを言いますが、このネーミング、実物の色とずれてる気がしませんか。
ふつう「カプチーノ」と言われて想像するのは「淡いブラウン」だと思うんですよね。
ほか、ベージュっぽい色が「アプリコット」だったりして、名前から連想する色と実物が合っていないのが気になります。
ラインナップはどれもステキな色合いがそろっているだけに、直感的にイメージできる名前のほうがよかったのでは、と個人的には思いました。
検討したい方はサンプルのカラーをよく見て考えることをおすすめします。
さて、施工するトイレの壁はここまで作ったところでした。
珪藻土を塗るには下地の処理が必要なのは、前回もご説明したとおり。
素人が造作した壁ですから段差も目立ちます。
ここに薄い木材を貼ってパテをうちました。
溝や段差を埋めた後。
シーラーを塗ってボードのスキマを埋めました。
下地処理の詳しい手順は前々回の記事をごらんくださいね。
これで準備が完了。
ここに珪藻土を塗っていきます。
使う道具はこちら。
袋から直接取り出せるのでバケツもいりません。
準備も片付けもラクなのが、練済み珪藻土の便利なところですね。
段ボール箱を開梱するとビニール袋で厳重に包まれているので、それを開けて珪藻土を取り出すだけ。
粉から練り上げるのにくらべ、ここから始められるありがたさが身に沁みます。
パテ板に取り、壁に塗ります。
このへんのコツは前回と変わりません。
今回のポイントは模様づけ。
このクシを使って、
クシ目模様にチャレンジしようと思ったのですが、
う~ん、なんかところどころクシ目がとぎれてしまいます。
きれいにできる気が全然しない……ということで、方針変更。
やっぱりリビングと同じ模様にしようとしたのですが……。
あれ?下地処理した溝の部分がはっきり見えちゃってない?
そう、この部分です。
くそっ、処理が甘かったのか……。
こんなふうに見えるんじゃガッカリです。
(後日、tukuribaの方にお話をうかがったところ、パテをうった後には平らになるように研磨するとよいということでした)
さあ、困った。
困ってるあいだにも珪藻土はどんどん乾いていきます。
あせって考えた結果、またも塗り方を変更することにしました。
ざっくり厚塗りして下地をごまかす作戦です。
ということで、こんな感じのランダム模様になりました。
そうそう、丸型の窓はフチまでしっかり珪藻土を塗りましたよ。
ここでも指を使って塗っております。
珪藻土まみれで石像みたいになっちゃってますが。
なんとか完成。
この写真は乾いた後に撮ったもの。
下地の不具合をごまかすために厚めに塗ったので乾くまで数日かかりました。
便器が設置された後。
夜に見るとこんな具合。
窮余の策の結果としては悪くないですし、大失敗しなかったのは不幸中の幸いでした。
でも、本音を言うとクシ目を横方向につけて、もう少しモダンな印象にしたかったんですよね。
事前に想像していたイメージとはちょっと違った仕上がりになってしまったのが残念。
なんというか、思ったよりも和風な感じになってしまったというか、「蕎麦屋のトイレ」っぽい雰囲気がするのがね……。
でも、丸型の窓を主役にしたいというアイデアはきちんと実現できたので満足です。
最後に。
これもtukuribaのスタッフさんからのアドバイスですが、尿はねなどの汚れを考えると、腰から下は珪藻土ではないほうがよいそうです。
この山小屋はつねに人が住んでいるわけではないのでいいかな、と思うことにします。
これにてトイレはめでたく完成。
実はウォシュレットのリモコン設置をめぐって業者さんとひと騒動あるのですが、それはまた別の機会に譲ることとします。