(675)無印のシェルフに合わせて棚内にコの字台をDIYする

前回、ソーガイドを活用して合板をカットしました。
(674)ソーガイドなら木工下手でもミリ単位で木材がカットできる
木工下手な自分でもミリ単位で精度が出せて満足です。

今回はカットした木材を使って、

コの字型の台を組み立て、木部塗料で塗ってみようと思います。
■無印良品のスタッキングシェルフにサイズを合わせたい
作業に入る前に、この棚の使い道について説明しておきましょう。

我が家の食卓はワークテーブルを兼ねていることもあり、どうしても物が散らかりがちでした。
そこで、隣にある棚のスキマ部分に収納を設けられないかと考えました。
ちなみに、棚は無印良品の「スタッキングシェルフ ワイド 2段 ウォールナット材」です。
背板もないシンプルデザインで使いやすくて気に入っています。

以前、事務所の壁をタイルでリフォームした際に置いた棚と同じシリーズです。

テーブルをどかしてみると、棚の中はひどい状態。来客時にこれがチラ見えしないようにコの字台を置いてゴチャゴチャを覆い隠しつつ、小物を収納するスペースを設けてしまおうという狙いです。

棚の上段の底からテーブルの天板までは290mmで、台の高さはこれに合わせます。無印良品では棚の内寸に合わせた収納用品も豊富にラインナップされてはいますが、自分がほしいジャストサイズのものが手に入るのはDIYならではの利点です。

横幅は棚の内寸より気持ち狭くして765mm、奥行きはカットが面倒なので材料そのままで300mmとしました。これに基づいて前回のカット作業と相成った次第です。
■接着はボンドを基本にL字の金具で内側を補強
棚の組み立て方法は悩んだ末に木工用ボンドで接着する方法を選びました。
ビスや釘、木ダボなどいろいろあると思うのですが、合板の厚みも18mmとそこまで厚いわけでもなく、

この断面に打ち込むと板が割れてしまいそうだと思ったからです。

ボンドを塗り伸ばして、

そのまましばらく放置。こうするほうが接着力が出ます。

角度が直角になっているかを確認しながら、慎重に天板に接着します。

翌日。ボンドが乾くのを待って、ひっくり返してみましたが、ガタつきもなく安定感があります。前回の作業の精度が高かったのが幸いしました。

このまま使えるくらい安定感を感じますが、念のため内側にL字の金具を取り付けて補強してあげました。こういうのって見た目的にはカッコ悪いんですけど、今回は一切目に入らないのでよしとしました。
■やすりで表面を整えてからステインで下塗り
続いて塗装をおこないますが、その前に塗料がのりやすいように軽くやすりがけをします。

表面を軽く整えたり、

角に丸みをつけたりしました。

さて、この棚を塗る色ですが、既存の家具の色に合わせるのが無難でしょう。

左に見えているダイニングテーブルと、右に見えている棚の色に合うようなミディアムブラウンに塗りたいと思います。
こういうとき、一種類の塗料だけで塗るよりも異なる色味のステインとオイルで重ね塗りをするほうが色に深みも出ますし、色味の調整が効きやすくなります。

まずはステインから。ブライワックス(BRIWAX)の「ウォーターウッドダイ」の「イユー(YEW)」色が余っていたので使ってみました。
ブライワックスといえば缶入りのワックスが有名ですが、こちらは水性のステインです。以前、室内に張ったスライスウッドの壁を塗るのに使いました。

スポンジバケでさらさらと塗っていきます。

独特の黄色味がかったブラウンです。なお、目に入らない部分には塗っていません。
■ワトコオイルは赤みのあるチェリーを選ぶ

この上から重ねて塗るのが「ワトコオイル(Watoco)」の「チェリー」。
こちらは赤系のブラウンで、先ほどのイエロー系とかけ合わせて深みのあるブラウンに仕上がるのを期待しました。

試しに裏側に塗ってみましたが、けっこうしっかり赤いですね。

悪くないけど、オイルのみだと色が浅い感じが気になります。

さて、重ね塗りしたらどうなるでしょうか?

思ったよりもチェリーが強く出たかな。

15分ほど待って余分な塗料をウェスでふきとり、

一度目の塗装が完了。

やっぱり重ね塗りのほうが色に深みが出ます。
■二度塗りしたらウェット研磨で仕上げる

せっかくなので二度目はウェット研磨で仕上げることにしました。

ウェット研磨とは、ワトコオイルを塗ったあと、乾かないうちに耐水性の紙やすりでサンディングして、滑らかな表面を造る技法です。詳しくは過去の記事をどうぞ。
通常の塗装と同様にウェスでふきとるのですが、

削りカスが木材の細かいスキマに入り込むことで、

DIYとは思えないような滑らかな表面が出来上がります。

完成。肝心の色味はというと、ちょっと赤みが強く出過ぎて狙いがはずれてしまいました。
■コの字台のおかげでスッキリとした見た目に
では、設置してみましょう。

ゴチャゴチャしていた棚の中に、

この台を設置し、台の上にいろいろ収納し、

ダイニングテーブルを元に戻します。

冒頭に挙げたリフォーム前とくらべると、段違いにスッキリとしましたのがおわかりいただけると思います。
コンセントタップや、リモコン、ティッシュケースなど、あまり人目に触れさせたくはないものの、すぐに取り出せないと困るものを収納できるスキマができて満足です。棚内にあったデッドスペースを活用できたのもうれしい。

色味はややズレてしまいましたが、いろいろ収納すると天板部分もほとんど目に入らないため気にする必要はないかな、と。
次回は、このスキマに任天堂の「switch」のドックを収納するためのスタンドをDIYします。