(681)一度リフォームした部屋をどうアップデートするか考えてみる

別荘管理&修繕

今回から山小屋の母屋の一室を(再)リフォームした話をしていきたいと思います。

リフォーム前の室内

こちらの部屋、リフォーム前にしてはこぎれいかと思われるかもしれませんが、実はDIYの基本もわからなかった20年以上前に一度リフォームをおこなった部屋なのです。

古本で埋まった部屋

リフォーム前はといえば祖父が溜め込んだ古新聞と書籍がうず高く積まれ、ひどい状態でした。友人たちの力を借りてこれらを苦労して処分して、なんとかふつうに過ごせるところまで持っていきました。この作業は本当に大変でした。

昔の食卓

ゴミを処分した直後は、床にジョイントマットを敷いてテーブルとテレビを置いてダイニングスペースとして使っていました。お世辞にもきれいな場所とは言えませんが、気兼ねなくみんなで集まって楽しく過ごしたのを懐かしく思い出します。山小屋をゲストハウス的に使う現在の使い方の原点とも言える体験かもしれません。

その後、再び友人たちの手を借りながら室内をリフォームしていきました。

リフォーム前の室内

砂壁には珪藻土を塗り、柱はブラウンのペンキで塗装し、天井には壁紙を張って、床にはロール状の敷くだけフローリングを置き、古臭い模様が気になった障子の下半分には壁紙を張ってリメイクしました。

当時は予算も限られていましたし、知識もありませんでしたから、これくらいが精一杯でした。


■天井の壁紙ははがして、スライスウッドを張りたい

さて、こんなふうに中途半端に手を入れられた部屋をどうアップデートしていくかが今回のテーマです。

部屋のどの部分を残してどの部分を新しくするのか、一か所ずつ検討していきましょう。

まず、絶対に手を入れたいのが天井です。

壁紙を張った天井

もともと木目調のシート張りだった和天井を隠すために白い壁紙を張りました。壁紙といっても、のり付きのシールタイプの簡易なもの。経年劣化もあってところどころにシワが寄り、継ぎ目も見えてなんともお粗末な見た目になってしまい、気になっていました。

壁紙をはがす

試しにちょっぴりはがしてみると、のりの跡ははっきり残ってしまいそうな予感。かといってシワも目立つので上から塗装するのも厳しいでしょう。

ちなみに、昨年リフォームした客間の和天井は大工さんに頼んで解体してもらい、小屋裏をあらわしにして天井高を確保しました。

開放感もあって素晴らしいのですが、これをやると暑さ寒さが増すので、寒い時期に使うつもりの部屋には不向きなのです。

和天井のリフォームといえば、以前、塗装で仕上げたこともありました。

この方法ならうまくいきそうですが、同じことをくりかえすのも面白くありません。

厚さ2ミリの薄い板

そこで、今回は厚さ2ミリの薄い板(スライスウッド)を張って雰囲気を一新してみようと思います。


■既存の床は撤去し、新しいフローリングを設置したい

もうひとつなんとかしたいのが床です。

敷くだけフローリング

敷くだけフローリングはコーティングされた表面がテカテカとしてイヤな質感ですし、

床に生えたカビ

湿気の多い時期になると継ぎ目にカビが生えるのも困ります。

フローリングの下

フローリングをめくって下をのぞいてみるとプラダンやらアルミシートなどが無造作に敷かれていました。自分でやっておいてなんですが、こんなもの敷いたっけ?という感じです。

フローリングの下

さらにその下にはもともとの木の床がありますが、ずいぶんくたびれた感じでこちらもそのままというわけにはいきませんが、上から新しい床材を張って仕上げようと思います。

個性的な柄のフローリング

どうせなら、ちょっと個性的な柄のフローリングを張ってみたいと思います。


■壁はそのまま残し、障子紙ははがして塗装したい

壁はどうしましょうか?

リフォーム前の壁

もともと砂壁だったところにクリーム色の珪藻土が塗ってあります。一方、柱の方はダークブラウンのペンキで塗装しました。

このリフォームがベストだとは言いませんが、これはこれで雰囲気は悪くないので基本的にはそのままでもいいかもしれません。

塗り残しなど

ただ、よく見てみると、養生が甘かったのか、いたるところにはみ出したり塗り残しがあったりします。この部分についてはタッチアップしてあげる必要がありそうです。

汚れた障子

むしろ、壁まわりでは障子のほうをなんとかしたいという気持ちが強くあります。

汚れた障子

汚れがひどく、引手も外れてしまっています。

障子紙をはがす

障子紙もはがれかかっていて、ちょっと引っ張ったら簡単にはがれました。これならば、すべて紙をはがして障子をまるごと塗装するのがよさそうだなと思いつきました。

というわけで、

リフォームの概要

壁については現状の雰囲気を残しつつ、天井と床にしっかりと木の雰囲気を感じられる木材を張ってインテリアの雰囲気を一新しようと思います。

リフォーム前の室内

ちなみに、部屋は六畳で、ベッドと作業机が置けるくらいの広さ。

うちにはゲスト用の離れ小屋があるので通常ならばお客さんにはそちらで寝てもらっているのですが、初春や晩秋など寒さが厳しい時期になると、断熱をまったく施していない小屋に泊まらせるのは申し訳ない気持ちがあります。

そこで、今回のリフォームの暁にはゲスト用の寝室として使おうと思います。同時に、部屋の隅に小さなテーブルを設置して簡単なワークスペースも設けたいと思います。

次回からリフォーム開始。まずは天井にスライスウッドを張り付けるのですが、初っ端から失敗に見舞われます。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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